COLUMN 『服の向こう側』 vol.57 / 英国伝統の超高密度コットン②

 

先日お伝えした 英国伝統の超高密度コットンを使ったダブルラグランコート。

 

 

この素材には逸話が多い。

イギリス軍やレスキュー隊などで使われていることは前回触れたが、南極大陸横断やエヴェレスト登頂などの探検隊にも使われていた。

 

 

未開の地、探検隊という言葉に男は弱い。

まだ見ぬ場所への憧憬。浪漫。多少の違いはあれど、心の中にそういった気持ちを抱えている男は多い。

 

 

しかし、

憧れはするが、皆が冒険に出れるわけではない。仕事、家庭、家のローン、、、現代の男達は、全てを捨てて冒険に出ることを簡単に許されはしない。

だからこそ、そういったモノの裏側にあるバックストーリーに惹かれ、浪漫を感じるのかもしれない。

 

 

かくゆう僕も「冒険に出れない現代の男達」の一人だ。

しかし?だからこそ?こういったストーリーに滅法弱い(笑)。

 

 

南極大陸を覆う雪の上で、、、

とはいかないが、雨風が吹くコンクリートジャングルの中で衿を立てて歩く。冒険家の気分で。

そんなちょっとした自己満足が愉しい。

 

 

浪漫を感じさせてくれるオーバーコート。いいじゃあないか。

 

 

 

 

ITEM : COAT / RJ by RING JACKET

ART : RJ019F21E

MODEL : RJCO-10F

PRICE : 140,000- YEN +tax

COMPOSITION : COTTON 100%

SIZE : 44 . 46 . 48 . 50

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COLUMN 『服の向こう側』 vol.56 / 英国伝統の超高密度コットン

今回のこのコート。めちゃくちゃ良い感じだ。

コットン100%ながら、超高密度に織られていて独特のタッチに仕上がっている。通常のコットンとは全く違う素材感で、、、ゴム引きコート生地のような雰囲気もある。

実は、10年以上前から使いたかった思い入れのある生地。

 

 

14~15年程前に某英国王室御用達アウターメーカーが、代理店が無くなってしまった為に日本市場からしばらく姿を消していた。しかし、再度日本マーケット参入の為、様々なショップや代理店にコンタクトをとっていたようで、ちょっとした縁があって僕も話をすることになった。

当時のセールス担当のジムさんと大阪~東京~フィレンツェと何度かミーティングして別注の裏地をつけたり伝統のモデルをモディファイしたりしてスペシャルなトレンチコートを作った。あの名作が帰ってきた!と服好きの人達に大人気だった。懐かしい想い出だ。

結局、そのシーズンで代理店が決まらず日本で展開したのはウチだけだったが、翌年代理店が決まってから多くのセレクトショップで展開しはじめることになる。現在は人気のアウターブランドとしての地位を築いているようだ。

 

 

日本再上陸にあたり、ジムさんと

『折角なんで、スペシャルな素材を使えないか?』

と話していた一つのアイデアが今回の素材だった。このアウターメーカーの代名詞的な素材があったのだが(ファッション用語集のような本にものっているような代表的な素材)近年は使われていなかったようなので、、、それを使いたい!とリクエストした。

 

この生地を作っている生地メーカーを昔から知っていたので、

『あの名作生地って、この英国生地メーカーのことでしょ?』と聞くと

 

『よく知ってるな~。でも今は、使っていない。イタリアの生地メーカーのコットンを使っているんだ。クオリティは抜群なのは分かっているけど、コットンにしてはかなり高いのが問題だ。』

との回答。

 

それでも、何とか使えないか?と何度もリクエストしていたが、残念ながら使えないとの回答だったので、、、

定番で使っているイタリア製のコットンギャバジンを使って先述のトレンチコートを製作したのだった。

※数年後、某ショップがその名作生地を使ったスペシャルモデル!として数量限定販売をしだしたときは色んな意味で驚いた(笑)。

 

 

しばらく経ってからもこの素材のことが頭から離れなくて、オリジナル企画として使えないか?と懇意にしている生地屋さんに相談に行った。

有名な素材なんだけど、何故かエージェントがおらず殆ど流通していない。色々と手を尽くして調べていると、この超高密度コットンは英国空軍やレスキュー隊など過酷な環境下で使用するユニフォームなどに使われているようで一般のアパレル向けには積極的に販売していないようだった。(全く販売していないという訳ではないが、軍需要になるとまとまった量が出るのでそちら中心になっているようだった。)

エージョントがいないのは、エージェントを雇って広く販売する必要がなかったという事なんだろう。

 

 

しかし、諦めきれないので直接コンタクトをとると、とても使い切れない程のミニマムを言われ泣く泣く諦めたのだった。

 

 

 

それから、数年後。

忘れかけていた時に某ブランドでこの生地を使っているのを見かける。おかしいな?かなりの量をこなさないと使えない筈なのにな?と思ったが、、、

『発注条件が変わったのかもしれない!もう一回チャレンジしてみよう。』となり、問合せをした。

数年前同様にエージョントはまだいない。

 

