COLUMN 『服の向こう側』 vol.55 /napoli shirt jacket と fox brothers ②

 

RING JACKET Napoliのシャツジャケット。

前回のようなヴィンテージの糸を使っているわけではないが、これもfirenzeでダグラスさんとミーティングした際に見つけた生地。

ネイビーの千鳥格子が洒落ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※近くで見るとナポリならではのハンドステッチの雰囲気がよく出ている。

少し粗いステッチだからこそ出る何とも言えないアジが堪らない。

 

 

 

ITEM : SHIRT JACKET / RING JACKET Napoli

ART : 59089F12X

MODEL : saviana

PRICE : 80,000- YEN +tax

COMPOSITION :  WOOL 100%

SIZE :  S . M . L

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

こちらは、Fox brothersの定番フランネル生地。

今季提案カラーであるforest brownが良い感じだ。

 

 

Foxと言えばこのフランネル!という声も多く、長年継続展開している大定番のクオリティ。

間違いない逸品!

 

 

カテゴライズするとシャツジャケットというところに入るが、、、

こんな生地を使ったシャツジャケットは中々ないと思う。

 

 

 

デザインもアメリカ的な要素もあるが、3パッチのデザインはフレンチカバーオールの典型的モデルをデザインソースとしてアレンジしている。

そして、イギリスの伝統的な生地を使って、南イタリアならではのハンドを駆使して縫い上げる。

 

 

フレンチな着こなしにも

アメリカンな着こなしにも

ブリティッシュな着こなしにも

 

 

勿論、色々とミックスした着こなしにも合う

国籍不明で不思議な魅力を孕んだアイテムに仕上がったと思う。

 

 

 

ITEM : SHIRT JACKET / RING JACKET Napoli

ART : 59089F13F

MODEL : saviana

PRICE : 80,000- YEN +tax

COMPOSITION :  WOOL 100%

SIZE :  S . M . L

COLUMN 『服の向こう側』 vol.54 /napoli shirt jacket と fox brothers①

 

napoliで作っているこのシャツジャケット。

 

実は生地がとんでもない。

 

昨年(2018年秋冬)はコーデュロイでシャツジャケットを作ったので今年はフランネルかツイードで行こう!

と決めていた。

 

 

勿論、やるなら世界最高のフランネル。

king of flannel の名を冠するFox Brothers の生地を使うため、1月のPITTIでFoxのダグラスさんと会うことになった。

 

 

※いつもクールなダグラスさん。イタリア人のような分かりやすく派手な着こなしはしないが、自然でいてエレガントな佇まいが良い。

 

 

 

この打合せに合わせて、Foxの希少な生地資料を持ってきてもらった。

幾つか生地をパラパラと見せてもらっていると、、、見た瞬間に手が止まった

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだこの生地は???

これまでFox brothersの生地コレクションは何度も見てきたが、こんなのは見たことがない。

 

 

驚いた顔でダグラスさんを見ると、ニヤリとしながら話してくれた。

 

『良い生地に目を付けたね。これはFoxの倉庫に残っていたヴィンテージの糸を見つけて作ってみた生地なんだ。糸量も少なかったから限定で数mしか織れなかった。この糸を再現することはもう出来ないので、かなりスペシャルな生地だよ。』

 

『これは、格好良い!この独特のメランジ感と色の出方は最高だ!是非、次回のシャツジャケット企画で使いたい。』

 

 

『こういった希少な生地だから何処にも出回っていない。トランクショーで世界を廻るときの目玉用に考えていたんだけど…、気に入ったんなら使っても良いよ!』

 

 

と言ってもらった。

当然、生地バンチにも入っていないし殆ど世に出ていない生地である。

会社のデスクで座りながら生地スワッチを見るのも悪くはないが、、、

やはり動いて、直接話して、考えを巡らすことによって出会えるモノがある。生地スワッチを送ってもらうよう指示するだけでは出会えないモノがある。

 

 

 

 

かなり限定数量になるので、展開も淀屋橋店と青山店だけなったが、、、

とても格好良い商品が出来た。

 

 

是非、店頭で見て頂きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ITEM : SHIRT JACKET / RING JACKET Napoli

ART : 59089F11E(yellow green check) , 59089F11R(red check)

MODEL : saviana

PRICE : 80,000- YEN +tax

COMPOSITION :  WOOL 100%

SIZE :  S . M . L

napoli shirt jacket

 

 

 

 

 

 

 

napoli で作っているシャツジャケット。

 

ハンドメイドのシャツ工房で作っているので独特のアジがある。

 

 

