産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」

「福島薫一の男前洋品館」

北イタリアの織物の産地、ビエラ。数十もの機屋(生地メーカー)がある中で、自他共に認めるトップメーカーのオーナーです。

彼は、日本の雑誌などでもたくさん紹介されていますが、イタリア人には珍しい「無口」な人。しかし、その存在感は威圧的ともいえるほど。他社の追随を許さない「気品とセンス」を身につけた、60歳前後の世界有数のジェントルマンです。

自社の生地を、ミラノの世界最優秀のサルト(仕立て屋)で仕立てさせたクラッシックなスーツを身にまとい、トレードマークでもあるソフトハットをかぶって、ミラノの市内などを優雅に歩いている姿を何度も拝見したことがあります。週末には英国調のツイードのジャケットやハットをかぶり、趣味のハンティングに興じられています。

いつもシャツの左手の袖口のボタンを外し、その上からレザーのベルト付きの腕時計をされています。そのスタイルが、日本で流行ったこともありました。本人いわく「レザーのベルトが汗などで汚れないため」らしいですが・・・。

何十回もヨーロッパに出張して、イタリア人など多くの人と食事をともにしましたが、彼ほどエレガントに食事される方とは、ご一緒したことがありません。

ナイフとフォークの使い方にはじまり、ナプキンでの口のぬぐい方、スープのスプーンの使い方・口元への運び方、ワイングラスの口への当て方、そしてもちろんパスタのフォークへのからめ方-など、一緒に食事をすると勉強の連続です。

しかし、一番学ばないといけないのは、食事中の会話のタイミングと、時間が優雅に流れるような食事のスピードだと思います。相手を気づかい、早くもなく遅くもなく、ゆったりと幸せになれるようなスピードです。

おしゃれも食事もマナーも、しっかりとした紳士になりたいものです。

リングヂャケット社長

-産経新聞・夕刊2008年2月19日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」

「福島薫一の男前洋品館」

イタリア北部の織物(生地)の町、ビエラ。ここに本拠を置き、世界中でテキスタイルビジネスを展開する会社の極東セールスマネージャー。

52歳の彼は2か月に1度の割合で日本、韓国、中国などを飛び回る。年に5、6回、東京や大阪でお会いしますが、いつもダンディ。地元ビエラのサルト(仕立て屋)であつらえたハンドメイドのスーツにブルー系を中心としたハンドメイドのワイドスプレッドのシャツを合わせ、クラッシックで柔らかそうなネクタイを結ぶ。そしてほのかに香るオーデコロン。

「女性にモテることと女性を楽しませること」が人生の志。

口癖は「女性の関心を引くにはおしゃれじゃないと、女性を楽しませるには楽しく食事しないと・・・」

スーツが似合い、おしゃれが映える体形を維持するためにスポーツは欠かさず、イタリアの地元では休日のサイクリングと、週2回のスポーツジムでの筋力トレーニング、スイミング。海外出張時にも必ずスポーツジムが併設されたホテルに泊まり、早朝のランニングマシンと筋力トレーニングを続ける。日本でいう還暦の60歳になっても、おしゃれが似合う引き締まった体を維持するとともに、ワインなどに精通し、レストランへうまく女性をエスコートするためには、日々の切磋琢磨が大事といいます。

イタリア人ですからもともとワインには詳しいと思われるのですが、人以上に勉強をし、イタリア各地方の特色からブドウの種類までもものすごい知識を持っています。しかしそれを自慢するのではなく、質問をしたら的確に柔らかく答えてくれるのです。驚くことに、イタリア以外の、日本、韓国、中国のレストランの情報も人一倍持っておられます。各国・各地でグルメ本を買って仕事関係の色々な人に質問をし、足を運び、食して、自分の情報にしています。

彼のように、おしゃれも人生も志を持って楽しみたいものです。

リングヂャケット社長

-産経新聞・夕刊2008年2月12日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」

「福島薫一の男前洋品館」

洋服を買うとき、どんなお店に行きますか。

服装のジャンル、そのテイスト、扱っている商品の価格帯などなど、実にさまざまです。お店の多様性が、男性が洋服を買うさい、迷わせているかもしれません。

まずは一度、男性ファッション雑誌をご覧になり、自分に合うテイスト、目指したいファッションなどを吟味することです。ファッション雑誌も最近は、いろいろな年齢、テイスト、価格帯、趣味嗜好を反映したものが各種出版されていますので、感性の合う雑誌が見つかると思います。そのとき一番大事なことは、「私はこんな男性になりたい」という強い思いをもって、さまざまな想像をしながら雑誌を見ていくことです。

そして、気に入ったスタイルがあれば、雑誌に記載されている販売店や衣装協力メーカーをチェックし、お店を訪ねて実際の商品を見たり、価格との釣り合いを調べてください。そこで品物が気に入れば、そのお店で購入されるのが一番ですが、さらに私のお勧めは、お店で「私はこんな男性になりたい」という販売スタッフを見つけることです。そしてそのスタッフに接客を受け、サイズ、色合わせ形などを見てもらって購入するのがベストだと思います。

親しくなれば、次のファッションの傾向やいろいろな情報なども教えてくれるでしょうし、コーディネートのコツなども学べると思います。

一昔前の洋服店には、おしゃれ以外に趣味は一切持たず、ファッション以外の出費は最低限でまかないながら、いざファッションのことになると、投資を惜しまないという骨のあるスタッフが多かったものです。

最近の販売の方はサラリーマン化され、仕事としてしかファッションに携わらず、おのずと必要最低限の出費しかおしゃれに使わない人が多く見受けられます。しかし、まだまだ骨のあるスーパー販売員もいらっしゃるので、素敵なスタッフに出会い、おしゃれを楽しんでみてください。

リングヂャケット社長

-産経新聞・夕刊2008年2月5日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」

「福島薫一の男前洋品館」

洋服の敵-。少し考えるだけで、いくつも浮かびます。夏場の汗、雨などの水分、シワ、シミ、ほこり、においなどです。

基本的な洋服の手入れは、外出から帰ったらまず柔らかめのブラシで軽くブラッシングします。その後、アイロンをかけますが、上着は袖やすその部分に軽くかけてしわを伸ばしてやり、パンツはしっかりとセンターのプレスがきくまでかけてやります。パンツは1回はいたら、必ずアイロンをかけてやりましょう。シミがある場合は、せっけん水を手ぬぐいにつけて、こするのではなく、軽くたたく感じで取ってやり、あとはアイロンで蒸気を当てながら乾かします。食べ物のにおいやたばこの煙がついた場合は、2日くらい陰干ししてやればにおいは取れます。便利な除臭剤もありますので、陰干しと併用してみてはいかがでしょうか。

汚れがひどいときや雨に強く打たれたとき、またシーズンの終わりには、今でもドライクリーニングに出されている方が多いと思います。ドライクリーニングは表面の汚れは取れますが、小さなシミや繊維の間に入ったほこりなどは取れにくいようですし、独特のにおいがついて返ってきた経験のある方もいらっしゃるのでは?

クリーニングの技術も進歩して、現在は「水洗いクリーニング」というものがあります。水で洗いますので、表面だけではなく、繊維の中に入り込んだ汚れ、ほこり、汗などを洗い流してくれ、においもしません。また、繊維の中に入り込んだほこりが落ちるため、クリーニングに出す前より手触りが数段良くなります。

水洗いクリーニングはインターネットからも検索できますので、一度試してみられてはいかがでしょうか。宅配便で送れば、送り返してくれます。

大事な洋服。きっちりメンテナンスして、いつまでも大事にきれいに着用したいものです。

リングヂャケット社長

-産経新聞・夕刊 2008年1月29日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」32

「福島薫一の男前洋品館」32

 

スケジュールを確認したり、メモを書いたりと、人前で使うことの多い手帳やペン。これらにも、 その人の考え方やポリシーなどがさりげなく表れていると思います。

とはいえ、高価なものであれば良いとも思いません。ただ、最も避けてほしいのは、社名入りの手帳やボールペン、 シャープペンシルなどを使うことです。自社の社名入りであっても、自分のデスク周りで使用するならいざ知らず、 人前で使うことには首をかしげます。                                                      もちろん、 社名の入った手帳は幾度となく見たことがあります。しかし、「センスがよいなぁ」と思うものに、日本で出くわしたことは皆無に等しいです。

ボールペンでも、プラスチック製で3~4色のボールペンとシャープペンシルなどがセットになったものは、便利かもしれませんが、 デスクや社内のミーティングなどで使う場合はさておき、センスは感じられません。

手帳は革製で、中身を年ごとに交換でき、できるだけ薄いものにされてはいかがでしょうか。90年代に流行ったシステム手帳は、 たくさんの書類や物をはさんだりして、厚ぼったかったものです。その頃の服の大きめのサイズと同じで、 相手に自分を等身大より大きく見せようという時代の意識の産物です。今は洋服のサイズも、手帳もスマートにするのがよいでしょう。 書くものを探しているとき、ジャケットの内ポケットからすっと上質のボールペンを差し出されたら・・・。すごい好印象に繋がります。

手帳もボールペンも一生ものです。上質なものを選んで、さりげなく「センス」を相手にアピールしてみてはどうでしょう。

リングヂャケット社長

-産経新聞・夕刊 2007年11月13日より抜粋-  

 

 

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」31

「福島薫一の男前洋品館」31

「ドレッシー」という言葉が、服飾業界などでよく使われるようになってきました。その解釈はいろいろあるようですが、ドレスアップしてビジネス臨むというのが私の見解です。もちろんその中では、人前で名刺を交換したり、料金を支払ったりするシーンも巡ってくるでしょう。名刺入れや財布ひとつにも、その人のセンスなどが感じられますよね。

私は、一流ブランドのロゴが大きく入った名刺入れや財布などを、ドレスアップしたビジネスシーンで使用するのはいかがなものかと思います。ドレスアップしたシーンで使う名刺入れや財布は、革製の無地で目立たないものが一番です。私の場合、黒、茶、明るい茶色の3種類を用意しており、履く靴の色に合わせ使い分けています。その方が、同じものを使い続けるより痛みや汚れが少なくなりますし、気分転換にもなります。

カジュアルは、ビジネスとは別になりますので、何種類かの色のあでやかな財布を使い分けて、楽しんでいます。

傷んだ革の財布や名刺入れは、会う人に好印象を与えませんので、その場合は、靴のクリームや、コバ(靴底の縁の部分)の痛みを補修するコバインキを使って、手入れしてみてはいかがでしょうか。そして、クレジットカード、会員証、ガソリンスタンドの割引カード、診察券といったカード類や、レシートなどで膨れ上がった財布も好印象を与えません。財布に入れるカードは最低限のものだけにしておき、他のカードは別のカードケースを用意して、そちらに入れてはどうでしょう。同様に、自分以外の名刺で膨れ上がった名刺入れも、見苦しいものです。

名刺入れや財布などは「小物」といわれますが、必ず人前で使うものです。スマートに、そして〝知性とセンス〟を感じさせるように楽しんでみてください。

リングヂャケット社長
-産経新聞・夕刊2007年11月6日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」30

「福島薫一の男前洋品館」30

ひと口に鞄といっても千差万別、色々な形や素材があります。しっかりとした革のドクターバッグから、ソフトタイプの革のブリーフケース、ナイロンで一部に革を使ったブリーフケースなどまで・・・。

最近は、イタリア製で一部革使いのナイロンのブリーフケースに、若い人から年配の人まで格好によく似合うものがあり、特に、若いおしゃれな人には絶大な人気があります。スーツやジャケットのビジネスシーンはもちろん、カジュアルにも合わせられるのが良いと思います。鞄は、それ一つでその人の趣味や嗜好がわかってしまうものです。

誰もが知っている超一流ブランドのロゴが入った鞄、ストラップ付きの小ぶりのクラッチバッグ、スポーツブランド系のナイロンのブリーフケース・・・。これらは、おしゃれでしょうか?単に書類を持ち運ぶだけの道具、もの入れにおわっていて、見ていて、楽しさも優雅さも感じません。また、よく若い人で目につきますが絶対に止めてほしいのが、スーツやジャケットを着用して、デイパックやショルダーバッグを使用すること。鞄の重みで洋服がグチャグチャになっています。職人さんが丹精込めて作った洋服がかわいそうですし、見ていて悲しくなってきます。いくら楽だからといっても、ビジネスなんですから、ブリーフケースに入れて手で持ち歩いてください。

私の場合、靴の色に合わせた革のブリーフケースを愛用しております。革なので、もちろん傷が付いたりすり減ったりします。その部分は靴クリームを塗って補正してやりながら、長年使い続けています。雨の日は、ナイロンのレザー使いのものを使用しています。その人の趣味・嗜好を物語る鞄。

カッコつけてダンディーでありたいと思い続けています。

リングヂャケット社長
-産経新聞・夕刊2007年10月30日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」29

「福島薫一の男前洋品館」29

「おしゃれは足元から」と言われます。〝足元〟はすべての事柄の基礎ですね。

靴の下に履くから「靴下」とされるようですが、「どうせ靴の下だから」と思って靴下を軽く見ていませんか?

