COLUMN 『服の向こう側』 vol.57 / RING JACKET Napoli -cashmere cotton hooded blouson

プレッピーやフレンチアイビーといったキーワードを最近よく目にする。

『フレンチ』なアイテムを以前から少しずつやっていた。「トレンド」だからやっていたわけじゃあなく、巷で流行っていたり、皆がやっているのと同じようなモノばかりをやるのではなくちょっと違った目線からの商品があっても良いのでは?と思ったからだ。

 

 

そんな想いからやっていた『フレンチな香り』のするアイテム群が、トレンドとなっていくのは嬉しいような嫌なような複雑な気持ちだ。(笑)

 

 

さて、

今回も、そんなイタリアでもなく、アメリカでもない。ましてイギリスでもない、、、

不思議なアウターをRING JACKET Napoliで作ってみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイテムで言うと「フーデッドブルゾン」

マウンテンパーカーとも呼ばれる。

 

 

ここ数年でM-65タイプ(4ポケットの立衿ジャケット)などのミリタリーアウターをテーラードのジャケットの上から羽織るスタイルが定番となっていた。格好良いスタイルだし一般的にも市民権を得ている。大手ブランドからアウター専業ブランドまで、、、この手のデザインをやっていない所を探す方が難しいくらいだ。

 

 

でも?

だからこそ?

そうなると、ちょっと人と違ったものが欲しくなるのが服好きの悪い癖だ。(笑)

 

 

安心感のある4ポケット立衿ジャケットじゃあなく、攻めた?ジャケットを作ることに決めた。

 

 

2020ssのディレクションテーマの一つに「プレッピー」がある。

プレッピースタイルを紐解いていくと、80年代後半から90年代にかけてマウンテンパーカーをブレザーやテーラードジャケットの上から羽織るスタイルが一世風靡した。「懐かしいなぁ」と思う人もいるかもしれない。

このスタイルをベースに現代的にブラッシュアップし、尚且つ他では見ないようなアウターを作ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のブルゾンもナポリのアウターを専門にやっている工房で作ることにした。

ナポリを始めとしたドレスクロージングメーカーが人気が出てくると、テーラードジャケットだけでは提案の幅が出ないのでブルゾンやカジュアルなコートなどのアウターを作ってトータル展開することが多い。日本では、『餅は餅屋』といった考え方が根強いので、『ジャケットはジャケット屋』『シャツはシャツ屋』といった具合に専業ブランドに人気が集中している感があるが、欧米では案外そうでもない。

そういった専業ファクトリーと協業しながら自社のコレクションをトータルで展開するケースも多いのだ。アメリカやヨーロッパの大型店舗や百貨店などがトータルコーディネートしやすいように、1ブランドで様々なアイテム展開をするのを好む傾向にある。その辺りも影響しているのかもしれない。

 

 

 

 

これまでナポリで様々な工房を見て回った。今回の工房は、そういったドレスクロージングメーカーから信頼されていてクオリティが高いのも勿論よかったが、それよりも柔軟な発想で新しいことにどんどんチャレンジする姿勢が好きだ。モノ作りの街『ナポリ』に良い工房は沢山あるが、フィーリングがしっくりくるというか上手くハマるところは案外少ない。

 

 

 

 

 

ナポリの中心地から少し離れた工業団地?のようなところで打合せをする。

街中の雑多な雰囲気とは一変して、クリーンでモダンな雰囲気にガラリと変わる。このギャップ感も良い。

 

 

 

 

 

今回も仕様やデザインなど色々と細かい打合せを繰り返した。日本に帰ってからも、『あの部分は、、、』などのように何度も繰り返し打ち合せすることによって完成度を上げていく。

 

言われなければ分からない。言われてもよく分からない(笑)。そんなコダワリがNapoli企画の商品には詰まっている。ウンチクまみれで商品アピールするのは、実はあまり好きではない。けど、こういったコダワリやバックストーリーが支持されてジワリジワリとNapoli企画のファンが増えてきた。中には好きすぎてRING JACKETに入社した人間もいる。全てを伝えるのは物理的に難しいが、これからも当ブログで出来るだけ伝えていきたいと思う。

 

 

今回のコダワリの一つが背中まで共地で仕上げていることが挙げられる。ここを裏地にしたり、一枚にすることでコストダウンを出来るが、敢えてしなかった。着用した際の膨らみ感というか、シルエットの出方に拘りたかった。

フードの部分も一枚で仕上げるとペタっとなってしまうが、ここを二重にすることで絶妙な膨らみ感がでる。

生地はE.ZegnaのカシミアブレンドのコットンCASHCO。贅沢なコットン生地を使って、更に贅沢な共裏仕様にしている。

所謂マウンテンパーカーは、合繊素材で作るのが一般的だが、、、

そこをラグジュアリーなカシコで作ることにより抜群の表情に仕上がっている。こんなマウンテンパーカーは見たことない!

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケットも多く トラベルアウターとしても秀逸なデザインに仕上がっていると思う。

実は、アメリカ、イギリス、イタリア、、、のマウンテンパーカーやフィールドジャケットのディテールを幾つかミックスして仕上げている。『男の定番服』と呼ばれるようなベーシックなデザインながら、ありそうでない不思議なバランス。

 

 

スポーティだけどラグジュアリー、他にないようでいて定番的なデザイン。

 

 

そんなフーデッドブルゾンを『プレッピーのフレンチ的解釈』で着るのが気分だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライトブラウン、ネイビー、オリーブの3色展開。

Napoli企画の商品はどれも大量生産に向いていないので数量限定。嬉しいことに既に完売になっているサイズも、、、気になる方はお早めに!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ITEM : FOODED BLOUSON /  RING JACKET Napoli

ART : 59080S03G(light brown) , 03X(navy) , 03K (olive)

PRICE : 180,000- YEN +tax

COMPOSITION : COTTON 95% , CASHMERE 4% , POLYURETHANE 1%

SIZE :  44 . 46 . 48 . 50