COLUMN 『服の向こう側』 vol.47 /  フレンチな香り漂うアメリカンB.D.

何度か挙げている通り、今季のディレクションテーマの一つに『amercan flavor mix』がある。

 

「american」というのは勿論大事だが、「mix」というのが実は大きなポイントだ。あくまで、懐古主義の「まんまアメリカン」ではなく、良い意味で亜流というか色々と混ざってる感じが面白いと思う。

商品開発全般に言えることだが、この『ミックス感』というのを大事にしている。ルーツやヴィンテージ、ヘリテージといったものに敬意を払いながらも『今、コレをやるなら…、こういった表現が良いのでは?』と考えながらアップデートしてやるのが良い。懐かしさと新しさが共存している変な感じ?を大切にしている。

 

あと、「アメリカ」と銘打っているものの自分の中では「フレンチ」な要素も多分にある。

フレンチアイビーを語るときに外せないのがボタンダウンシャツだ。しかし、ボタンダウンシャツと言えばアメリカ。フレンチだけどアメリカ?と不思議な感じがするけど、、、

日本人がアメリカントラッドやアメリカのカルチャー全般(アメカジも含む)にヤラれたように、フランス人もアメリカにヤラれたときがあったようだ。フランス人の視点から見たアメリカ(ボタンダウンシャツなど)は、ド直球のアメリカとは違った解釈をもって着こなしに取り込むことができ新鮮に映った。ボタンダウンに限らず所謂アメリカンで実用性重視のヘビーデューティー・スポーティなアイテムが、洗練されたヨーロッパのアイテムと組み合わせることで不思議な化学反応を起こしたのだ。

この化学反応は、マルセル・ラサンス、エミスフェールらによって深化し、日本のセレクトショップが目を付け、現在の多種多様なファッションのルーツの一つとなった。

 

 

そんな、“アメリカ”だけど“フランスの匂い”がするボタンダウンシャツを作りたくて出来たのが今回のシャツ。

 

 

左)タテヨコ双糸使いのしっかりとしたオックス生地。

安価なボタンダウン・オックス生地は多くの場合、ヨコ単糸使いでヘナっとしたオックス生地が多い。柔らかく馴染みが良い…という表現をされる場合もあるが、自分の中では「ヘナっとして物足りない」感じがする。やはり双糸使いで打ち込みがしっかりとした生地が好きだ。

特に白のオックス生地にはそれを求めたい。

タテヨコ双糸使いであってもドレス用の100双以上のロイヤルオックスになるとしなやか過ぎる。意外に思われるかもしれないが、丁度良い塩梅のオックス生地は案外少ないのだ。

 

 

右)今の気分とフレンチアイビー的な気分にピッタリのタータンチェック。
毎回、沢山の生地を見て吟味するが、みた瞬間『コレだ!』と思った柄。とても気に入っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スプリットヨーク、ループ、釦、センターボックスプリーツ、、

 

 

 

衿、カフス、前立て、とダブルステッチの仕様にしている。

これも古いアメリカンシャツの定番的なディテールの一つ

 

 

台衿も低めで、衿の開きも狭い。

下画像にある所謂イタリアンB.D.と比べると全く雰囲気が違うのが分かって頂けるかと思う。

 

 

 

 

 

ナポリのハンドメイドシャツ工房で作ったので、袖山は雨降り仕様で柔らかなギャザーが入っているのが良い雰囲気だ。
 

 
フレンチな気分で、アメリカの古いシャツのディテールを取り入れ、ナポリで作られたボタンダウンシャツ。

アメリカのシャツメーカーが見たら「違う!」と言うかもしれない。フランス人が見たら「???」と思うかもしれない。よくあるイタリアの色気漂うシャツでもない。

でも、そんな無国籍でミックス感のあるボタンダウンシャツが今格好良いと思う。

 

 

 

 

 

 

 

ITEM : SHIRT / RING JACKET Napoli

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PRICE : 29,000- YEN +tax

COMPOSITION :  COTTON 100%

SIZE : S . M . L

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