スーツやウールのパンツのときに着用する靴下は、白やワンポイント入りは絶対にNGです。もう一つ、たいていの方があまり気にしていないように見えるのが、スーツやジャケット(ウールのパンツの合わせ)のビジネスシーンで、自分の「脛(すね)」を露出させてしまうこと。

イタリアのファッション界では、言語道断だと言われています。

多くの方が、スーツに合わせる靴下というと、ふくらはぎの下ぐらいの長さで、黒っぽいものと思っていらっしゃるでしょうが、まず色は、スーツやパンツの色に合わせることです。ダークなパンツにはダークな同色系の色の靴下、ライトグレーやベージュにはそれぞれに合った色を合わせるのが基本です。そして一番大切なのが靴下の長さです。

ふくらはぎの下ぐらいまでの長さでしたら、座ったときや脚を組んだ時に、靴下とパンツの裾の間から脛が見えてしまいます。また履いた時にはピシッと引き上がっている靴下も、足の動きにつられてずり落ち、だらしなくなってしまいます。

ビジネスシーンでは必ず「ホーズ」と呼ばれるハイソックスタイプの靴下を履いてください。私はデニムでもコットンパンツでも必ず「ホーズ」を着用します。

日本では、人前で足を組むことは、悪いイメージにつながることもあります。イタリアでは人前で足を組むことなんか当たり前(ひざの上に足首を乗せたり、組んだ足先を上に向けたりはしませんが・・・)その時に、脛が見えたり、弛(たる)んだ靴下が見えない為にも、ホーズを履いてみてはいかがでしょうか?

おしゃれ・・・「まずは足元から締めましょう!」

リングヂャケット社長

-産経新聞・夕刊 2007年10月23日より抜粋-

RING JACKETが取材を受けました!!

先日、RINGJACKETが毎日放送の某TV番組にて取材を受けました。

 

その内容とは、、、

ちょっとその前に、ホームページをご覧の皆様は「EVISU」をご存知でしょうか?

、、、平成3年、大阪で創業したジーンズメーカーで本場、米国の年代物ジーンズに負けず劣らずのクオリティーがあるとして今、 若者たちを中心に、爆発的人気を誇るブランドです。

そう!!今回、取材を受けましたのは、2008年秋冬より展開させていただきます、「EVISU」と「RINGJACKET」 がコラボレーションし新たなブランドを立ち上げるのです!!その名も、、、

「EVISURING」

両ブランド共に大阪発祥の、ブランドとしもっと大阪を盛り上げていこうではないかというのがきっかけで「MANUFACTURES OF OSAKA」をかかげ、こだわりを持つ、ジーンズメーカーと重衣料メーカーとがタッグを組み、 お互いの持ち味をぶつけ合いながら商品の企画を致しました!!

EBISU&RING2 

「今後は、日本の市場だけに止まらず世界へ「EVISURING」を発信していきます!!」と意気込みを話す、 セールスDiv 笹本マネージャー。

 

今後も、当ホームページにて詳しい商品の内容など、どんどんUPして行きますので、皆様、乞うご期待です!!

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」26

「福島薫一の男前洋品館」26

 

靴とベルト。近くにあるわけではないのに、この2つのコーディネートは、おしゃれの印象を変えます。 ドレスアップのシーンとカジュアルとでは、少しあわせかたが違いますが、基本的には靴とベルトは同じような材質、 同じような色でコーディネートするのが一般的だと思います。ただ材質のコーディネートといっても、 表皮(カーフ)か裏皮(スエード)かぐらいなもの。表皮の場合、むしろ材質は細かく気にしないほうが良くあまりに同質のものだと、 見た目に堅苦しく、神経質っぽく見えるのではないでしょうか?

初老の紳士が、夏場なら「もみ皮」の靴とベルト、冬場なら「オーストリッチ(ダチョウ)」や「リザード(トカゲ)」 の靴とベルトを合わされていることがあります。しかし、これは年季が入ってこそのおしゃれ。ある程度の年代までは、色だけコーディネートし、 材質までは考えない方がスマートに映ります。黒の靴に黒のベルトはすぐに合います。茶色の靴の場合は、 濃い茶色から薄い茶色まで色合いが無数にありますので、ベルトは茶系の表皮のものを、濃い茶色、薄めの茶色、 その中間の茶色と3色ぐらい持ち、靴にコーディネートされてはいかがでしょう。

スーツ、ジャケットの着用のビジネスシーンで、いろいろなベルトをされている方を見受けます。次のことは避けてください。

・ブランドロゴのバックルの付いたベルト

・皮が磨り切れているベルト

・長すぎたり短すぎたりするベルト(ピンホールが5つある場合、基本は真ん中のピンホールでしめます)

そしてスエードの靴には、同色か同色に近いスエードのベルトで。カジュアルシーンでは靴にベルトをコーディネートするのも良いほか、 カラーパンツの場合などは、パンツの色に合わせるのもきれいなコーディネートです。ベルトという小物一つで1日が楽しくなります。

 

靴とベルトでおしゃれな雰囲気が出せる、素敵な紳士になりたいものです。

 

(リングヂャケット社長)

-産経新聞・夕刊 2007年10月2日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」25

「福島薫一の男前洋品館」25

 

今でも黒やダークグレーのスーツに、 明るい茶形の靴(つま先が一昔前にはやった角ばったもの)を合わせたスタイルをされている若い方を、よくお見かけします。 このコントラストの強いスーツと靴の色の合わせ方は、数年前、「イタリアの流行」として日本で紹介されたものです。

しかし、コントラストが強いコーディネートなだけに、 スーツや靴の手入れが行き届いていないと目立ちます。こうしたスタイルでありながら、靴が汚れ、スーツもくたくたという方は存外に多く、 首をかしげたくなります。

今の時代は、着ている服で自分を必要以上に大きく見せたり、虚勢を張ったり、 自己主張を露出させすぎたりするのは、はやりません。

大きすぎる肩幅のジャケットや太目のパンツをはじめ、シャツ、ネクタイ、ジャケットの裏地、 ボタンホールなどを派手な色使いにしたり、スーツに対して色が薄すぎる靴や、個性的なつま先のデザインの靴を履く、、、といったことです。 今は、周りの人にも、着ている人自身にもリラックスした雰囲気を与え、 (服も本人も)本物で、上質であり、奇をてらわないことが〝おしゃれ〟だと思います。

服と靴の色合わせでは、ダークなスーツ、パンツには、黒を基本とし、茶系なら「少し濃いかな?」 と思うぐらいの色目にします。茶系のスーツでも、今までより一段濃い茶色にします。ライトグレーのスーツ、 パンツなら黒だって良いと思いますし、このほうがシンプルで今の時代に合っていると思います。タイトなシルエットにプレスのきいたパンツ、手入れの行き届いた靴。そして奇をてらわない色合わせ。

 

きっと〝柔らかい、美しい〟心になって、おしゃれできると思います。

 

(リングヂャケット社長)

-産経新聞・ 夕刊 2007年9月25日より抜粋-

BERETTAオーダー会

前回好評だったイタリア最高級バッグブランド“BERETTA”のオーダー会を開催いたします。

前回はお客様の評判はもちろん良かったのですが、それ以上にRINGJACKET社員が惚れ込みオーダー連発しました…。“モノ” にうるさい社員ばかりですが、ベレッタに関しては皆大絶賛でした。是非このクオリティを手にとってご覧になってください。 前回にも書きましたが、GOYARDやVALEXTRAなどのバッグを手懸けるほか、 KITONやLOROPIANAなどのイタリアンクラシックの重鎮ブランドの注文も受けており名実共に世界最高のクオリティです。

という事で今回も新モデルをご用意しております。お客様&社員の購入意欲を刺激する逸品が揃いました。 前回はオーダーサンプルをベーシックな素材やカラーでサンプルアップしたので、今回は敢えて色合いの明るい物や遊びのある仕様にしました。 もちろん、ベーシックな素材でオーダーも可能ですよ!!!

 

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モデル:119-2 オーダー価格\262,500-

パリの大御所ブランドを彷彿させるデザイン。コバ塗りのカラーを敢えてホワイトにしています。ベレッタの新しい提案でイタリア・ フランスのブランドが一部採用しているそう…。好みは分かれるが洒落た遊び心が効いている。

 

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モデル:157-2 オーダー価格:\189,000-

蓋部分が切り替えし無しの一枚革で作られており贅沢な逸品。シンプルなデザインで永く愛用できそうです。 ベレッタの定番モデルでランニングで作っている為コストパフォーマンスが良い。

 

 

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モデル:100/2T オーダー価格\241,500-

ネイビーのモミ革にホワイトステッチの洒落た仕様。デザインも堅すぎず、 スーツからカジュアルなジャケットスタイルまで幅広く対応できます。

 

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モデル:602 オーダー価格\336,000-

イタリアでも高級バッグに良く使われるチンギャーレ(豚革)のホワイトカラー!!!です。珍しいです。非常にクールな逸品。 ヴァレクストラもホワイトコレクションを発表してましたが…。

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モデル:489-C オーダー価格\315,000-

非常に考えて作られているアタッシュケースです。ドキュメントケース付なのも驚きですが、中が二層になっており、 衣類もしくは商談時に不要な書類を分けれるのです。商談時お客様の目の前で鞄をあけて中身がゴチャゴチャしてたら… マイナスイメージですよね。。。このタイプだと一泊の出張にももってこいです。

 

※前回のモデルでもオーダー可能です。

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ベレッタの鞄は決して安い鞄ではありません。しかし他には変えられない“本物”だけが持つオーラのようなものがあります。 (ちょっと言いすぎ?(笑))でもそれは本当に手間暇かけて職人が作り上げているからです。 大量生産のスーツとは違った手縫いを駆使して縫い上げられるサルトの服に似ています。

 

●オーダー会日程

RINGJACKET MEISTER  11/22(木)~11/30(金)  ℡06-6316-8455

RINGJACKET阪急梅田本店 12/1(土)~12/9(日)  ℡06-6363-8481

 

 

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」24

「福島薫一の男前洋品館」24

 

前回も書きましたが、私は「靴はおしゃれの要」と強く思っている一人です。
私の流儀では、革製品、特に靴はできるだけ上質な良い物(決して高価という意味ではありません)で、 しっかりとしたモノづくりの物を購入するようにしています。

アッパー(甲)にソールをつける手法は色々あり、主なものは、
①ノルベゲーゼ製法
②グッドイヤー製法
③マッケイ製法
などです。(紙上では製法の説明は難しいので、今度靴を購入するときにでも説明してもらって下さい。)

 

私自身は、デザインはできるだけシンプルで飽きのこないものにし、製法はグッドイヤー以上のクラスの靴を購入するようにしています。 なぜかと言いますと、そうした靴に使用される上質の革こそ、履き込んでも手入れさえ行き届いていれば、「上品な味」 が出てくると信じているからです。
靴の価格はスーツの価格の半分ぐらいが標準だと一般的には言われているようです。しかし、私の個人的な意見ではスーツと同じか、 倍以上でも良いでしょう。

 

スーツやジャケットはいくら流行がないといっても、5年前の物を着用するとどこか古さを感じますが、靴はほとんどそれがありません。 また体形と違って足のサイズはほぼ変化しません。

パンツのお尻が薄くなっても生地の交換などはできませんが、靴の場合はソールがすり減ったら交換できます。 保管と手入れをきちんとしてさえやれば、一生ものです。

現に私自身、30年以上も前に購入した靴を月に一回は履いています。いい味が出ていますよ。

 

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年9月18日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」23

「福島薫一の男前洋品館」23

 

「靴はおしゃれの要」とか「おしゃれは足元から」とか言われます・私自身も靴にはずいぶん気を使います。そして半面、 大変楽しみでもあります。
靴には大別してゴム底のラバーソールと革底のレザーソールがあり、レザーソールの中にもいくつもの製法があります。