通常のシャツ工房では縫えない厚手のジャケット生地をなんとか頼みこんで縫ってもらった。

今回は出来たけど、

『もう次回はカンベンしてくれ…。』

と言われてしまった。

 

 

もしかしたら今回が最後の希少な企画になるかもしれない。

 

 

『生地』もとてもこだわったものを使っているが、

この辺りの話は次回に。

 

 

 

 

ITEM : SHIRT JACKET / RING JACKET Napoli

ART : 59089F11E

MODEL : saviana

PRICE : 80,000- YEN +tax

COMPOSITION :  WOOL 100%

SIZE :  S . M . L

VBC×RING JACKET special jacket

『違和感』

というのを大事にしている。

 

 

見過ごしてしまいがちだけど、何か引っかかる?

何か気になる。。。

そんな所にモノ作りの秘密が隠されていることがある。

 

 

通常、フロントの釦は20mmを使うのが一般的だけど

敢えて23mmを使っている。

 

たかが3mm。されど3mm。

この3mmの差が『雰囲気』『アジ』『何か分からないけど格好良い』に繋がっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

ITEM : JACKET / RING JACKET MEISTER

ART : RT059F22X

MODEL : no.268HF

PRICE : 140,000- YEN +tax

COMPOSITION : WOOL 100%

SIZE :  44 . 46 . 48 . 50

[RING JACKET MEISTER ONLINE STORE]

[RAKUTEN ONLINE STORE]

 

VBC×RING JACKET special jacket

VBC社の6plyウールを使ったブレザー

 

 

2ply,3plyはよくあるが6plyは珍しい。

英国の生地メーカーで6plyを出しているところもあるが、やはりイタリア生地だからか?ゴワゴワし過ぎず良い塩梅になっている。

 

 

とは言え、

500g/m超えのしっかりとした目付。

 

 

こんなジャケットなかなか無い。

 

 

 

素材だけではなく、仕様も特別なことをしている。

『埋込釦』と呼ばれる手法で、現在では殆ど見られなくなった仕様だ。

 

 

通常のメタル釦は、足がついているため、どうしても下に垂れ下がってしまう。
 

 

 

 
それを生地に埋め込んで芯地に縫い付けることにより、下を向かず『真っ直ぐ前を見る』ボタンとなるのだ。
 

 

 

 
素材・仕様ともにこだわりの詰まったスペシャル ブレザー。
是非店頭で!
 

 

 

 
ITEM : JACKET / RING JACKET MEISTER

ART : RT059F22X

MODEL : no.268HF

PRICE : 140,000- YEN +tax

COMPOSITION : WOOL 100%

SIZE :  44 . 46 . 48 . 50

[RING JACKET MEISTER ONLINE STORE]

[RAKUTEN ONLINE STORE]

 

military ox B.D.

 

「ミリタリーオックス」というヘヴィオックスを使ったボタンダウンシャツ。

 

 

ダブルステッチ、フラップ付きの胸ポケット、裾の仕様。

幾つかコダワリの仕様があるけど、、、この生地の風合いが堪らない。

 

 

ツイードジャケットを着てもチクチクしない根性の入ったオックス。

イタリア物の柔らかいシャツ生地に慣れている人は最初びっくりするかもしれない。

 

けど、着込んでいくと病みつきになる独特の魅力がある。感動し過ぎて?同じシャツを「3枚買う!」とまで惚れ込むRINGスタッフもいるほど。

こんなボタンダウンは見たことない!

 

 

ITEM : SHIRT / RJ by RING JACKET

ART : 56109F20W

MODEL : RJS-07

PRICE : 20,000- YEN +tax

COMPOSITION :  COTTON 100%

SIZE : S . M . L

衿の話

 

 

 

この衿も

先日の『服の向こう側』で書いた これまでと違った衿の設計方法を踏襲している。

 

クラシックな雰囲気の中に

『どこかこれまでと違う佇まい』がある

 

 

 

new model no.287H

 

 

 

 

 

New model : no.287H
下一つ掛けの6B ダブル
V状に広がるボタン間隔もクラシックで良い感じ

COLUMN 『服の向こう側』 vol.53 / 衿の話 (new model no.286H)

「スーツのデザイン」というのは、大きく変わらないようでいて実は少しずつ変化していっている。

よく気を付けないと分からないような微差かもしれないが、その微差がデザインに大きく影響を与える。

 

 

ぼくがデザインとしてまず目に留まるのが「衿」だ。

衿の大きさ(衿幅)によって印象がガラリと変わる。

 

 

