“RING JACKET Suit model” – Press column

“RING JACKET Suit model”

category : Suit
No, 05 (2020,09,20)

 

RING JACKET各店舗においては”SUIT FAIR”が開催中。
今回は折角の機会なので、現在展開中のスーツモデルについて私自身の感覚、観点で改めて各スーツについてまとめてみようかと。

 

RING JACKETでは常にスーツ、ジャケット含め新モデルの開発に取り組んでおり、真新しいモデルが出来る毎にナンバリングしてそれをモデル名としている。
様々なメディアでもお取り上げいただいた “Model:184” こちらは現存をしている唯一の100番代のモデル、現在展開中の最新モデルが“292”なので事実上以降 100以上のモデルが開発されている中残っているという事で正に定番と言われる所以でもあります。

 

しかしながら、常に新しい開発と提案を行っている中、RING JACKETの現在地としては定番にすがる事なく、既に次のフェーズに以降していることを私自身も感づいていたのが正直なところです。
過去6年程前までは、スーツのモデル提案として“スタンダード”“モダン”“クラシック”という様に分けご案内している時期もあったのですが、その分け方自体が過去の
もの。

 

現在RING JACKETでは全てのモデルを ”クラシック” として提案をしています。

 

Model:253H (シングルブレスト 段返り3釦中一つ掛け)
肩パットを使用せず、首、肩周りから、胸周りにかけて男性が持つ逞しく立体的な丸みに対し“まるで生地一枚を羽織っているかの様な軽さ” を感じさせる為に副資材を極力省きつつも直接的に身体にフィットさせ、そこから体型的に細くなるウエストにかけて絞り込みを強くする事で身体のラインをなぞった様なドレープ(立体的な抑揚)が生まれるシルエットが特徴。
丸み、立体感、可動範囲を生むためのイセ込み、アイロンワークという手作業工程が着用感を高め、雨降り仕様や、ステッチワークがその印象を視覚的にも更に高めている。ウエストの絞り込み位置はやや下に設定し、幅広のラペル(8,8cmベース)、着丈はやや長めとしており、その重厚さとエレガントさとを引き立てる。
縫製仕様と、ディテール、シルエットにおいてもクラシックな要素を強くしていると言える。
しかしそれが古臭い印象になりづらいのは、ラペルのゴージ位置であったり、組下のパンツシルエットにおけるところも大きい。現在はテーパードシルエットの1プリーツモデルを組下パンツとして採用。
普遍的なクラシカルな要素をしっかりと踏襲したシンプルに”カッコいい”、”良いスーツ”として現在最も主力になっているモデル。
今シーズン選定している生地は主にイタリア製生地。E.Zegna, Loro Piana, PIACENZA と言った高番手生地をメインに全17マークにて展開しています。

 

Model:271H ((シングルブレスト 段返り3釦中一つ掛け))
淀屋橋、青山、両 ”MEISTER 206” 屋号店舗のみで扱われる特別な仕様の ”MEISTER 206”レーベルモデル。
「注文服の様な着心地の既製品を作ろう」という創業時の理念を改めて具現化した拘りのモデルとなる。縫製はビスポーク仕様、つまり既製品として合理化がなされていない縫製工程を加えあえて既製品として製品化している。
サイズスペックのみで見ると、ラペル幅以外はほぼ先のMod:253と同様なのだが(ラペル幅9,2cmベース)
“殺し襟”と言われるビスポークで見られる特徴的な工程は、襟一点一点を熟練職人のみがアイロンで湾曲させる作業によるもの。
襟、フロントのコバに施されたハンドステッチがもたらす凹凸感ある表情は正にビスポーク、まるで作り手がそのスーツに針を通す姿をイメージさせる様な面(ツラ)を持っている。
多くの技術と手前を必要とする作業は上記の視覚的特徴に加え、なにより生み出される着用時の柔らかさを圧倒的に体感としても得られるスーツだ。
(こればかりは実際に店舗にてご体感いただかないと、その体感はテキストではお伝えできかねます)。
組下のパンツにはMod:253とは異なり2アウトプリーツのモデルを合わせる事でよりディテール面でもクラシカルな印象を強め、最高峰レーベルとしての存在感を放つ。
2016年のレーベルスタート時もそうであった様、仕立て生えのする英国生地を今シーズンもメインしておりこの辺もMod:253とは異なる提案だ。Fox Brothers, W Halsteadと言った英国生地をメインに梳毛、紡毛生地を選定、6マークのみで展開。

 

 

次回はまた異なるスーツモデルについてご案内予定。

 

 

RING JACKET MEISTER 206 AOYAMA
Staff & Press 津田