耐久性や雨に降られた後のケア(手入れ)の問題はありますが、私は基本的には、雨の日でもレザーソールしか履きません。
なぜかというと、レザーソールとラバーソールを比べると、レザーソールの方がスマート、シャープで、「絶対にかっこ良い」と思うからです。

 

みなさんよく、レザーソール」は「疲れる」とか「雨の日はどうするの?」とか「ソールが減る」とかおっしゃいます。しかし、 慣れればレザーソールのほうが、長い時間歩いたり、立ち続けたりしても、足になじんできて楽に感じます。 きっちりとした製法のレザーソールからは、ほとんど水分はしみこみません。ソールについては、防水対応をしなくても大丈夫です。

私は雨の日は、レザーソールでも、甲が表革(カーフ)のものではなく、裏革(スエード)のものを履くようにしています。 スエードに防水スプレーを吹き付けて履いてやれば、雨の日も結構楽しいものです。
もちろん雨の日に履いた後は、木製のシューキーパーを入れ、新聞紙でくるみ、日陰で乾燥させるなど、 しっかりケアしてやらなくてはなりませんが…。
昔と違い、街中で「靴の修理」の看板がしばしば目につくようになってきました。ソールが減れば、 張り替えも結構簡単にできるようになりました。

 

価格もやはりレザーソールのほうが高価だと思いますが、それも「かっこ良さ」には代えられないものだと確信しております。

 

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年9月11日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」20

「福島薫一の男前洋品館」20

 

この時期になると、暑さで通勤はおろか外出さえいやになる事が多くあります。世間では「クールビズ」といって、 ネクタイはもとよりジャケットも着用せず、サイズもわざと大きめにし、私から言わせれば、言葉は悪いですが、、「だらしない格好」 をした男性によく出会います。
私は昔から付和雷同せず、世間がある方向にむかうと、逆の方向に進んでみるたちです。おしゃれでもそうです。

 

2,3年前はよく、シャツの第2ボタンまで外し(もちろんネクタイはなしで)、ジャケットを着ていました。この格好は当時、 昼のビジネスはもちろん夜の遊びでも目立ちました。ところが最近はこの格好が雑誌などでやたら多く紹介され、 特に夜の街でこの格好の男性が多く目につきます。
そこで私の最近のお気に入りは、きっちりとタイドアップ(ネクタイを締めた)したスーツスタイルです。 それも夏に多いコットン系素材ではなく、濃い色のウールのスーツであり、それに夏らしい素材、色のネクタイをコーディネートしているのです。
無論、暑いです。
でもこの暑さの中ですから、ビジネスでも夜の遊びでも目立つこと請け合いです。
移動中もすぐに上着を脱ぐことはしません。人前では最後まで上着を着用したままです。ある意味で暑さとの我慢比べではありますが…。

 

おしゃれとは?と聞かれると、私は「人より目立つこと」と「ジェントルマンであれ」と答えます。暑さなんかおかまいなしで、 気取っておしゃれしてみてください。
次回はスーツの暑さ対策をお話しましょう。

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年8月14日より抜粋-

オススメッ!!!第9弾 (RINGJACKET三越 江守)

RING JACKETホームページをご覧の皆様、はじめまして。 RING JACKET日本橋三越店の江守 朗と申します。

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あれ?! 日本橋にもお店があったの?とお思いの方もいらっしゃるかと思います。

実は、 日本橋三越本店2階 メンズセレクト&インポートショップ内に出店させていただいており、ちょうど9月でオープンから1周年となります。

今月より売り場も広がり、 より落ち着いた雰囲気の中でお買い物ができるようになっております。

 

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さて、 今回のオススメの一着は、先日入荷したばかりのL.COLOMBO社の生地を使用したグレーのヘリンボーン柄のジャケットでございます。 L.COLOMBO社は日本ではあまり馴染みがないのですが、イタリアではロロピアーナ・アニオナ・ ピアツェンツァと共に最高級カシミヤを扱う生地メーカーとして知られています。また、 レディースの分野にも多く生地を供給しているので、良い意味での男臭すぎない柔らかな風合いや色出しが特徴的です。

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カシミヤ混ウールの柔らかなタッチと風合いを生かし、 ジャケットの仕様も肩パッドや芯地を使用しない極力、副資材を省いた軽い着心地の仕立てとなっております。

両脇のポケットもあえてパッチポケットではなく、 フラップなしの両玉縁仕様にするなど、カジュアルすぎず、エレガントさを演出した、ちょっとしたこだわりの一着となっております。

オフィスでのビジネスシーンはもちろんのこと、 オフでのジーンズスタイルなどにも相性が良く、これから日差しも和らぎ、秋の涼しさが心地よい季節には最適です。

是非、 お近くへお越しの際はご来店いただき、袖を通してみて下さい。

GREY HERRINGBONE JACKET (FABRIC BY L.COLOMBO)¥100,800-

 

 

 

なお、 営業時間につきまして、

通常 10: 00~19:30ですが、

今後、 10月2日(火)より、10: 00~20:00までと、30分延長され、20時閉店となります。

ただし、 日曜日及び、連休の場合は連休最終日が19:30閉店となりますので、ご注意下さいませ。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

 

産経新聞 連載コラム『福島薫一の男前洋品館』17

『福島薫一の男前洋品館』17

 

カジュアルな装いのときにシャツを着こなす。日本の男性は意外に少ないのですが、 ビジネスのシャツをカジュアルで着回してもおしゃれです。
カジュアルのシャツというと、ややオーバーサイズの半袖ボタンダウンシャツや、いわゆるオープン(開襟)シャツが一般的ですが、 プレスの効いたウールやコットンのパンツにマッチするとは思えません。

 

イタリアのエレガントな人の多くは、スーツやジャケットの下に着用する、襟が広く開いたワイドスプレッドカラーのシャツを、 うまくカジュアルシャツとして着用しています。
カジュアルですから、色目は鮮やかなものも良いでしょうが、やはり薄いブルーの無地のオックスフォード素材や、 ブルー系のロンドンストライプのシャツを洗いざらしのまま、ウールやコットンのパンツにコーディネートしています。デニムのときもそうです。
もちろん袖は長袖です。長袖をまくり上げたほうが半袖よりエレガントに映りますし、長袖のままボタンを一切しない着方もあります。

イタリアでは「シャツは肌着」という概念があります。このため中に肌着を着用しないで、 第2ボタンまであけて胸元を少しはだけて着るのもセクシーです。
これからの季節はリネン混(コットン+リネン)のシャツもすてきです。

 

カジュアルのシャツもコットンパンツなどと同じく、休日のスタイルとして、 たっぷりとしたサイズでお召しになっている方が多いと思います。着ていて“楽”なのは分りますが、見た目がスマートに映りません。
また、ホームウェアならば分りますが、やはり人前に出て、人に見られるわけですから、かっこ良くありたいものです。


(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年7月24日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」16

「福島薫一の男前洋品館」16

 

カジュアルのパンツでデニムに次いで身近な存在がコットンパンツ、いわゆる綿パンです。休日にはくため、 たっぷりとした大きめのサイズで、楽な格好というイメージを持っていませんか?
また、しわがたくさん入っていたりと、品よく着用されている方は意外にすくないように思います。 オフのスタイルだからといって気を抜くのは感心しません。
デニムなら洗いざらしも良いですが、コットンパンツをエレガントに着こなすポイントは、きっちりプレスすることだと思います。
脚部のセンターにぴっちりとクリース(折り目)が入ったパンツを着用すると、背筋が伸びる気がしますし、見ていても気持ちの良いものです。
かといって、しわが入るのを嫌がって、立ってばかりでは不自然です。プレスしたパンツにしわが入っていくのを楽しむことも、 イタリア流のエレガンスだと思います。

 

私はパンツをはくたびにプレスしています。パンツの裾を合わせ、スチームを出しながら、アイロンをスーッと滑らせるだけ。 こんな簡単なことで見栄えが違ってくるのに、なぜしない人が多いのか不思議でなりません。

 

コットンパンツは“洗濯したら縮む”という発想から、丈が短めの方を多く見かけます。これはスタイルが悪く見えたり、 老けて見えたりします。
購入してすぐに丈を修理するのではなく、一度持ち帰って水洗いしたうえで、修理してはいかがでしょう。

コットンパンツはすそにクッションが入らない程度の長さにしたほうが、若々しく見えますし、体系にかかわらず、また下が長く見えます。
もちろんコットンパンツもまた下が浅めで、プリーツの入っていない、タイト気味のものを選んでください。

カジュアルだからこそスマートに見せましょう。


(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年7月17日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」15

「福島薫一の男前洋品館」15

 

本格的な夏のレジャーシーズンが近づき、これからカジュアルスタイルが増えてきます。 カジュアルは仕事で着るスーツより個性が強く表れます。センスを発揮してみてください。

ただカジュアルには誤解がありまるようです。リラックスウェアや、スポーツウェアではありません。これが定番というアイテムはなく、 別に高級なものである必要はありませんが、人に見られることを意識し、きれいで清潔感のある装いをしたいものです。

 

さて老若男女を問わず、カジュアルスタイルの代表的アイテム」といえばデニムではないでしょうか?
価格も千差万別、何十万円もするビンテージジーンズから、お手頃な価格のものまであり、 世界中で一番生産され一番購入されているアイテムだと思います。
今の時代「スキニー」というファッション用語があるように、タイト気味でローライズ(また上が浅め)がトレンド感があります。いくら楽でも、 また上が深くてダブダブしていてはすっきり見えません。一度スキニーに挑戦してみてください。

デニムに合わせるシャツもタイト気味がおしゃれに見えます。これからの季節、ポロシャツやTシャツを合わせる際も、タイト気味で、 丈も気持ち短めにしましょう。

人気のあるデニムスタイルですが、落ち着きのある年齢になりますと、いくら流行でも似合わないものもあります。 ビンテージ加工やダメージ加工といったはきつぶしたようなデニムは、うまくはきこなすには相当なテクニックがいります。
最近はきれいなデニムに注目が集まっています。白やベージュのデニムも清潔感があってすてきですし、ジャケットとも合わせやすいと思います。

デニムのスタイルでは合わせるシャツなども、清潔感を意識することが成功の秘訣です。

 

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年7月10日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」14

「福島薫一の男前洋品館」14

 

これからの季節、ジャケットを脱ぎ、パンツだけというスタイルが増えてきます。
パンツを購入」するとき、まず気に入った生地のパンツを選び、ウエストでサイズを合わせ、 また下の寸法だけを調整している方がほとんどではないでしょうか。

イタリアでは、こんな買い方をする方が結構います。ヒップの寸法でサイズを選び、それでウエストの寸法が合わなければ、 修理をしてもらう。また下の寸法調整に合わせ、さらに渡り幅(大腿部の幅)やすそ幅なども、自分の気に入った寸法に修理してもらうのです。
脚の長さは一人一人ばらばらです。足の長さに合わせてパンンツの丈を切っても、幅は一人一人に合いませんよね。

 

普段はきっちりとしたスーツ姿で仕事されていても、休日はだぶだぶのイージーパンツという方を多く見かけます。股上が深くて、渡り幅、 すそ幅の広いパンツを着用されている方も多いようです。こういうシルエットは一見体系を隠しているようですが、スマートには見えません。
体系には関係なく、渡り幅もすそ幅も仕事で着るスーツのパンツより細めにし、股上も少し浅めで、ノープリーツのパンツを着用すれば、 シャープでおしゃれに見えます。

これからの季節の一番のおすすめは、トロピカルウールのライトグレーのパンツです。
ビジネスに使えるのはもちろん、イタリアではバカンス中、リネンのカラーシャツを腕まくりして、素足にスリッポンを履き、 すてきにコーディネートされている方を多く目にします。

休日のスタイルもエレガントさを忘れないで、おしゃれを楽しんでください。プレスをきっちりと当てることをお忘れなく!

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年7月3日-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」13

「福島薫一の男前洋品館」13

 

ファッションの格言として「紺に始まり紺に終わる」があります。
一口に紺といっても濃いめから明るめまであり、アイテムや形もスーツ、ジャケット、シングル、ダブルなどさまざま。本当に奥深い色です。

その代表格が「ネイビブレザー」。その時の時代性や流行を加味してやれば、いつの時代も最強のアイテムです。
シャツやパンツとのコーディネートでも、合わない色を見つけるのが難しいぐらい、すべてに合うカラーです。逆にすべてに合うので、 センスの見せ所になると思います。

グレー系のウールパンツと合わせ、タイドアップ(ネクタイをしめる)すれば、もちろんビジネスでも使えます。
デニムやコットンパンツとあわせてリラックスしたシーンにも使えますし、パーティやディナーに着ていくこともできます。
ビジネスシーンでは落ち着いたコーディネートになるでしょうが、それ以外なら思い切ったカラーでコーディネートしてみてください。

 

これからの季節に合うのは、リネンの柄物のシャツや、やや太めのストライプで洗いざらしのコットンシャツ。色はブルーもよいですし、 大胆な色使いのシャツに挑戦してみてください。
いつもよりシャツのボタンを一つ多くはずして、開放感を出して!