一般的にスタンダードなのは8.0~8.5cm幅くらい。少しモードというかシャープな印象になるのが、7.0cm~7.5cm。中にはもっと細いものもある。

もう15年以上前だろうか?エディ・スリマン率いるディオールのナローラペル・タイトフィッティングのスーツが大流行し「ナローラペル=モード」と捉える人も多いが、60年代~70年代前半に人気を博したコンポラスーツなども衿が細いスタイルなので一概にも言えない。

そして、9.0cm~9.5cmくらいが落ち着いたクラシックな雰囲気で、RING JACKETの主要ハウススタイルもこの辺りになってくる。

 

 

衿幅だけでなく、ゴージ位置(上衿と下衿を縫い合わせているラインの位置)も印象に大きく影響してくる。一時、ゴージ位置が高いデザインが「シャープな印象。スッキリとして格好良い。モダンに見える。」として人気があったが、、、極端なハイゴージに振れた反動でやや下がってきているのが最近の傾向だ。

 

クラシック回帰の流れもあり、モダンなハイゴージ・デザインより、イタリアのクラシックなサルトで作られるようなゴージ位置の低い衿が今の気分になってきたのだ。

 

昔、熟練の老サルトに聞いたことをふと思い出した。

『ハイゴージになると上衿が短く・小さくなり曲げにくくなる。上衿を首に沿わすように生地を曲げていくには、ある程度の大きさが必要なんだ。オーダーなのでやろうと思えば出来なくはないが、少し無理がある。クラシックなサルトで極端なハイゴージはあまり見られずゴージ位置が低いデザインが多いのはこの辺りに起因している。』

衿はあくまでデザインではあるが、「作り」にも影響するのだ。

 

 

現在の主流は、ゴージ位置が極端に高すぎず、下記のような肩のラインとゴージラインがほぼ平行になっているものである。

 

 

 

しかし、

昨今「カジュアル化」が進みすぎた反動で

ドレスクロージングに於いては「クラシック回帰」の大きなうねりがおきている。

より普遍性の高いクラシックなデザイン(衿)が求められるようになってきたのだ。

 

 

ぼくもこれまでナポリをはじめ幾つかのサルトでスーツを仕立ててきたが

多少の違いはあれど、やはりゴージ位置が低く、ゴージラインの傾斜角度のついた衿が多い。

 

 

独特の雰囲気というかアジがあって良い。

トレンドとは無縁だが、廃れず、時代と共に風化しない長く愛せるデザインなのが特徴だ。

 

 

 

 

 

※新型のno.286H model

 

 

そんな普遍性がありながら『今の気分』な衿型が、2019FWシーズンの新作 no.286H。

 

 

傾斜角度がついていて、やや低めのゴージラインにより上衿が長く大きくなる。それが外側へ広がり身頃にペタリと寝るようになるのが最大の特徴だ。

 

 

※ゴージラインも直線ではなくカーブしているのも特徴の一つ。

 

 

 

 

 

ゴージ位置だけではなく、これまでの上衿の設計方法と少し違った作り方をしている。

これまで主流だったスーツは上衿がシャツの衿に乗って起き上がってくるような感じだったのに対し、新型では、より身頃(鎖骨側)に沿ってペタリと寝るようにしている。

 

 

 

 

↑従来のスーツの設計

新型は白いラインのようになっている。

 

 

↑新型

これまでのスーツはブルーのラインのところに衿がくる。

ちょっとした事だが、これをやるには非常に手間暇がかかるのだ。ハンドメイドのテーラーがやる手法を取り入れており、この「ちょっと」が何とも言えないアジに繋がる。

 

 

所謂、既製服でこの雰囲気を目指しているところは中々ないのでは?と思う。

何故なら、衿幅やゴージ位置といったデザインだけ真似てもこの雰囲気は出せない。何となく似てるけど、、、やっぱり雰囲気が全然違う!となるのだ。

 

 

アジのあるスーツというのは一朝一夕には出来ない。長年の試行錯誤。技術の研鑽。型紙の追求。モノ作りへの情熱。どれが欠けても出来ない。

 

 

マニアックな衿の話で、果たしてどれくらいの人達が喜んで読んでくれるのか?とも思うけど、、、

「好きものにしかわからない世界」は、当コラムらしくて良いと思う。

 

 

また時々こんな話を投稿していきたい。

 

 

 

 

新しい衿型の流れ


 
 

ゴージが低く傾斜角度のついた
この衿
 
 
これまで主流だった肩のラインと並行になったゴージラインとは全く違った雰囲気。
 
 
南イタリアのサルトリア仕立てのスーツのような佇まい。
 
 
「今、着たい」のはこんなスーツだ