 

返答がきた、

『定番の生地は、大きい注文が入った際に原料のロットの関係で少し余分に作ることがある。この在庫分でよければ販売してあげるよ!』

との事だった。

 

 

嬉しかった。出会いや縁、タイミング、色々な要素が絡み合って良い服が出来ると信じている。

最初に扱いたいと思ってから10年以上たっていた。

 

 

この極上の素材を使って、シンプルなダブルラグランのオーバーコートを作った。クラシックなトレンチコートのように装飾性が強くなくサラリと着れるデザインが秀逸。しかし、使っている素材はストーリーがあるスペシャルなものだ。
服そのものの生地や縫製、デザインといったことは勿論大事だが、その背景にあるバックストーリーも同じくらい大事だと思っている。当コラム『服の向こう側』を書き始めたのは、そんな知られざるモノの裏側にある目に見えないストーリーを届けたいと思ったからだ。

是非、このコートを手に取って着てもらいたい。

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 
ITEM : COAT / RJ by RING JACKET

ART : RJ019F21E

MODEL : RJCO-10F

PRICE : 140,000- YEN +tax

COMPOSITION : COTTON 100%

SIZE : 44 . 46 . 48 . 50

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RING JACKET Napoli overcoat

RING JACKET Napoliのovercoat
 
 
ヴィンテージウェアが好きな人が見るとアッ!と気がつくかも知れないが、1940年代のイギリス軍モーターサイクルコートをデザインソースにしながらアレンジしている。
ズバリやるのもな、、、と思ったのでモディファイして現代的に仕上げているが、大きめの衿型やフロントの釦間隔のデザインにそれを見て取れると思う。
 
 
ヴィンテージモチーフを復刻するのはよくある手法だが、これをナポリのサルトリアで毛芯仕立てのラグランコートにするようなド変態は世界広しといえど僕ぐらいではないだろうか(笑)。
オーダー主体のサルトリアに行けば何でも思った通りの形が出来上がると思ったら大きな間違いだ。何度も何度も打合せをして、ディテールをチェックして、サンプルをみて、、、としなければこの完成度まで辿り着けない。
1着◯◯万して、半年〜1年かかって出来上がるスミズーラを数回繰り返してようやく辿り着ける完成度まで持ってきていると自負してる。
 
 
プレタポルテ(既製服)の良さを最大限活かすように注文服の技術をつかって具現化しているのだ。
 
 
ラグジュアリーとヘリテージ、ヴィンテージフレイバーとサルトリアの手仕事が融合したコート。
格好良くない訳がない。
 
 

 
 

 
 

 
 
ITEM : COAT / RING JACKET Napoli

ART : 59019F01E

MODEL : RJNC-02

PRICE : 380,000- YEN +tax

COMPOSITION :  WOOL 100%

SIZE :  44 . 46 . 48 . 50

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RING JACKET Napoli overcoat

RING JACKET Napoliのovercoat。
 
 
Fox brothers に特別に織ってもらった世界でウチだけのスペシャルファブリック。
オフホワイト、ブラック、グリーン(濃)、グリーン(薄)の4色の糸を使って作られたグリーンのグレンチェック生地を分解して、グリーンの濃淡の糸だけを取り出して、、、
その糸を使って無地の生地を作ってもらった。
 
 
「イギリス生地=硬くてザラザラ」といったイメージを覆す素晴らしいタッチながらイタリア生地にはないコシ。
絶妙なグリーンも◎。
 
 
至高の英国生地をナポリのハンドメイドの技術で仕立てる。
この上なく贅沢なコートだ
 
 
 
 

 
 

ITEM : COAT / RING JACKET Napoli

ART : 59019F01E

MODEL : RJNC-02

PRICE : 380,000- YEN +tax

COMPOSITION :  WOOL 100%

SIZE :  44 . 46 . 48 . 50

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RING JACKET Napoli coat

 

佇まいが良い

 

 

雰囲気の良いコートとはこういうモノの事を言うのだな

と感じさせてくれる一着

 

 

生地もスペシャルなものを使っている。

詳しくは次回に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

overcoat

 

overcoatシーズンが近づいてきた。

 

今季もコートが豊作。是非店頭で!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

COLUMN 『服の向こう側』 vol.55 /napoli shirt jacket と fox brothers ②

 

RING JACKET Napoliのシャツジャケット。

前回のようなヴィンテージの糸を使っているわけではないが、これもfirenzeでダグラスさんとミーティングした際に見つけた生地。

ネイビーの千鳥格子が洒落ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※近くで見るとナポリならではのハンドステッチの雰囲気がよく出ている。

少し粗いステッチだからこそ出る何とも言えないアジが堪らない。

 

 

 

ITEM : SHIRT JACKET / RING JACKET Napoli

ART : 59089F12X

MODEL : saviana

PRICE : 80,000- YEN +tax

COMPOSITION :  WOOL 100%

SIZE :  S . M . L

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こちらは、Fox brothersの定番フランネル生地。

今季提案カラーであるforest brownが良い感じだ。

 

 

Foxと言えばこのフランネル!という声も多く、長年継続展開している大定番のクオリティ。

間違いない逸品!