パンツは、今年流行の白いコットンパンツやデニムを合わせてはいかがでしょう。
そして大事なポイントはやはり、ネイビーブレザーのサイズです。大きめより、少しタイト気味に。そのほうが断然おしゃれに見えます。

 

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年6月26日より抜粋-

産経新聞 連載コラム 「福島薫一の男前洋品館」12

「福島薫一の男前洋品館」12

 

ガンクラブ、グレンチェックなど柄物のジャケットスタイルは個性が引き立ち、おしゃれに見えます。ただ、コーディネート次第では “逆効果”もありえます。

 

ポイントはシャツやパンツなどの色合わせです。目につくような派手な色合わせを避け、全体的な調和をとることが大事です。

柄物だけに「個性的に」とか「おしゃれに」とか意識しすぎて、派手な組み合わせになったり、色使いが強過ぎたりと、 ちぐはぐになりがちです。「柄物のジャケット、柄物のシャツ、柄物のパンツ」では印象が強すぎますし、一方、「うすい色のジャケット、 うすい色のシャツ、うすい色のパンツ」ではまとまりがありません。

こんな風に考えてみてはいかがでしょう。例えばチェックのジャケットの場合、まずチェック柄に使われている色おピックアップし、 祖の色の無地のネクタイをしめます。そして、うすい色の無地かストライプのシャツとコーディネートするのです。

「柄物には無地(無地には柄物)」を合わせ、その次に合わせるものがコーディネートしやすいように、調和させていくのが原則です。
ジャケットとパンツの組み合わせも同様にバランスが大事ですし、色調を意識すると良いでしょう。
茶系のチェックのジャケットには同系色の薄ベージュのパンツが合いますし、濃紺系のジャケットにはグレーのパンツが合います。 グレーは秋冬は濃いめでも大丈夫ですが、春夏は明るめのグレーがすっきりします。

 

色合わせが難しい柄物のジャケットですが、うまくコーディネートできれば、これほどおしゃれに見えるアイテムもありません。 ためらわずに挑戦してみてください。その価値はあります。

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年6月19日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」11

「福島薫一の男前洋品館」11

 

日本ではおしゃれは自分自身の楽しみですが、イタリアではよく「会う人への思いやり」と言います・ 私がその言葉を聞いたのはイタリアの生地業者からでした。
彼とディナーを共にしたところ、商談中のスーツ姿から一転、さわやかなジャケット姿に着替えてきたのです。 それでディナーは和らいで楽しいものとなり、先の言葉を実感したものでした。

日本もビジネスでとくに初対面の相手にはスーツが無難ですが、打ち解けたビジネスパートナーや食事が伴うときには、 もっとジャケットスタイルを取り入れていいのではないでしょうか。

 

日本の主流は、没個性的でもみんなと同じで安心感のあるダークスーツで、ジャケットスタイルはまだまだ少数派です。 ジャケット=カジュアル・休日のスタイルとの印象が強いようです。
しかし、コーディネート次第で相手にも失礼にならず、ビジネスに十分対応します。イタリアではタイドアップ(ネクタイをしめる)のときも、 さまざまな色使いのジャケットに、パンツを自由にコーディネートしています。
「ビジネスはスーツで」と長年言われてきた人には、最初からイタリア人のような鮮やかなジャケットは難しいかもしれません。
無地や、目立たない柄物の紺系のジャケットと、グレーのパンツから入るとコーディネートしやすいでしょう。 ジャケットとパンツの色が違うだけでも、十分に新鮮に見えるはずです。
これからなら、麻や麻混などの素材も季節感を演出できます。

 

カジュアル・休日スタイルのジャケットだけでなく、タイドアップしたエレガントなジャケットスタイルに一度挑戦してみてください。

 

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年6月12日より抜粋-

オススメッ!!!第7弾 (RINGJACKET阪急・瀧)

オススメ第7弾はRINGJACKET阪急・瀧です。

 

ホームページを御覧の皆様こんにちは。阪急百貨店RING JACKETスタッフの瀧 正之と申します。

暑い日が続き、TVの司会者やアナウンサーまでもがノータイが当たり前のスタイルになりつつある今日この頃。

エコロジーというだけではない。素敵な着こなしのご提案です。
今回は、コードレーンのジャケットとパンツです!

インナーのコーディネートも意外に簡単。組み合わせによってドレスアップにも超カジュアルにも思いのままです。

Tシャツ・柄シャツ・Gパン・チノパンなどどんなボトムスにも相性抜群コードレーンジャケットはいかがでしょうか。。。

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私が着用している物は、コットン100%の白の細いストライプ(コードレーン)。裏使用を軽くカジュアルに仕上げたジャケットです。 素材がコットンなので通気性も良くこれからの汗ばむ季節には快適です。

ウールベースの素材と比較いたしますと着心地は全然違います。ソフトでしなやかで、とにかく軽いですし、 くしゃくしゃにして乱暴に着こなすほどカジュアルな雰囲気が出てきます。

インナーの「差し色」によってどんなシーンにも着こなせるのでいろいろなコーディネートをお楽しみください。
お色違いで、紺に白のストライプ(コードレーン)もご用意致しております。是非とも近くにお越しの際はお立ち寄りください。

 

ジャケット(RINGJACKET) \58,800-

パンツ(RINGJACKET) \13,650-

シャツ(RINGJACKET) \19,740-

タイ(F.MINUCCI) \11,550-


 

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」10

「福島薫一の男前洋品館」10

 

上着の襟の幅が、時代とともに微妙に変化しているのにお気づきでしょうか。
男性ファッションは女性ファッションに比べあまり変化がないものですが、その中でも一番変わらない部分がジャケットの襟の幅かもしれません。 1、2年ではあまり変化がなく、あっても数ミリといったところです。
それでも時代に合っていない襟の幅だとその微妙な変化以上に目につき、洗練された感じには見えないようです。
逆に、ジャケットの襟の幅とネクタイの幅、シャツの襟の大きさがうまく合っていたら、とても素敵に見えます。

現在の標準の襟幅(一番広い部分の幅)は大体8センチです。ただし、ファッションとして極端に太い襟や細い襟もありますし、 サイズによっても違います。ネクタイの幅はジャケットの襟幅に合わせて考えればよいのです。
ネクタイも8センチ(一番下の最も幅広い部分)が現在の標準です。幅が同じ8センチでも、 ネクタイは芯地の厚みにもり結び目の大きさが変わってしまいます。その場合は、しめ具合で結び目の大きさを一定にしたらいかがでしょうか。
細いネクタイで小さい結び目の年配の方や、極端に大きな結び目の若い方をお見かけしますが、ネクタイの幅、結び具合を調整すれば、 ぐっと見た目が変わるのではないでしょうか。


また、シャツの首まわりのサイズは指が2本くらい入るぐらいが標準です。それ以上余裕があったり、1番上のボタンがきつかったりしては、 いくらシャツやネクタイが良くてもおしゃれとはいえません。
「男の胸元は顔の鼻筋と同じ」
といわれます。パリッと決めましょう。

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年6月5日より抜粋-

 

FRANCO MINUCCI×RINGJACKET コラボレートタイ

F.MINUCCI×RINGJACKET コラボレートWネームタイ

 

今回フィレンツェの名店「TIE YOUR TIE」のオーナーFRANCO・ MINUCCIとRINGJACKETとのコラボ企画としてWネームタイを作りました。 RINGJACKETが英国の生地メーカーに別注した生地(世界でRINGだけのエクスクルーシブ素材等)で、縫製をミヌッチ、デザイン (スタイル・仕様)をお互いが意見を出し合い完成しました。

ミヌッチ×リング 2

●経緯
昨年RINGJACKETよりTIE YOUR TIEに依頼。 今までにもそういった依頼はあり断っていたそうですが、長年のお付き合いから承諾いただけました。
1月フィレンツェにてミヌッチ氏と直接商談、タイの形について協議しました。セッテピエゲ(7つ巻きタイ)で作ってもらおうとしたのですが、 スーツ地の為結んだ時にボリュームが出過ぎてしまうので急遽ミヌッチ氏の提案でスフォデラート(三つ巻き裏地無し) の仕様にすることになりました。またクラシックさと現代性を表現する為ボトルシェイプ型の大剣幅8.5cmになりました。

先日ミヌッチ氏来日の際にサンプルアップしていただき、サンプル確認させていただきました。 想像以上に良い出来栄えで社員一同ビックリしています!!!

ミヌッチ×リング 1


●生地
BOWER ROEBUCK社
エスコリアル50% ×カシミヤ50% ライトグレーストライプ
エスコリアルとは、数年前まではごく一部の生地メーカーとブランドにしか扱いが許されず(シャネルとブリオーニ)門外不出の高級素材でした。 それが英国毛織物輸出組合によって英国エスコリアル組合が発足し世界への供給体制が出来ました。 ただこのエスコリアルの生産量は世界中のカシミヤの1%以下で非常に希少価値のあるもので、 カシミヤに匹敵し超える天然素材として注目されています。
エスコリアルは中世の時代から飼育されてきた純粋なミニチュアシープから取れる非常に稀有な昔ながらの羊毛から紡績された糸によって生産されたものです。
この種の羊は11世紀頃のスペイン統治下の北アフリカ(現在のモロッコ南部のアトラス山脈)の丘陵地帯が原産地とされ、 16世紀頃にはスペイン国王フィリップ2世のエスコリアル宮殿においてもその姿が見受けられたと言い伝えられ、 そのエスコリアルという名もそこから由来しています。 国王がこの非常に柔らかいウールの使用を王族にのみ使用を許可していたことからもその希少性がうかがえます。

柄そして仕上げ(ミルド仕上げ・表面が少し起毛した仕上げ)を指定しRINGJACKETの為に織ってもらった生地になります。

 

MOXON社
ラムズゴールデンベール使用 グレンチェック
ヨーロッパの王侯貴族が寵愛する高級生地ブランドとして知られるモクソン社がラムズ社の最高級の糸であるゴールデンベールを使用し紡いだものです。 ラムズゴールデンベールの生地自体が非常に少なく、日本未上陸。

 

 

共に¥39,900-
限定各4本/近日入荷予定。 お問い合わせはRINGJACKET各店までお願いします。
※両方ともオーダー用スーツ地もあるのでスーツオーダー可能です。


 

ミヌッチ氏オススメコーディネートはこちら、、、

ミヌッチ×リング 4 

スーツ(RINGJACKET BLACKLABEL) \168,000-
シャツ(RINGJACKET) \16,800-
タイ(FRANCO MINUCCI×RINGJACKET) \39,900-

 

ミヌッチ×リング3 
スーツ(RINGJACKET BLACKLABEL) \189,000-
シャツ(RINGJACKET) \18,900-
タイ (FRANCO MINUCCI×RINGJACKET) \39,900-

 

※5月10日発売・6月号MEN'S CLUB(P.23 編集部推薦ページ・WOW),6月6日発売・7月号MEN'S EX (P.47 編集部推薦ページ・EDITOR'S EXPRESS)にも取り上げていただいてます。こちらも併せてご覧下さい。

 

シャツのコダワリ

シャツのコダワリ1

RINGJACKETでは隠れた人気アイテムとしてオリジナルのドレスシャツがあります。 どうしてもスーツやジャケットに注目が集まりがちですが、実は他メーカーにない様々なコダワリが詰まっています。何度も型紙を作り、 試作を上げ、海外有力メーカーのシャツを研究し、試行錯誤を繰り返し出来上がった逸品です。

シャツ3

スーツ・ジャケットで培った物作り・ 日本人の体形に合うパターン研究のノウハウをシャツ作りにも充分に活かし最良のサイジングとパターンを導き出しています。
細めで脇下にフィットするアームホール・前身頃と後身頃のバランス・前肩のパターン・表地とのバランスを考えたしなやかな芯地・ 身頃と台襟のそえ方…etc。コダワリを挙げればキリがありません。

 

