COLUMN 『服の向こう側』 vol.45 / paisley print tie  

「ヴィンテージ調のプリントタイ」の人気がここ数年続いている。

レトロなようで新しい…、というのが出だした頃のイメージだったが、しばらく続いたので新しさというより定番的なものになってきた感がある。

 

そこで、少し変化が欲しいなと思っていた際にナポリの工房で見つけたのが、ペイズリーにプリントをしたタイだった。

通常のネクタイはツイルやマットなどの組織が大きく目立たない無地の白生地にプリントする。今回のは、ジャカード織機でペイズリーの白生地を織り、その上から色柄をプリントする手法だ。

工房のマエストロによると、70年代後半~80年代に流行った手法の一つだそう。

 

 

その手法を用いて、モチーフはもっと古い資料から選んだ。カラーリングも色々とアレンジしたので時代感が分からない不思議な雰囲気のタイが出来上がった。

古き良き時代のサンローラン、ピエールカルダン、レノマ的な雰囲気もあるが、クラシックな雰囲気もある。時代、エリア、ブランド、、、特定できない感じが良い。

 

 

 

 

 

 

日本人は、『~であらねば』『正しい着方とは』

といったHow to 本やルールが好きだ。雑誌などでも、「こういった靴にはこのスーツ、、、」「このシャツにはこのネクタイが正解!」なんて記事をよく見かける。古くはアイビーブームのときから、ルールに縛られる安心感に浸ってきた歴史があるので仕方無いのかもしれない。

案外、洋服屋の方がこういったルールを気にし過ぎて自由にファッションを楽しめないこともある。

 

 

基本は確かに大事だが、全てルール通りの着こなしは失敗はしないぶん没個性的になる恐れがある。勿論、派手派手しいのが良いと言っているわけでは無い。

『基本ルールは分かっているけど、、、たまにはそんなの無視した着こなしも悪くないな。』

そんな気分のときにピッタリなタイだ。

 

 

いつの時代でも、ファッションは縛られるものではなく楽しむものだと思う。

 

 

 

 

 

 

 
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