CREATIVE DIV. [企画] -Blog- » 2018 » 3月

COLUMN 『服の向こう側』 vol.31 / RING JACKET Napoli-safari jacket ①

コロニアルスタイルの代表的なアイテムと言えばサファリジャケットを挙げる人も多いと思う。 ベルト付きのジャケットはここ数シーズン人気のディテールだ。     カジュアルなサファリジャケットをこれまでも何度か作ってきた。これまでの物もとても良い雰囲気だったが、『最高のサファリジャケット』を考えたときにこれまでとは違ったアプローチを思いついたのだ。   『ナポリ仕立てでサファリジャケットを作ってみてはどうだろうか?』 という思いが湧いてきた。   『ナポリならではのハンドを駆使したサファリジャケット。ナポリ テーラーリングを駆使するが、テーラード ラペルド ジャケットではないカジュアルサファリジャケットを!』     コンセプトは決まった。 後はナポリに行くだけだ。     ヴェスビオ山         ナポリと言えど、飛び込みで工房に訪ねていっていきなり無理難題を言ってやってくれるところはまず無い。 イタリアでのモノ作りは(特にナポリでは)、人と人の繋がりやコネクションが大きくものを言う世界である。     実は、少し前から幾つかの工房をあたっていた。 シャツ、タイ、パンツ…とナポリ企画で作っていたので、カジュアルジャケットもいつかナポリで…と思っていた。     とは言え先述の通り、いきなり訪問しても中々うまくいかないので知り合いから徐々に広げていく。     例えばシャツの打合せ中に 『知り合いで良いジャケット屋いないかな?』   『なんだ、ジャケットも探しているのか?ジャケットは知らないけどパンツなら良いヤツ知ってるぜ。』     と紹介してもらって見に行く。     パンツ屋でも 『知り合いで良いジャケット屋いないかな?』と聞くと   『ジャケット屋か…。良いところ知ってるぜ。けど、あそこはクオリティは抜群だけど納期はガタガタだ。ネクタイ屋なら知ってるぜ。』     、、、といった具合にすぐに辿り着くことは稀である。 そして出会ったとしても紹介してもらった先が必ずしも良いクオリティとは限らない。 気長に少しずつ輪を広げていく。       そんな作業を繰り返しているときに とある工房に出会った。 [...]

beige wool gabardine suit

                      今季のテーマカラー『beige & green』を表現したコーディネート。   シンプルで良い雰囲気だ。    

wool gabardine suit

    ベージュのウールギャバジンスーツ。   トロッとした独特の質感が堪らない。 イタリア生地の至宝『CARLO BARBERA』のsuper140′s wool gabardine。     平織りのトロピカルウールには無いドレープ感と落ち感がエレガント。    

D.B. suit

    春夏シーズンのダブルスーツ。   暑い?着る期間が短い?   そうやって皆が敬遠するからこそ… キマッた時の威力たるや     好きなアイテムだ。

raglan sleeve coat

                  昨日紹介させてもらった『服の向こう側』コットン ラグランコート。   実は、凝った裏地を使っている。 安価なものはポリエステル素材。高級なものでキュプラを使うのが一般的だが、あえて『コットン×キュプラ』素材を使っている。     キュプラ100%は滑りもなめらかで良いが、、、 コットンのラグランスリーブコートにはピカピカした感じが少し強すぎるように感じる。 そこで、コットンコートならではの程良いカジュアル感に最適な裏地を探した。     マットな質感とアジがあって非常に良い雰囲気である。 コットン100%の裏地にすると滑りが悪く着用し難いが、キュプラならではの滑りの良さとコットンのアジの両方を備えている。 あまり知られていないが、裏地はmade in Japanが世界を席巻している。     キュプラ100%の裏地と比べて少し膨らみ感がある。袖の膨らみも通常はもう少しストンと落ちるところが『ふわっと』した感じに収まるのも良くて気に入っている。   とても雰囲気がある裏地だ。     殆ど誰も気が付かないような『微差』にこだわってもるのも面白い。                        

COLUMN 『服の向こう側』 vol.30 / cotton raglan sleeve coat

「スプリングコートは着る期間が短い」 このフレーズをよく耳にするが本当だろうか?     『スプリングコート』というこの呼称によって誤解が生じているように思うのは私だけではないはずだ。 真冬用のウールコートの出番は概ね12月中旬~下旬から始まり2月下旬までである。二か月と少しだ。   その一方で、コットン素材のコートは 10月後半~12月中旬、そして3月上旬~4月中旬位だろうか。トータルの着用期間は、年間にして三か月以上だ。 実際に着る期間はコットンの薄手のコートの方が長いのである。しかも、春先+秋口~冬、、、といった感じでシーズンを跨いで着用するので活躍する機会も多い。   実は、コットンコートこそ長く着用できる良い物が必要なのではないだろうか。     オンオフ兼用で使いやすいラグランスリーブ型のコートは、スーツスタイルに合わせるだけでなく「洗いざらしのシャツ+チノパン+スニーカー」といったスタイルにも相性が良い。 コットンコートをラフなスタイルに合わせるのも今の気分である。     さて、そんな使い勝手の良いコットンコートの中でも少し趣向の違った2着を仕込んでみた。                 CASHCO(カシコ)と呼ばれるカシミア混のコットンを使っている。触ったタッチが抜群に良い。 少しだけ微起毛したような表面感もラグジュアリーな雰囲気だ。     年二回ミラノで開催される生地展示会でこの生地を選んだときに営業担当者から笑いながら言われた。     『こんな高いコットンを喜んで使うのは、日本ではあなたの会社くらいですよ。』   『確かに高い。似たようなコットン素材も沢山あるけど、どこか違う。どう違うんだろうか?』   『いやぁ、言葉で説明し難いですね。コットンにしては高過ぎてあんまり売れないんですが、、、好きな人は、この独特のタッチが好きですねぇ。』   『良いものは高いという事でしょうか?「万人受けはしないが、服好きにこそ響く素材」ってウチと相性良いんです。』   そう言ってその場での打合せを終えた。     日本に帰ってからも暫くこの生地の事が頭から離れなかった。 同じシリーズのカシミア混のコットン生地でスーツを作ったことは何度かあったが、コートにしたことは無い。 ここ数年、薄手のコートと言えば、コットン素材のコートよりもポリエステルやナイロンなどの合繊素材のコートが主流であった。 しかし、そういった合繊素材のアウターは多く出廻っていたし、何より新しい提案をしたかった。それと、天然素材ならではの素材感に今一度フォーカスを当てたかったので敢えてこの素材を使うことにした。     この素材の特徴としては、やはりカシミア混コットンならではの風合いが挙げられる。しかし、「カシミア混のコットン素材」自体は、実はそんなに珍しくはないのだ。 幾つかの生地メーカーでやっているのを何度か見たことがある。しかし、このCASHCOとは全く違った風合いなのだ。     [...]

change pocket

                            『英国が気分』の今シーズン。   チェンジポケット付のスーツを幾つか展開している。   これまでの『柔らかな着心地』はそのままにディテールでほんの少しだけ変化をつける。   そんな気分だ。  

no.269 / napoli model

    カーブしたゴージラインが独特の表情     model : no.269 通称 napoli model。少しクセのあるデザインが良い表情だ。    

cigar time 3

cigar time 2

    The Armoury のMark Cho氏。     アンダーステートメントな着こなしがとても良い。     手首にピタっとフィットしたシャツが一際目を引く。     初めてRING JACKETに来た日がとても懐かしい。