他社との一番大きな違いは、“後付けの袖”でしょうか。通常の量産のドレスシャツは身頃と袖が一緒に縫い付けられています。 この製法は縫製の手間がかからず効率的に大量のシャツを作るのに適しています。 ラフに着るカジュアルシャツだとこの製法でも問題は無いのですが、体のラインに沿いながらも窮屈さを感じさせない立体的なシャツとなると、 断然後付けの製法が良いです。
“後付け”にすることによって袖を立体的につけることができるのです。人の腕は体の真横に真っすぐ付いている訳ではなく、 気持ち前についており曲線になっています。また鏡の前で試着するような直立不動の姿勢で日中ずっといる方はまずいません。 デスクワークなどでは手を前に出して作業します。このあたりを踏まえて如何に着やすいかを追求しています。その為には、 手間がかかりますが袖の微調整ができる“後付け”にする必要性がありました。
RINGJACKETのスーツの袖も体のラインに沿うように仕立てています。 中に着るシャツも体のラインに沿うシャツでなければ意味がありません。

シャツ1

実は海外の有力シャツメーカーでもマシンメイドでは身頃と袖を一緒に縫い付ける製法が圧倒的に多いです。
メイド・イン・ジャパンで海外メーカーに負けない服作りを目指し、ディテール偏重主義でない本当に良いシャツ・ 着心地の良いシャツを追求していきます。是非一度お試し下さい。

RINGJACKET ドレスシャツ\15,750~

(モデル着用クレリックシャツ \24,150)

 

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」9

「福島薫一の男前洋品館」9

 

スーツスタイルで最も目立ち、一番大事なのがVゾーンです。ジャケット、シャツ、ネクタイがコーディネートされ、 ひと目見ただけでセンスが分かってしまいます。

とはいえ、ジャケット、シャツ、ネクタイそれぞれに色と柄があり、組み合わせは無数で、戸惑う方も多いようです。しかし、 着る人の個性が一番でますし、何が正解で、何が不正解とかはなく、着ておしゃれにみえるか見えないかが、一番のポイントと思います。 よく濃い色のシャツに薄い色のネクタイの組み合わせを見ますが、実はこれは難しいコーディネートです。
また、無地のスーツはもちろん、ストライプやチェックのスーツでも、 白シャツに柄が少し入ったネクタイをしめるコーディネートも多いようですが、あまり個性がないように思われます。

私の一番のおすすめは薄いブルー系のストライプシャツや、少し濃いめのロンドンストライプ(ストライプの幅が同じもの)シャツに、 無地のネクタイを合わせることです。イタリアでもちょくちょくお目にかかります。
グレー系やブラウン系のスーツには、ネイビーの無地のネクタイ、 ネイビー系のスーツにはブラウンやベージュ系の無地のネクタイというコーディネートです。スーツやジャケットは、無地はもちろん、 ストライプやチェックなどでも良いコーディネートになります。

これからの季節、無地のネクタイでもでも少し明るめの色目、例えばサックスブルー(水色)、明るいベージュ、 明るめのブラウンがよく合い、ニットタイや麻が混ざった素材で、季節感を出すのもお勧めです。
柄もののネクタイには流行がありますが、無地のネクタイにはありません。いつの時代も着まわしがききます。

一度無地のネクタイで颯爽とコーディネートしてみて下さい。

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年5月29日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」8

「福島薫一の男前洋品館」8

 

シャツは“しょせんジャケットの下に着るもの”と後回しになっていませんか?

日本のビジネスマンは、人と会うときにはジャケットを着て、職場ではシャツ姿が多いと思います。 ジャケットは通勤と商談時だけ着るという方もおられますから、シャツもおしゃれの大事なアイテムです。
イタリア人はスーツスタイルのときはもちろん、シャツスタイルにもこだわり、色気を醸し出すアイテムとして、シャツを有効に使っています。
シャツ姿をエレガントに見せるポイントは次の4点です。

(1)タイトなシルエット
身幅はこぶしが2つ入るぐらい。それ以上大きいとダブついて見えますし、せっかくフィットしたジャケットがゴワゴワしてしまいます。

(2)胸ポケットの無いものを
ドレスシャツはドレスアップのアイテムであり、胸ポケットは無いほうがエレガントです。 胸ポケットに携帯電話やペンなどが入っていては台無しです。

(3)シャツの下にアンダーウェアを着用しない
シャツから下着が透けて見えているって格好わるいですよね。イタリア人の多くは真冬でもシャツの下に何も着ません。 シャツ自体が肌着と同じという考え方です。ですから胸ポケットはなく、素材は綿100%です。
綿100%は、着ているだけでしわになりますし、洗濯すればもっとしわになります。最近は形状記憶という便利なものもありますが、 慣れればアイロン掛けは10分くらいのものです。

(4)できればワイドスプレッドの襟型を
胸まわりが強調され男らしく見えるのでイタリア人は好んで着ます。


上着を脱ぐ機会が増えるこれからの季節。ちょっと気を使ってみてはいかがでしょう。

 

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年5月22日より抜粋-

オススメッ!!!第6弾 (RINGJACKET ISETAN遠藤)

社員のオススメ第6弾はRINGJACKET伊勢丹・遠藤です。

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ホームページをご覧の皆様、はじめまして。Ring Jacket新宿伊勢丹店の遠藤 亮造と申します。
新緑が目に眩しいこの季節、如何お過ごしでしょうか?体を動かすには最適な気候の下、私はロードバイク(タイヤの細い自転車です!) で峠方面に走りに行っております。鳥のさえずりと川のせせらぎも心地良く、 また澄んだ空気と静寂さに身を委ねますと心が洗われる気が致します。

 

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前置きが長くなってしまいました。さて肝心のオススメ商品は玄人好みのブラウンスーツをご紹介させて頂きます。
生地はイタリアOrmezzano社Linen100%。着用するほどにシワが入る適度なカジュアル感が特徴。
スタイルはノーパッドで着丈もコンパクト。襟の返る位置も深く、 裾にかけて広がるカッティングも相まってイタリアの雰囲気を存分に表現出来ております。時にはジャケット単品で、 時にはノータイでもすんなり馴染む汎用性の高さがとても魅力です。 またパンツもノープリーツ&股上浅目と単品で使い易いデザインです。

イタリア男が得意とするブラウン×ブルーのコーディネイトで伊達男を気取ってみては如何でしょうか? これからの季節に最適な一着を是非店頭にて商品をお確かめ下さいませ。
ご来店を心よりお待ち申し上げております。

SUIT:RINGJACKET BLACK LABEL \90,300-(Exclusive for isetan)

SHIRT:RINGJACKET \15,750-

TIE:FRANCO MINUCCI \13,650-

 

オススメッ!!!5 (RINGJACKET MEISTER岡田)

RINGJACKET社員のオススメッ!!!第5弾は旗艦店RINGJACKET MEISTER岡田です。

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RINGJACKETホームページをご覧の皆様、はじめましてRINGJACKET MEISTER店長・岡田です。
今回ご紹介させていただくのは旗艦店のみ限定で展開しているフルハンドオーダーです。

 

当店に常勤のこの道54年熟練職人・藤田和宏が採寸から仮縫、全ての工程を仕上がりまで一人で行うORDERシステムです。
イタリア・ナポリのサルトや日本の仕立屋のいわゆる“丸縫い”になります。一般的に現在オーダーと言われているのは、 既製服の工業生産ラインの中に個人個人の型を修正して入れていく形です。そういったシステムなので当然縫製も分業制となっており、 一人の職人が全てを縫い上げるということはありません。

既製服が現在のように普及する前は、イタリアやイギリスはもちろん日本でもやはりオーダー(注文服)が主流でした。洋服好きは、 仕立て屋を自宅まで呼んで採寸を行い自分だけの一着をオーダーしたり、 気に入った贔屓の職人に毎度と仕立ててもらったりするといった時代でした…。
しかし藤田が職人を始めた1952年(昭和27年)頃と比べると仕立屋の数は激減しており、 本当に腕の良い職人の技術継承も深刻な問題となっているほどで数年後こういった服は無くなってしまうかもしれません。

藤田フルオーダー2

藤田フルオーダー

当店ではフルオーダーとパーソナルオーダーを展開してます。
一人の職人が全てを縫い上げるフルオーダー(丸縫い)と、工場の設備・生産管理力・ 技術力が非常に高い水準にて形成され分業制のラインによって作り出されるパーソナルオーダーとを比べること自体間違いですが、 あえて例えると、“フルオーダー”は全てのパーツを特別に作るF1カーと、“パーソナルオーダー” はBMWやフェラーリなどの高級自動車メーカーの最上級ラインを自分好みのカラーやパーツを選べるといったところでしょうか。

 


私も今まで藤田フルオーダーを数着注文していますが絶品としか言いようががありません。
職人藤田、自ら採寸を行い体型の癖など注意点を入念にチェック。そして仮縫。 この時点ですでにびっくりするくらい体にフィットした状態に仕上がります。職人自ら、 目で見て最初に体型を把握し癖取りなど入念にその人にあった補正を行う為に完璧なまでの仕上がりです。

私を例にあげると、極度のなで肩で若干反り身(反身体型)そして極度の前肩体型です。襟も首に沿いにくい…。 結構極端な癖のある体型で既製品ではなかなか合わないのが現状なのですが、まったく何の問題もなく解決。
そして微調整しながら本縫いが完璧な状態で仕上がります。

藤田フルオーダー補正


 
今回私がオーダーした生地は…
Ermenegild Zegna【TROFEO トロフェオ】
トロフェオとはイタリア語でトロフィーを意味し、 ゼニアが毎年主催するコンテストでその年最も優秀な羊のブリーダーにゼニアトロフィーが授与されることからきています。
TROFEOシリーズは、ゼニアが持っている「最上級原毛を使用した素材」で、その美しさと希少性から「生地の宝石」 と呼ばれるウール地です。

藤田フルオーダー ゼニア

パーソナルオーダー価格 \154,350~
藤田オーダー価格 \262,500~

RINGJACKET MEISTERでは職人・藤田和宏が全工程を手がけるORDERを随時受け付けております。

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」7

「福島薫一の男前洋品館」7

 

生地の特性、体の動きに合わせ、熟練の手縫い技術で一針一針縫い進める。そして、巧みなアイロンワークで、 一枚の生地を体の曲線に沿った洋服に仕上げていく。
どこも誇張せず、見た目はきっちり。やさしい雰囲気を持ち、着用している人がリラックスできる。それが、世界に名だたるイタリアのサルト (仕立屋)の洋服です。

どんなものもクオリティーを突き詰めれば、ハンドメイドのオーダーに行き着くのではないでしょうか?
リングヂャケットでは、そのサルトの手縫いの服のクオリティーを追求し、 限りなくオーダーメード感覚の既製服を日本で作ろうと試みてきました。

 

リングヂャケットの服の見えない部分をお話ししましょう。構成するパーツ(付属品)は、型崩れしにくい選び抜いたものを使用します。 国産でなければ、イタリアから取り寄せています。
着用する人の体形が変化しても大丈夫なように、上着の中胴(ウエスト部分)やパンツのウエスト、ヒップには相当な分量の縫いしろをとり、 2サイズ分ぐらいは補正できるよう配慮してあります。
ミシンはスピードを落とせるところは極力落とし、手縫い感覚で縫っています。一方、可能なところはすべて手縫いにし、 柔らかさと見た目の優しさを出しています。
縫い糸はほとんどがイタリア製です。表地に合わせ、色んな種類の縫い糸が用意されているからです。
そして、一番大事にしているのは、イタリアのサルトに負けないクラフトマンシップです。着る人を知り、使う生地を見極め、 一つ一つのパーツに神経を研ぎ澄ませ、見えないところの隅々にまで、熟練の腕と手仕事の息吹を込めるのです。

こうしたわれわれの取り組みに、国内の業界で、注目するところも出てきたようです。 日本の男性がさらに洋服を楽しめるようになればと願っています。

(リングヂャケット社長)

-産経新聞・夕刊・2007年5月15日より抜粋-

オススメッ!!!4(RINGJACKET阪急・内藤)

社員のオススメッ!!!第4弾はRINGJACKET阪急・内藤です。

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初めまして、RINGJACKET阪急うめだ本店の内藤弘高です。
最近は花粉に悩ませられながら、初夏に着る服のことを考えています。
RINGJACKETでは既製品でもオーダーの様なあまり見かけない雰囲気の服が多いのですが、 オーダー用の服地になるとさらに珍しい生地が沢山出てきます。そんなオーダー生地の中から今回はこの逸品をご紹介します。