 

 

カテゴライズするとシャツジャケットというところに入るが、、、

こんな生地を使ったシャツジャケットは中々ないと思う。

 

 

 

デザインもアメリカ的な要素もあるが、3パッチのデザインはフレンチカバーオールの典型的モデルをデザインソースとしてアレンジしている。

そして、イギリスの伝統的な生地を使って、南イタリアならではのハンドを駆使して縫い上げる。

 

 

フレンチな着こなしにも

アメリカンな着こなしにも

ブリティッシュな着こなしにも

 

 

勿論、色々とミックスした着こなしにも合う

国籍不明で不思議な魅力を孕んだアイテムに仕上がったと思う。

 

 

 

ITEM : SHIRT JACKET / RING JACKET Napoli

ART : 59089F13F

MODEL : saviana

PRICE : 80,000- YEN +tax

COMPOSITION :  WOOL 100%

SIZE :  S . M . L

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COLUMN 『服の向こう側』 vol.54 /napoli shirt jacket と fox brothers①

 

napoliで作っているこのシャツジャケット。

 

実は生地がとんでもない。

 

昨年(2018年秋冬)はコーデュロイでシャツジャケットを作ったので今年はフランネルかツイードで行こう!

と決めていた。

 

 

勿論、やるなら世界最高のフランネル。

king of flannel の名を冠するFox Brothers の生地を使うため、1月のPITTIでFoxのダグラスさんと会うことになった。

 

 

※いつもクールなダグラスさん。イタリア人のような分かりやすく派手な着こなしはしないが、自然でいてエレガントな佇まいが良い。

 

 

 

この打合せに合わせて、Foxの希少な生地資料を持ってきてもらった。

幾つか生地をパラパラと見せてもらっていると、、、見た瞬間に手が止まった

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだこの生地は???

これまでFox brothersの生地コレクションは何度も見てきたが、こんなのは見たことがない。

 

 

驚いた顔でダグラスさんを見ると、ニヤリとしながら話してくれた。

 

『良い生地に目を付けたね。これはFoxの倉庫に残っていたヴィンテージの糸を見つけて作ってみた生地なんだ。糸量も少なかったから限定で数mしか織れなかった。この糸を再現することはもう出来ないので、かなりスペシャルな生地だよ。』

 

『これは、格好良い!この独特のメランジ感と色の出方は最高だ!是非、次回のシャツジャケット企画で使いたい。』

 

 

『こういった希少な生地だから何処にも出回っていない。トランクショーで世界を廻るときの目玉用に考えていたんだけど…、気に入ったんなら使っても良いよ!』

 

 

と言ってもらった。

当然、生地バンチにも入っていないし殆ど世に出ていない生地である。

会社のデスクで座りながら生地スワッチを見るのも悪くはないが、、、

やはり動いて、直接話して、考えを巡らすことによって出会えるモノがある。生地スワッチを送ってもらうよう指示するだけでは出会えないモノがある。

 

 

 

 

かなり限定数量になるので、展開も淀屋橋店と青山店だけなったが、、、

とても格好良い商品が出来た。

 

 

是非、店頭で見て頂きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ITEM : SHIRT JACKET / RING JACKET Napoli

ART : 59089F11E(yellow green check) , 59089F11R(red check)

MODEL : saviana

PRICE : 80,000- YEN +tax

COMPOSITION :  WOOL 100%

SIZE :  S . M . L

napoli shirt jacket

 

 

 

 

 

 

 

napoli で作っているシャツジャケット。

 

ハンドメイドのシャツ工房で作っているので独特のアジがある。

 

 

通常のシャツ工房では縫えない厚手のジャケット生地をなんとか頼みこんで縫ってもらった。

今回は出来たけど、

『もう次回はカンベンしてくれ…。』

と言われてしまった。

 

 

もしかしたら今回が最後の希少な企画になるかもしれない。

 

 

『生地』もとてもこだわったものを使っているが、

この辺りの話は次回に。

 

 

 

 

ITEM : SHIRT JACKET / RING JACKET Napoli

ART : 59089F11E

MODEL : saviana

PRICE : 80,000- YEN +tax

COMPOSITION :  WOOL 100%

SIZE :  S . M . L

VBC×RING JACKET special jacket

『違和感』

というのを大事にしている。

 

 

見過ごしてしまいがちだけど、何か引っかかる?

何か気になる。。。

そんな所にモノ作りの秘密が隠されていることがある。

 

 

通常、フロントの釦は20mmを使うのが一般的だけど

敢えて23mmを使っている。

 

たかが3mm。されど3mm。

この3mmの差が『雰囲気』『アジ』『何か分からないけど格好良い』に繋がっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

ITEM : JACKET / RING JACKET MEISTER

ART : RT059F22X

MODEL : no.268HF

PRICE : 140,000- YEN +tax

COMPOSITION : WOOL 100%

SIZE :  44 . 46 . 48 . 50

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