COLUMN 『服の向こう側』 vol.16 / RJ knit polo

こんにちは、
久しぶりのコラム『服の向こう側』になります。

当初から不定期連載…、と言ってたものの業務に追われ更新が滞っていました。大変申し訳ありません。

 

思いの他、「楽しみにしてますよっ!」という声を多く頂き嬉しく思っています。

 

 

何でも簡単に手に入る時代になってしまったからこそ、『モノそのもの』にだけ商品価値を見出すのではなくて『服のサイドストーリー』や『そこに込められた想い』といった要素がとてもとても重要になってきたと感じています。

これからも少しずつですが、知られざる?!『服の向こう側』をご紹介させて頂ければと思います。

 

 

さて、

話しが逸れてしまいましたが、、、

 

 

今回はオリジナルのニットポロを紹介させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

『レトロポロ』というネーミングで最近人気となっているニットポロ。

鹿の子ポロシャツも良いけど、少し大人っぽく、クラシカルな雰囲気に、、、

というときに重宝します。

 

 

今季は、多くのブランドから提案されていますが、有名ニットメーカーのニットポロの多くは『ヌメリ感』を重視したモノが多いのが特徴でした。
※『ヌメリ感』=『しっとりとした手触り、カシミアタッチ』と言えます。

 

 

意外と知られていませんが、イタリアの多くのニットメーカーは春夏シーズンであってもカシミアをコレクションに入れています。

最初見たときは、『お洒落は我慢。。。暑くてもカシミアを着るのが欧州上流階級のお洒落なんだ。』

と思ったものですが、完璧に間違いです(笑)。

 

 

イタリアに行かれた方は分かると思いますが、日本と違い気温が高くなっても湿気がなくジメジメとした感じがありません。

30度を超える猛暑でも日陰にいくとスッと涼しく感じたりします。

また、寒暖の差も大きく昼間はリネンのシャツや半袖ポロシャツ、、、といったスタイルでも朝晩は冷え込むので羽織るものが必須となります。

こういった理由から春夏シーズンであっても『しっとりとしたヌメリ感があって手触りの優しい薄手のカシミアニット』が必要とされているのです。

※ヴァカンスに海や湖畔に行く…、なんてスタイルにも必須ですしね。

 

 

さてさて、

日本に話を戻すと、、、

そんなイタリアと違って、残念ながら日本では高温多湿で不快指数がグングン上がる季節があります。

 

 

『触ったときにしっとりとしたヌメリ感があって優しい手触りのニット』では、汗をかいたときにベタベタと身体にまとわりつき不快に感じてしまいます。

そこで、『ヌメリ感』とは反対の『シャリ感、清涼感』を備えたニットポロを作ろう!

と企画しました。

 

 

『ヌメリ感』を出そうとすると油分を多く含んだ高級な超長綿を使います。海島綿を使ったニットなどが有名ですね。

 

 

 

 

では、逆に『シャリ感』を出すには?

通常の糸に撚りを強くかけて、硬く、シャリっとしたタッチの糸に仕上げて行きます。

この『撚りをかけて硬く』というのが実はポイントで、硬くなるので柔らかな手触りの超長綿は普通使いません。

もっと言うと、安い糸で作るのが一般的、、、なのです。

 

 

 

 

でも一般的に流通している普通の強撚糸がどうにも好きになれなくて、、、

今回の糸は

超長綿に強く撚りをかけて、更に3プライ(3本撚り)にしています。

 

 

ニットに詳しい人が見たら

『何て無駄なことを…』

と言うかもしれません。

 

 

『手間暇かかって高くなるだけであまり意味がない。』

と言う人もいるかもしれません。

 

 

でも理論上はそうかもしれないけど、、、

 

 

『試してみた?』

と聞いてみたくなるようなクオリティができました。(笑)

 

 

皆、「コストや常識」が邪魔して自由な発想ができなくなっているように思いますね。

 

 

イタリア・ヴィエラにある最高の生地を作るメーカーの一つCARLO BARBERAでは、細番手にすることが出来る最高の原料を敢えて太番手にして生地を織りあげることがあります。
これも無駄、、、と捉えることもできますが、実際出来上がった生地は他に類をみない素晴らしいものになっています。

 

 
常識を知った上で、
それに沿ってするのか?
敢えて違う手法を考えるのか?
 

 
頭からこうだ!
と決めつけずに自由に柔軟に、でも基本はしっかりと踏まえて
するのが良い商品を創るのに大事なことだと思います。

 

 


・超長綿を強撚にすることで、シャリ感を感じるタッチの中に繊細さがある不思議な風合い。

 

 

・3プライにすることで、ヘタらないしっかり感。

 

 

がある生地となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

釦も良く見るとポリエステルの安価な釦を使っているところも多いですが(ポリエステルの釦が悪いという訳ではなく、高級感という意味で)

今回は、貝釦を染めてコーティングしています。貝釦にはない色合いながら、天然釦ならではの高級感と透明感があるのが特徴です。

※通常、貝釦は白(厳密には種類がありますが、、、)、黒、薄茶しかありません。

 

 

 

 

あと、ジャケットの中に着やすいように

シャツの台衿のようになるように編地を工夫して襟元が少し立上るようにしています。

レトロポロの多くは、衿腰がないデザインなので一枚で着るときは問題ないのですが、ジャケットの下に着ると素肌(首元)がジャケットの衿に直接あたってしまいやすいです。
汗が直接ジャケットの衿についてしまうので汚れ・変色・痛みの原因となってしまいます。
 

 

 
 

 

 

 
 

 

 
 

サラリと紹介するつもりが、また長くなってしまいました。

ウンチクが長ければ良い、、、という訳ではないとは思っているのですが、ついつい長くなってしまいますね。

次回はコンパクトにまとめながらグッとくる内容にしたいと思います。(多分)

 

 

普通なようで普通じゃあない 素敵なニットポロが出来ました。

是非手に取ってご覧ください!

 
 

 

 

ITEM : KNIT POLO SHIRT / RJ by RING JACKET

ART : 96347S03Y(black) . 96347S03X(navy) . 96347S03F(brown)

PRICE : 24,000- YEN +tax

COMPOSITION : COTTON 100%

SIZE : S . M . L

[ONLINE STORE]
 
 

 
 

From RING JACKET creative div Okuno

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