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まず目に付くのがこの風合いですね。コットンデニムかな?と思わせるような風合いですが、実はウールとシルクなのです。 織り自体はジーンズのデニムと同じなのですが、素材感が違うとどこか不思議な感じがしますね。 実際にスタッフでも自分を含めまして2名オーダーしましたが、見た目からはちょっと想像できないしなやかな着心地で、 自然な光沢感がジャケットにジーンズやリネンシャツにパンツなどの合わせにも、 タイドアップしたスーツスタイルでの合わせにも使える上品な雰囲気に仕上がります。
是非、一度その風合いを確かめに来てください。

MARTIN&SONS ウール×シルク スーツオーダー価格:¥169,050-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品感」6

「福島薫一の男前洋品館」6

 

イタリア人と日本人のスーツスタイルには、スーツの形以外にも違いがあります。顕著なのは色選び、色合わせです。

日本の男性は濃いめの色のスーツを選びがちです。若い人などは、黒とダーク(濃い)グレーがほとんど。 皆さん同じような色のあわせ方で個性がなく、おしゃれな印象はうけません。
イタリアには、パーティーにどんな服装で来場すべきかを示す「ドレスコード」があります。『ブラックタイ』ならタキシードを指し、『平服』 はダークグレーのスーツです。このように、ダークグレーの無地のスーツはパーティーの準正装服ですので、普段はあまり着用しません。
イタリアの場合、紺(ネイビー)のスーツでも、アズーリと呼ばれる明るめのブルーが好まれますし、ジャケットでは、ナポリタン・ ブルーという濃いブルーのジャケットをしばしば目にします。日本の男性が選ぶダークカラーより、断然おしゃれに見えます。

イタリアでは、仕事が出来る人ほど個性を出して自分を演出しているように思われます。洋服は「他人と同じようなもので、 目立たないのが一番」と考えていませんか?
仕事のできる日本人なのですから、最近海外で活躍している日本のプロスポーツ選手のように、目立って、自己主張してみてはいかがでしょう。 次にスーツを購入するときは、いつもより少し明るめを選ぶことをお勧めします。

数年前の夏に訪れた、イタリア・ナポリのカプリ島の夕刻。日焼けした60過ぎの男性が、 オレンジのサマーカシミヤのジャケットを腕まくりし、シャンパン片手に、20歳ぐらいの女性の瞳をみつめて、ささやいていました。そんな、 おしゃれな人生でありたいものです。

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年5月8日より抜粋-

秋冬展開ニット 「SET BALL」

SET BALL

今回は、少し気が早いですが秋冬展開するニットを紹介させていただきます。
今回RINGJACKETでイタリアに行ってピックアップしてきた商品で、 イタリアのセレクトショップを中心にヨーロッパ各地で展開しているニット専業ブランドになります。 フィレンツェのRASPINIなどの有力セレクトショップから、 パリのギャラリーラファイエットなどの高級百貨店まで幅広く展開していましたが日本ではまだほとんど紹介されていませんでした。
もっとも、ヨーロッパのショップは日本のセレクトショップと違いニットブランドやパンツブランドのネームを出すことはなく、 自店のネームにてオリジナルとして展開するのが普通なのであまり見かけなかったのかもしれません。(近年では、 日本の影響かWネームやメーカー名を出す所が増えましたが…、どこのメーカーか?どこのファクトリーか?とかは本来あまり関係ないような…。 その店のスタイルを買う!、店主のセレクトしたセンスを買う!というのが本来のスタンスでは? 記号性のある買物も良い所もあるので完全には否定できませんが。。。)

ちょっと話がそれてしまいました、、、商品説明に戻ります。

あと沢山のショップを手懸けているのでトレンドに敏感なのも◎です。スーツのベルベストやイザイアもそうですが、 (色々な仕事をこなしている)=(技術力が優れているだけでなく情報量も多い)ともいえます。基本デザインはシンプルながらアームホール・ 身幅共にやや細身のシルエットで、PITTIでも注目されていたクラシコ+スポーティ、 ラルフローレン的ヘビーデューティーなどのトレンドディテールを程よく取り入れているのが特徴です。
また素材も凝ったものを使っていて、 EXTRA FINE MERINO WOOLやVIRGINWOOL × CASHMERE ×SILKなどのハイクオリティなマテリアルを使用しています。 結構シルエット・デザインが良ければ素材は…、素材は良いけどデザインがおっさん臭い!? なんてことが多いのですが絶妙のバランスです!!!

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V NECK  (CASHMERE100%)

 

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CREW NECK (VIRGIN・WOOL70%、SILK20%、CASHMERE10%)

 

 

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FULL ZIP (EXTRA.FINE.MERINO.WOOL40%、VISCOSE25%、POLIAMMIDE25%、 CASHMERE10%)

 

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SHAWL COLLAR (EXTRA.FINE.MERINO.WOOL100%)

 

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LEATHER RIB (EXTRA.FINE.MERINO.WOOL40%、VISCOSE25%、POLIAMMIDE25% 、CASHMERE10%/LEATHER)

 


入荷:9月上旬予定

 

※モデルはセールスdivマネージャー笹本です。

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」5

「福島薫一の男前洋品館」5

良い生地とはどんなものをいうのでしょう。質問されたら「どういう用途ですか」とお聞きしています。2週間に1回ぐらいの着用で、 柔らかな肌触りの生地が好みなのか、頻繁に着用しても丈夫で長持ちするのが好みなのか-という点です。
前者は上質のウールの靴下みたいに、すぐ毛玉ができたり、パンツの膝が出たりします。柔らかな素材は肌触りは良いですが耐久性が乏しく、 ビジネス向きというより、おしゃれ着的な要素が強いです。
後者はある程度頻繁に着用しても耐久性があり、しわになりにくい生地で、ビジネス向きといえます。

それでは、おしゃれに見えて耐久性もあり、ビジネスでも頻繁に使える素材はないのでしょうか?一般の方が、そうした素材を探す“早道” は英国生地にあります。
最近は袖口などによく生地ネームが付けられており、そこに原産国が明記されています。

 

なぜ、英国生地が良いのかを説明しますと、英国の織機(生地を織る機械)は概して旧式で、編み上げる速度が遅いため、 ざっくりとした厚みのある生地に仕上がります。一方イタリア生地は高速の機械で織るため、比較的薄く柔らかな生地になります。
ゆっくり手編みしたセーターやマフラーは“ざっくり”“しっかり”した感じがありますよね。この「ざっくり感(シャリ感)」が、 強度と耐久性を高めるのです。

 

これからの季節を考えても、シャリ感があると通気性があり、涼しく感じられ、汗をかいてもしわになりにくく、 もししわになっても回復しやすいのです。英国生地は、蒸し暑い日本の気候にも適しています。ぜひ一度、 英国生地にこだわって服を選んでみて下さい。

 

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年5月1日より抜粋-

BERETTA 

世界最高のハンドメイドバッグ 「BERETTA」

 

世界最高峰のBAGを作る工房「BERETTA」のオーダー会を開催します。イタリアの工房まで直接出向き、 細かい仕様まで別注しました。ベースのデザインを崩すことなく非常に使い勝手の良い鞄に仕上がっています。オーダーサンプルより革素材 (4素材・各3~9色)、ステッチカラー、バックルを選らんでいただけます。

工房もたった8人!!!の職人が最高の技術で作り上げています。非常に手間暇かけて作られる為、日産10個程しかできず、 凝ったモデルだと日産1個!!!ということもあります。生産効率や採算度外視で行っており、こんなんで経営大丈夫かな? と心配になるくらいですが、、、“スーツ”と“バッグ” と畑は違えど物作りに対する姿勢はリングヂャケットとしても非常に共感を覚え今回の企画が実現することになりました。 開催時期が決まり次第また告知させていただきます。ご期待下さい!!!

 

「BERETTA」(ベレッタ)

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現オーナ ーの父親に当たるALFREDO BERETTA(アルフレッド・ベレッタ)が、 第二次世界大戦後間もない1947年に荒廃したミラノ市内で小さなバッグ工房を開きました。たった一人で立ち上げた工房では、 たくさんの製品を作ることはできません。彼が目指したのは、戦後意気消沈しているイタリアが世界に誇れるような製品を作り上げることでした。 昔から伝わる伝統的な製法で、少ない数ながら一点一点丁寧に、見た目もさることながら実用的で長く使えるバッグを作りました。

BERETTA 2BERETTA 1

ALFREDO BERETTAが特に力を入れたのは紳士用のビジネスバッグ、アタッシュケースで、 彼の製品はミラノの上流社会の紳士たちの間で次第に高まり、数多くの注文が入ってくるようになりました。しかし、 彼は上流社会の紳士たちだけをお客にするのではなく、一般の顧客の注文も大切に受け、彼らの意見に耳を傾け、 彼らの本当に欲しているバッグはどのようなものかえを絶えず追及していきました。彼の初期の代表作であるCARTELLA PIEGHEV (折りたたみブリーフケース)も、そのような顧客の要望を具体化させようとした彼の熱意から生まれました。

BERETTA 8

彼の顧客の一人であったミラノ警察のある警官は、毎朝自転車のフレームにバッグをぶら下げて通勤していましたが、 ペダルを踏むたびににフレームにぶら下げたバッグが膝にあたり、うまく自転車を運転できないことに悩んでいました。 その話を聞いたALFREDOは、自転車のフレームにしっかり括りつけることができ、 しかも膝にあたらないようなバッグを開発することを思いつき、試行錯誤の結果、柔らかく丈夫な革を使い、 二つに折りたたんだ状態でフラップをフレームに巻きつけて、しっかりしっかり固定できるバッグを作りました。 自転車を運転するのに邪魔にならず、しかもしっかり固定されるのでバッグ自体の傷みも少ないこのバッグの噂は、 ミラノ警察から始まって次第に国中に広まり、注文がひっきりなしに入るようになりました。(※ 以前日本の雑誌で別ブランドで似たタイプの物が紹介されていましたが、オリジナルはBERETTAです。)

BERETTA 5

ALFREDOと共に働き始めた息子のGIANCARLOは、特にスーツケースなどのトラベルバッグの製作に才能を発揮し、 様々なトラベルバッグを作り出しました。ALFREDOとGIANCAORLOの2人の仕事はいろいろな人の目に留まり、 パリの「GOYARD(ゴヤール)」やイタリアの 「VALEXTRA(ヴァレクストラ)」などからも仕事の依頼が入るようになりました。しかし、 彼らは創業当初からの信念を貫き、8人の熟練した職人だけで、自分たちの目が充分に行き渡る小さな工房のスタイルを守り続けました。 顧客からは生産量を増やすように何度も依頼を受けましたが、決して信念を曲げませんでした。

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GIANCARLOとMASSIMOの親子に世代が変わった現在は、 DOLCE&GABBANAやETROなどのバッグも作っていますが、生産量を増やすことなく8人の職人のままで、 あくまで伝統的な製法を守っています。
ビジネスバッグの持ち手も、中に一切詰め物をせず、革を重ねただけの昔からのスタイル (超高級バッグブランドでも中に芯をいれて革でくるむ仕様がほとんどです。持ち手のしなり具合が全く別物です)を続けていますし、 旅行用のトロリーも、持ち手やタイヤのパーツまで革でくるんでいます。通常パーツは既成の物をつけるだけです。

BERETTA 4


 

今回力が入りすぎてちょっと長くなってしまったので、別注内容に関してはまた次回お届けします…。

 

 

 

(オマケ)
BERETTA 3

オレンジのニットがMASSIMO、バッグを開けてマンマに説明を受けているのが私、ホームページ&プレス&バイイング& 企画担当のクリエイティブdiv.マネージャー奥野です、、、着ているスーツはナポリのサルト・サビーノで “ブリティッシュ・ ビンテージファブリック!”と言われ興奮して値段も聞かずオーダーしてしまったセンツァインテルノスーツ、後で支払いが大変でした…。 (もちろんリングヂャケット製スーツも着てますよ!!!)

