『RING JACKET / fabric guild 』 vol.5 / Kynoch – worsted twist suiting

今回のコラム『fabric guild』はKynoch(カイノック)について書きたい。

 

 

以前にも書いたが、メランジと杢を混同している人が多いが実は別物である。そんな杢の表現が抜群に上手いメーカーの一つがこのkynochだ。

 

 

 

 

イタリアの生地メーカーと比べると英国の生地メーカーの方が太い糸を使う場合が多い。杢糸とは、別々の色糸を撚り合わせていくので細い糸だと繊細な表情に、、、太い糸だと粗々しい表情に、、、といった風に仕上がる。

 

勿論、kynochは粗々しい表情の生地が得意だ。特にスーツ。

表面が均一な色目ではなくチラチラと色糸が見え隠れする。少しクセがあり好き嫌いが分かれるところだが、この表情が好きな人には堪らない。

 

太番手の杢使いなので当然ウェイトも重くなる。395g/mだ。

少し前なら400gくらいのコートも多くあったので、コート生地に肉薄するスーツ地とも言える。

 

 

『重い』と思うかもしれないが、RING JACKETならではの仕立てで着用した際に重さは殆ど感じない。

ある程度のウェイトがある方がスーツは仕立て映えがして良い。軽い生地は軽やかで良いがスーツ本来のドレープや立体感を損なう恐れがある。

 

完全な焦げ茶ではなく少しだけ浅いブラウンなのも秀逸である。

 

 

 

 

 

 

 

 

ITEM : SUIT / RING JACKET MEISTER

ART : RT028F63F

MODEL : no.253EH / s-172H

PRICE : 190,000- YEN +tax

COMPOSITION : WOOL 100%

SIZE :   42 . 44 . 46 . 48 . 50 . 52

【RING JACKET MEISTER ONLINE STORE】

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このブラウンでも相当な服好き用だが、次のグリーン グレンチェックはかなりイッている。

既製品でこれをやるところはほぼ無いのではないだろうか?オーダーでもかなり珍しい生地だと思う。

ハッキリ言ってkynoch側も発注がきて驚いたのではないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

グリーンと言っても、グレーの糸もブレンドされているのでいやらしい感じはなく絶妙な色合いに仕上がっている。

とは言え、正直言ってこの生地を発注するときは悩みに悩んだ。格好良いのは間違いないのだが、、、普通に考えればネイビーのグレンチェックの方が一般的に受けやすい。

 

無理してチャレンジする必要があるのだろうか?誰もやらないような生地にこだわる必要が本当にあるのだろうか?

ベーシックなネイビー系グレンチェックの方が良いのではないか?

 

 

散々迷ったがこの生地でスーツを作ることに決めた。

 

 

まだシーズンが始まったばかりなので諸手を挙げて喜ぶのは早いが、、、

顧客様を中心にとても好評だ。

 

 

 

安堵感と共に、ちょっとでも弱気になっていた自分を恥じた。

今、ありとあらゆる商品が氾濫している。勿論、ベーシックな商品も大事だが…、それだけではその他大勢のブランドに埋もれてしまう。

攻めるところとキッチリと抑えるところのバランス感覚が非常に重要だ。

 

これからもRING JACKETでしか無いような商品、RING JACKETらしい商品を企画していきたい。

 

 

 

 

 

ITEM : SUIT / RING JACKET MEISTER

ART : RT028F62E

MODEL : no.253EH / s-172H

PRICE : 170,000- YEN +tax

COMPOSITION : WOOL 100%

SIZE :   42 . 44 . 46 . 48 . 50 . 52

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