産経新聞 連載コラム 「福島薫一の男前洋品感」4

「福島薫一の男前洋品館」4

一見同じように見えるスーツのジャケットの形。しかし、実にたくさんの種類があります。襟ひとつとっても幾つもの形がありますし、 シルエットなども時代とともにすこしずつ変化しています。
昭和のころの背広は、襟のゴージ(上襟と下襟をつなぐ線)の位置が低く、体系を補正するため、ずん胴型のシルエットになっていました。 このタイプは今、エレガントには見えませんし、少し古く感じられます。
近年のイタリアのジャケットは、ゴージが高く、ウエストが、細見の人向けも、適度にシェイプされています。こうしたジャケットを選ぶと、 現代的でおしゃれに見えるのです。

ジャケットは今、3つボタンが多くなっています。日本ではよく見かけるのですが、「?」と思うのが、 上2つのボタンを留めている姿です。真ん中の第2ボタンだけを留めるのです。
イタリアではよく「男の胸は筋骨隆々でこそ色気がある。それはダビンチの時代からの常識というようなことをいいます。 上質のイタリア服はボタン位置をやや低くして、襟が第2ボタンの少し上ぐらいまで柔らかくロールしています。これで、 洋服の胸の前の部分の幅を狭く見せ、胸が大きく見えるように縫製してあるのです。
イタリアではほとんどの人が、襟が横に大きく開いたワイドスプレッドのシャツを着用しています。これも胸を大きく見せるためのようです。 ボタンを上2つ留めると、男の色気も、柔らかな雰囲気も台無しです。

もうひとつ、スーツのジャケット選びでセンスが問われるのは、襟の幅です。一概には言えませんが、恰幅のいい人は少し広め、 細見の人は少し狭めの襟を選ぶ方がスマートにみえます。逆だと体系が強調されてしまいます。もちろん、 あくまでウエストがシェイプされていての話ですが…。

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年4月24日より抜粋-

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」3

「福島薫一の男前洋品館」3


「おしゃれに見られたいんですが、どうしたらいいでしょう?」
時折受ける質問です。「その人の個性や感性、色合わせ、服の形などもありますが、一番大事なのはサイズ選びではないでしょうか」。 そうお答えしています。
いくら高価なスーツを着ていても、サイズが合っていなければおしゃれにはみえません。バブル経済後の1990年代前半は、 自分を大きく見せようと、服の肩幅、身幅、袖丈、パンツの幅、また下などが大きければ、また長ければよかった時代でした。今、 そうした服を着てもおしゃれには見えません。
今の時代はスマートに、知性的に見せるのがおしゃれですし、受ける印象も良いと思われます。最近、 日本でもクラシックのスーツが受けているのは、こうした理由ではないでしょうか?
サイズ選びにはいくつかの注意点があります。ファッション性の高いタイトな服ほどではないにせよ、 スーツも今は少し小さめが確実におしゃれに見えます。
ジャストな肩幅で、ジャケットのウエストは胴との間にこぶしが一つ入るぐらい。着丈は以前は総丈(首のつけねからズボンの裾まで) の2分の1でしたが、今はそれより3センチぐらい短めにします。袖丈はシャツが少し見える程度です。
パンツは、渡り幅(大腿部の幅)が太すぎず、靴を履かないで折り目が一つできる丈にします。

「ぴったりの上着は動きづらくないですか?」
そう疑問に思われますか?大きすぎるトレーナーより、タイトな長袖のTシャツのほうが動きが楽ではないでしょうか。
高い位置で小さ目のアームホールが、腕の前後左右の動きを楽にし、着用感を感じさせない。それがイタリアンクラシックの服です。
服を買うとき、まずサイズ選びに気を使ってみて下さい。それだけで見違えるほどおしゃれになれるのです。

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年4月17日より抜粋-

「グランメゾン グラシアニ邸 神戸北野」レセプションパーティー

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先日 「グランメゾン グラシアニ邸 神戸北野」 レセプションパーティにご招待いただき行ってまいりました。
シェフソムリエには、1991年仏ポールジャブレ社に入社し数々のワインの醸造とマーケティングに参加、 その後フランス ロアンヌ三ツ星レストラン「トロワグロ」ソムリエなどの華々しい経歴を持つ鶴岡 茂信氏。料理長には、パリ三ッ星「ギー・ サヴォワ」、ロアンヌ三ッ星「トロワグロ」、スイス三ッ星「ジラルデ」、 名古屋マリオット52階ミクニナゴヤ総料理長などの経歴を持つ森永正宏氏を迎え新たにグラシアニ邸が生まれ変わりました。
グラシアニ邸もそうですが、この地区は明治大正時代に建てられた洋風建築物(異人館) が数多くあり重要伝統的建造物群保存地区として指定されています。雰囲気のある建物が多く散歩するだけでもノスタルジックな気分に浸れます。
レセプションも大いに盛り上がり、ドレスアップした男性や女性が沢山いてとても華やかでした。 料理も大変美味しく是非神戸にお立ち寄りの際は足を運んでみて下さい。 (詳しくはこちらをクリック下さい。 )

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さて、そこで、、、ドレスアップについて思ったのですが、招待状によく書かれている「正装でお越し下さい」と「平服でお越し下さい」 の違いはお分かりでしょうか?結構フォーマルやパーティスタイルに苦手意識を持っている方が多いのではないでしょうか?
基本的には、「正装~」の場合は昼ならモーニング、夜ならタキシードのことになります。「平服~」はジーンズなどのカジュアル・ 普段着ではなく“略装”を指し、ブラックスーツもしくはダークスーツの事になります。あくまで基本のルールなので場の雰囲気 (友人などが集まる気軽なパーティなど)によっては、ちょっと遊んだ着こなしなども良いかと思います。少し前には、エディ・ スリマンの影響かタキシードジャケットにデニムなんて着こなしも多くみかけましたね。クリス・ヴァン・ アッシュなどもフォーマルをデイリーウェアに落とし込んだデザインが多くちょっとしたパーティにも良いかもしれません。しかし、 ミュージシャンやアーティストなどの特殊な職業の方でないとこういった服をサラリと着こなすのは難しいかな?と思います。
一般的には、ブラックスーツ×白のコットンブロード・ レギュラーカラーシャツ×シルバーソリッドタイなんて着こなしがパーティや披露宴などの装いとして定番ですが、 ただ皆同じだとちょっと面白くないですね!

そこで、オススメは、、、
基本の概念は、パーティの主役やエスコートする女性を際立たせる為男性はあまり華美な装いや派手な色使いは厳禁!!!黒×白の装いで… というのがあるので。

白コ ットンブロードシャツをシルクシャツに!

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100%SILK SHIRTS(A.FINAMORE) \44,000-


シルバーソリッドタイをラベンダーソリッドタイに!(少し光沢があるのがポイント!!!)

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BLACK SUIT(RINGJACKET BLACKLABEL) \90,300-
COTTON SATIN SHIRTS(RINGJACKET) \16,800-
TIE 上から (F.MINUCCI) \14,700-
          (F.MARINO) \13,650-
          (F.MARINO) \13,650-

ちょっとした事ですが装いが華やかになりますよ!!!

ガチガチにフォーマルルールに縛られる必要はありません。 過去のウェルドレッサー達もちょっとした遊び心で洒落感を出しそれまではタブーだった着こなしが現代の定番となった例はたくさんあります。 ただ共通して言えるのは「気品」があることです。闇雲に“着崩し”をするのは危険です。
ま、あまり堅く考えずに、「何でもあり」ではなく“ちょっとした遊び心” を持って臨めばいつものパーティも違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。

オススメッ!!!3(RINGJACKET伊勢丹・佐藤)

 社員のオススメッ!!!第3弾はRINGJACKET伊勢丹・店長佐藤です。

 

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RINGJACKETホームページをご覧の皆様、初めましてRINGJACKET伊勢丹店長の佐藤です。
なぜか体育の教員免許を取得している異色の販売員としてアパレル一筋18年!!!やってまいりました。そんな私が最近思うのは、、、、 様々な時代の流行を見てきましたが、やはり最終的にはベーシックに行き着くということです。しかし、 全身ベーシックやトラッドだといま一つ洒落感に欠けてしまいます。スーツがベーシックなネイビーストライプなら、 シャツかネクタイをトレンド感のあるものを挿すとグッと装いに華やかさが加わります。

そこで…今季のオススメはペイズリータイ。最初締めるまでは少し派手な気がして抵抗がありますが、スーツ・ シャツをベーシックな色目でまとめると意外とどんな方にも似合います。 雑誌などでも最近よく紹介されている事もあってレジメンタルストライプのタイに飽きた方などがよく購入されており、 隠れた当店のベストセラーになっています。是非一度お試し下さい。

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SUIT(RINGJACKET BLACKLABEL)  \115,500-
SHIRTS(RINGJACKET) ¥15,750-
TIE(Seaward&Stearn) ¥17,850-

 

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」2

「福島薫一の男前洋品館」2

イタリアンクラシックと呼ばれる紳士服があります。1990年代に「クラシコイタリア」 の名で雑誌などで紹介され、日本でも知られるようになりました。
イタリア(特に南イタリア・ナポリ)の服作りは「一枚の生地のまま仕立てる」と言われます。付属品をあまり使わず、芯地も極力薄く、 肩から首にかけての柔らかなライン、胸のきれいなふくらみで柔らかさとやさしさを表現しています。
一枚の布に何度も何度もアイロンをかけて体の丸みに沿わせ、巧みな縫製技術で立体的な服を作り上げるのです。
以前は、肩パッドも芯地も厚く、のりのついたテープなどで固めて型崩れしない、着心地よりも見栄えのする服が紳士的な洋服と言われました。 こうした服は「英国調」と表現されます。
英国や日本では、人と会うときは上着を着、それ以外は脱いでいる男性をよく見かけます。見栄え優先で、上着は重たく堅くなっています。
それに比べ、ナポリ仕立てのクラシックの服は、一枚の布を羽織る感覚で窮屈さはありません。英国との一番の違いは、着て「楽」 な点ではないでしょうか。

体の癖を補正し、富士山のような滑らかなショルダーラインができ、胸には鍛えられた男の胸板を表現する、 ふくらみ感がでる。そんなイタリアンクラシックの服を、当社は日本で作り、幅広い年齢層の男性に支持されてきています。
スーツを着るビジネスシーンも、楽しむべき人生の一コマです。きれいで、着用ストレスも少ないイタリアンクラシックを身にまとえば、 いつもの仕事場も違ってみえるかもしれません。

(リングヂャケット社長)
-産経新聞・夕刊・2007年4月10日より抜粋-

オススメッ!!!2(RINGJACKET阪急・正木)

社員のオススメッ!!!第2弾はRINGJACKET阪急・店長正木です。

 

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RINGJACKETホームページをご覧の皆様、初めましてRINGJACKET阪急うめだ本店の正木洋一郎です。
この間、東京ミッドタウンがオープンしましたね。都内にはよく遊びに行っていたのですが、 ミッドタウンにはまだ行っていないので今月中にでも行こうかと思っています。 WOODHOUSEのCELEBRATIONを使い紺ストライプダブルスーツを仕立てたので、 メローラのボルドーソリッドタイを合わせて行こうかなぁと考えています。
さて、そんな僕のオススメは、、、

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CARLO BARBERA(カルロ・バルベラ)のモヘヤ混スーツを紹介させていただきます。
CARLO・BARBERAはイタリアのビエラ地方にあるミル(織物工場)で毎シーズン独特の鮮やかさのある生地を発表しています。 RINGJACKETでも毎シーズン展開しているメーカーで、しなやかな着心地と鮮やかな発色が顧客様にもいつもご好評いただいてます。
さて、写真のスーツですが既製品ではなかなか見ないようなものですね。紺とも青ともいえない絶妙な色合いで非常に存在感があります。 かといって決して派手な訳でもない生地感がまるでオーダーしたかのような雰囲気を漂わせています。混率もモヘヤ50%、ウール45%、 カシミヤ5%とCARLO・BARBERAらしい混率で風合いがすごく優しく仕上がっています。イギリスの60% モヘヤのハリとコシのある堅牢な素材も素晴らしいですが、BARBERAのモヘヤ使いはまた違った質感で“モヘヤといえば英国!” といった先入観を見事に裏切ってくれます。
まだまだ色々と説明したいのですが…、この続きは是非ショップにてご確認下さい。お待ちしております。

SUIT(RINGJACKET) ¥157,500-

SHIRTS(RINGJACKET) ¥19,950-

TIE(CANTINI) ¥14,700-

 

産経新聞 連載コラム「福島薫一の男前洋品館」スタート

2007年4月3日より産経新聞夕刊にて弊社代表・福島薫一がコラム「福島薫一の男前洋品館」を連載しています。 これからホームページでも紹介させていただきます。

 

「福島薫一の男前洋品館」1


出張でイタリアに通い始めて20年、80回は訪れたでしょうか。イタリアでいつも感心するのは、 男性が非常に身だしなみに注意を払っていることです。
街角でショーウインドウに自分を映し、ネクタイの結び目、パンツの丈など、熱心にチェックしています。
一流のホテルやレストランで、まず見られるのは服装や靴。高価なものかどうかではなく、場にふさわしいか、手入れが行き届いているか…。 品性をみられるんですね。
場所やシチュエーションを意識すれば、また相応のもてなしを受けられるのが、あの国です。昼間にスーツ姿だった男性が、 夜のディナーに赴くとなると、家に帰りシャワーを浴びて、ジャケットをまとう。バーでは居座らず、スプマンテ(イタリアの発砲ワイン) 一杯で「チャオ」と席を立っていきます。
しぐさの一つ一つが格好いい。彼らにとってファッションとは単に着るものだけではなく、ライフスタイルそのもの。食を、余暇を、 女性との会話を、装うことを、人生すべてを楽しんでいます。こうした意識が、イタリアの男性の服飾への気遣いにも表れている気がします。
一方、日本にはイタリアのような「他人から見られる文化」が、あまりないような気がします。まじめで評判の日本の男性ですが、 通勤ラッシュでスーツはしわくちゃになったまま。服飾にはあまり“勤勉”とはいえないようです。日本の男性に、 イタリア人のような楽しみ方が加われば、もっと素敵で、おしゃれな毎日を楽しめるのではないでしょうか。
家計の具合で、洋服は後回し?紳士のファッションは、お金や時間ばかりかけなくても、知恵とセンスでいくらでも磨けます。例えば、 ちょっとしたことですが、ジャストな肩幅、長すぎない袖丈とパンツの丈にするだけで見違えるほどダンディに見えます。 流行を取り入れたデザインを選ぶより、きっちりしたサイズで着用することが大事だと思います。
これから一年にわたって披露する、リングヂャケット流の服飾術で、男の人生を謳歌して下さい。

(リングヂャケット社長)

-産経新聞・夕刊・2007年4月3日より抜粋-

オススメッ!!!(RINGJACKET MEISTER冨岡)

これから「RINGJACKET社員のお勧めアイテム!!!」 を紹介していきたいと思います。「売れ筋じゃないけどスタッフは大好き!」なアイテムや「これは格好良い!」 といった現場の生の声をお伝えしたいと思います。ショップスタッフ以外にも、 生産や営業担当など普段エンドユーザーの方には接点が少ない人間も続々と登場予定です。ご期待下さい。

 

第一回は、旗艦店のRINGJACKET MEISTERスタッフ冨岡です。

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RINGJACKETホームページをご覧の皆様、 初めましてRINGJACKET MEISTERの冨岡寛史です。 最近、 伊坂幸太郎のミステリにどっぷりハマリ、今シーズン誂えたドラッパーズのフルタイムコレクション生地のジャッケトを着て仙台旅行を計画しています。 旅行や出張時にシワになりにくい夏場の最適素材といえば強撚のフレスコ素材が真っ先に浮かびますが…

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実は“FRESCO(フレスコ)”はMARTIN&SONSが標章登録しておりMARTIN& SONS以外は“フレスコ風”であってフレスコと名乗ってはいけないのです。そのルーツは1907年にまで遡り、 当時では画期的な服地として注目を浴びました。現代では様々なメーカーが強撚素材を開発していますが、 やはり本家のフレスコは一味も二味も違います。ちょうどフレスコ生誕100周年にあたる今期、正真正銘のフレスコスーツはいかがでしょうか?

また、 今回ご紹介させていただくモデル(no.184)は、 RING JACKETコレクションの中で唯一肩パッドが無く、 着用感の軽さを追及したモデルになります。パッド無しのモデルは以前から展開していますが、 今回新パターンを採用しシルエットが格段に良くなりました。 若干着丈も短くなり軽快で柔らかな印象を与えてくれるこのモデルは今夏、当店一押しとなっております。 是非お近くにお越しの際はお立ち寄り下さい。

SUIT(RINGJACKET BLACKLABEL) \115, 500-

SHIRTS(RINGJACKET) \16,800-

TIE(F.MINUCCI) \14,700-

 

 

コートの着こなし

ようやく暖かく春らしい気候になってきましたね。でもまだまだ朝晩は冷え込みがあり油断できません。 こういった季節にもってこいなのがコットンの薄手コートです。1月にPITTI(イタリア・ フィレンツェで年2回開催される世界最大規模の男服展示会)に行った時も異常気象でかなり暖かく、皆コートを脱いでいるか、 着ていてもウールではなくコットンのコートを着ていました。

(ピッティでの着こなし)

そのときの着こなしで気になったのですが。。。少し前からのトレンドではあるのですが、 やはりピタッとしたサイジングで着ている人が多いですね。 あとジャケット上に着るのでは無くシャツやニットの上から着てジャストのサイジングで着ている人もとても目に付きます。もっとも、 世界中の高感度なショップのバイヤーやプレス関係者が集まってきているので、 トレンドに敏感な服装をしている人が沢山いるのは当たり前なんですけれど…。 ピッティのトレンドが即日本のトレンドになるかどうかは難しい所ですが、コートの着方にかんしては、 数年前から多くなってきているのでそろそろ日本でも本格的にこういった着こなしが増えそうな気配です。

日本でも雑誌等で結構紹介されているのですが、まだまだサイズが大き目のコートを着ている方が多いかな?と思います。 案外難しいのが単純に小さいサイズを選ぶだけだと、 一見ピタッとしたように見えて格好良いですがウエスト周りや身幅だけでなく全体が小さくなるので窮屈になってしまい着心地が悪くなってしまいます。 袖丈もつんつるてんになってしまう可能性も…。

「大は小を兼ねる」的なサイジングのコートが多い中、 RINGJACKETではシャツ上から着る事を前提としたトレンチコートを作っています。レディースではよく見かけますが、 メンズでは案外見つからないんですね。あっても海外デザイナー物でサイジングが欧米人向けだったり価格がちょっと高めだったり…。 ドメステックでもデザインが入りすぎてたり(洗いがかかって少しカジュアル感が強いもの) して適度なトラッド感がありながら上品で現代的なコートがない!!!という社員の声から生まれました。

トレンチコートというと真っ先に思い浮かぶのがハンフリーボガード。 劇中のあのロングトレンチの粋な着こなしは男性ならば誰しも憧れるスタイルですが、日本人が下手に真似すると銭形警部!? になってしまいがちです。個人的には銭形トレンチスタイルも好きですが、まだ挑戦する勇気がありません。(※似合わない。 コスプレになりそう。etc...)その悩みを解消すべく今回のトレンチはショート丈で軽快なスタイルとなっています。 仕立ても英国物のトレンチコートのようにガシッとした作りではなくRINGJACKETらしい柔らかくしなやかな着心地で、 素材も薄手のコットンサテンを使用しておりうっすらとした光沢が上品な雰囲気です。ボギーというよりはM・ マストロヤンニといったところでしょうか。 (マストロヤンニは映画や写真でみるとマニカカミーチャのジャケットや柔らかな仕立てのコートをさらりとよく着ています。) コーディネートも白シャツに白パンツ+サンドベージュのスエードスリッポンを素足で!なんてコーディネートも春らしくて素敵です。

コットンサテン トレンチコート ¥55,650-

取り扱い店舗:RINGJACKET全店(店頭に無い場合は取寄せ対応させて頂きます)

ブランド名

前回にも少し触れましたが、1996年より発足した自社ブランド「Sartoria Ring」が「RINGJACKET」に改名しました。会社名と同じブランド名にする事により、 もう一度物作りの初心に立ち返り本当に良質な服を追求していきたいという思いと、今までの「知る人ぞ知るファクトリーブランド」 といった通好みの一部のお客様や服飾関係者からの支持だけでなく多くの方に知ってもらいたい、ブランド力を上げ様々な提案・ 発信をしていきたいという強い思いからブランド改名を決断いたしました。

ブランド名変更にともないRINGJACKETブランドコンセプトを定めました。 ブランドコンセプトは「高品質で世界標準(グローバルスタンダード)な服」です。 シンプルなコンセプトだからこそ追及する価値があると考えています。 またRINGJACKETのコンセプトをベースに3つのブランドに細分化。各ブランドを象徴するキーワードを盛り込み、 よりTPOに応じたライフスタイル提案を行います。

BLACK LABEL

高品質、気品、質実剛健

クラシック、エレガント、ジェントルマン

ビジネスシーン・オンタイムを想定。 モダンクラシックを基盤に幅広い世代をターゲットにする。

 

SILVER LABEL

時代性、夜、都会的

トレンド、セクシー、メトロポリタン

ドレスダウン・オフタイムを想定。 BLACK LABELには無い遊びやデザイン性を取り入れている。

 

BLUE LABEL

非日常、海、青い空、太陽

リゾート、リラックス

ウィークエンドやバカンスでの大人のカジュアルスタイル。

 

以上のコンセプトを基に商品企画しています。新しく生まれ変わった「RINGJACKET」 をご期待下さい。

 

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HPリニューアル

この度、ホームページを一部リニューアルしました。ブログ形式をとる事によって不定期だった更新をより円滑にする為です。 内容もあまり堅い内容ではなく新着商品や縫製工場の様子、スタッフの裏話、 洋服にまつわる薀蓄など気軽に楽しんで頂ける内容にしたいと考えています。宜しくお願いします。

第一回目は、リングヂャケットの理念と歴史をお伝えしたいと思います。 

 

1954年、 私たちは「注文服のような着心地の既製服を作ろう」という決意のもとに起業しました。その理念は創業者、 福島乗一(現会長)の服へのこだわりを強く反映したものです。

 当時既製服は「ツルシ」などと呼ばれ、高級紳士服といえば100%と言って良いほどテーラーで誂えた注文服の時代です。 また創業者自身が着道楽でそれまで注文服しか着たことがなかったのです。しかし私たちは既製服で 「テーラーで誂えた様な着心地の服」を作ることにこだわりました。

 創業から3年目の1957年、 私たちの理想の服作りを実現する為に大阪府貝塚市に本社直営工場を開設。私たちの服作りの拠点としました。貝塚工場は、 その後二度の増設を経て現在に至ります。

1960年代半ばになると 「メンズファッション」という言葉が生まれ、日本にも既製服主流の時代がやってきました。 その時私たちの理念が初めて日の目をみたように思います。

1960年代後半から70年代には規模は小さいながらも独自のスタンスを持つメーカーとして知られるようになりました。 しかし私たちはそれで満足しませんでした。既製服にさらなる着やすさと美しさ、そして完成度を求め、 それまでの英国やアメリカから一転して、どこよりも早くイタリアの服作りに目を向けました。

 1980年、 イタリア大手付属メーカーのベルテロ社と毛芯やパーツの売買契約を締結。また前後して工場にはアパレルCADシステムを導入するなど生産体制を一新しました。

 1990年には大分県久住町に新工場を落成。 1995年に福島薫一が社長に就任するのを機に、 それまで注文服でしか使用されなかった英国やイタリアの老舗生地メーカーとのコラボレーションを実現。 近年貝塚工場には自動裁断機TACを導入いたしました。

 弊社では1980年から工場の主要部門責任者がイタリアの有力縫製工場に訪問し技術指導を受けてきました。 そうした上でイタリアの立体的縫製を取り入れパターンの研究を繰り返し、今日の独自の縫製スタイルを築きあげてきました。 弊社が立体的かつ着心地の良い服を作るために特に注意して行っているのは次の2つの部分です。 ひとつは前肩と身頃のあわせ。肩のしつけをうつ時の芯の距離に独自の技術があります。そしてもうひとつは胸のドレープ。 ここでも胸にきれいなボリューム感を出すために、表地と芯地の絶妙なしつらえがポイントとなります。

 現在、大手セレクトショップと呼ばれる有名服飾専門店のOEMを手掛け、 高品質主義のファクトリーとして商品を提供すると共に、1996年春にスタートした自社ブランド 「Sartoria Ring」(2007年春より「RINGJACKET」に改名)1999年春の直営旗艦店(大阪市西天満)の開店をかわきりに伊勢丹新宿店、 阪急梅田店、三越日本橋店の4店舗にてブランド展開しています。 (2007年春現在)

 

これらの沿革のいずれもが究極の服作りを目指した企業理念にもとずいたものであることはいうまでもありません。本当に良い既製服とは、 弊社50年の経験から、 卓越した人の手と最新の機械技術と良質の素材、そして売場環境が相まって生まれるものだと確信しております。

 

 

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