COLUMN 『服の向こう側』 vol.58 / Andrew Mashanov × RING JACKET

「Andrew Mashanov × RING JACKET」のコラボTシャツとチーフが人気だ。  HPやインスタグラム等で既に紹介しているが、当コラムでも紹介したいと思う。     以前にイギリス在住のイラストレーター でMr.Slowboyのキャラクターで人気のFeiさんとコラボしてスペシャルチーフを作った。 ⇒詳しくは過去のBLOGにて ①RING JACKET×Mr.Slowboy  第一弾 ②RING JACKET×Mr.Slowboy 第二弾     とても好評だったが、2シーズンやったので違うイラストレーターと組んで新しい表現をしてみることにした。 しかし、イラストレーターなら誰でも良いというわけではない。『絵が上手いイラストレーター』は、星の数ほどいてる。前回のFeiさんに頼みたい!と思ったのはポップでキャッチーな作風が良かったのもあるが、それよりもイラストの奥に『ドレスクロージングに対する愛』のようなものを感じたからだ。 誤解を恐れずに言わせてもらうと ただ、上手に描くだけなら、、、多少の絵心があれば誰でも描ける。『愛?』とまで言うと少し大袈裟かもしれないが、ファッションにおいて『好きで好きで堪らない。あふれ出て止まらない気持ち』は何より大切だと思っている。     そんな『好きで好きで堪らない』を感じるイラストレーターを見つけた(正確に言うと以前からインスタグラムでフォローしていて気になっていた。) それが、今回コラボのAndrew Mashanovさんだ。         一見、Mr.Slowboyに似たポップなイラストに見えるが、、、 よく見るとディテールの描き込みが凄い!         ※靴はよく見ると、ALDENのローファー。服はこちらで指定したが、靴は特に指示していなかった。にもかかわらず、ズバリ良い感じのコーディネートで合わせてくれている。よくみると時計も、、、     パッとみると気が付かないところまで詳細に描き込まれているのに驚く。ポップなイラストでここまで細かく描き込まれることは稀だ。画力はもちろんだが、観察力と「好きで好きで堪らない」気持ちがないとここまで描かない。実際、細かい描写のところはチーフやプリントTシャツにすると鮮明には出ない部分もある。そんなところを細かく描き込むのは無駄かもしれないが、、、そんな無駄な努力や盲目的な愛?がとても好きだ。RING JACKETのファッションに対する気持ちとリンクする。     2020年春夏のRING JACKETディレクションテーマ『preppy meets havana style』をベースに描き込んでもらった。今季展開しているジャケットやブルゾンを着ているのが見ていて愉しい。 サラッと着用するのも勿論良いが、、、じっくりとディテールを眺めるのも違った楽しみ方ができて良い。自宅でゆっくりと酒を飲みながらTシャツやチーフを眺めるのもオツなものである。 その時のお供は、勿論フローズンダイキリで!(モヒートでもOK(笑))           [...]

COLUMN 『服の向こう側』 vol.57 / RING JACKET Napoli -cashmere cotton hooded blouson

プレッピーやフレンチアイビーといったキーワードを最近よく目にする。 『フレンチ』なアイテムを以前から少しずつやっていた。「トレンド」だからやっていたわけじゃあなく、巷で流行っていたり、皆がやっているのと同じようなモノばかりをやるのではなくちょっと違った目線からの商品があっても良いのでは?と思ったからだ。     そんな想いからやっていた『フレンチな香り』のするアイテム群が、トレンドとなっていくのは嬉しいような嫌なような複雑な気持ちだ。(笑)     さて、 今回も、そんなイタリアでもなく、アメリカでもない。ましてイギリスでもない、、、 不思議なアウターをRING JACKET Napoliで作ってみた。                     アイテムで言うと「フーデッドブルゾン」 マウンテンパーカーとも呼ばれる。     ここ数年でM-65タイプ(4ポケットの立衿ジャケット)などのミリタリーアウターをテーラードのジャケットの上から羽織るスタイルが定番となっていた。格好良いスタイルだし一般的にも市民権を得ている。大手ブランドからアウター専業ブランドまで、、、この手のデザインをやっていない所を探す方が難しいくらいだ。     でも? だからこそ? そうなると、ちょっと人と違ったものが欲しくなるのが服好きの悪い癖だ。(笑)     安心感のある4ポケット立衿ジャケットじゃあなく、攻めた?ジャケットを作ることに決めた。     2020ssのディレクションテーマの一つに「プレッピー」がある。 プレッピースタイルを紐解いていくと、80年代後半から90年代にかけてマウンテンパーカーをブレザーやテーラードジャケットの上から羽織るスタイルが一世風靡した。「懐かしいなぁ」と思う人もいるかもしれない。 このスタイルをベースに現代的にブラッシュアップし、尚且つ他では見ないようなアウターを作ることにした。                     今回のブルゾンもナポリのアウターを専門にやっている工房で作ることにした。 ナポリを始めとしたドレスクロージングメーカーが人気が出てくると、テーラードジャケットだけでは提案の幅が出ないのでブルゾンやカジュアルなコートなどのアウターを作ってトータル展開することが多い。日本では、『餅は餅屋』といった考え方が根強いので、『ジャケットはジャケット屋』『シャツはシャツ屋』といった具合に専業ブランドに人気が集中している感があるが、欧米では案外そうでもない。 そういった専業ファクトリーと協業しながら自社のコレクションをトータルで展開するケースも多いのだ。アメリカやヨーロッパの大型店舗や百貨店などがトータルコーディネートしやすいように、1ブランドで様々なアイテム展開をするのを好む傾向にある。その辺りも影響しているのかもしれない。     [...]

COLUMN 『服の向こう側』 vol.56 / RING JACKET Napoli -Irish linen blouson

2019年秋冬に大人気だったRING JACKET Napoliのショートブルゾンが帰ってきた。     独特の表情・シワが入るアイルランドSpence Brysons社 irish linen 100%での展開。 前にも書いたが、メーカーの生地仕入先はある程度決まっている場合が多く何でもかんでも使えるというわけではない。 今回の工場でもイタリア生地は手配出来るが、英国やアイルランドの生地は取引したことが無い…、と言われた。     けど、リネンのブルゾンが着たい。 しかも『大皺は入るが、小皺は入らない』アイリッシュリネン100%で。 イタリアの柔らかなリネンも悪くはないが、今回はシワの入り方に拘りたかったのだ。 そんな強い想いから色々と手配して使えるようにした。     実は、同じ生地を使ってナポリのハンドメイドパンツも作っている。 ナポリメイドでブルゾンとパンツのセットアップになる企画だ。馬鹿げた企画だが、RING JACKET Napoliらしいなと個人的に思っている。     着込んで、、、 クシャクシャにして、、、 シワだらけにして着たい       前回は、ショップ間で取り合いなる程人気で手に入れられなかった方も多かったので 気になる方はお早めに!             ITEM : BLOUSON /  RING JACKET Napoli ART : 59080S02G MODEL : RJNB-01 PRICE : 95,000- [...]

COLUMN 『服の向こう側』 vol.57 / 英国伝統の超高密度コットン②

  先日お伝えした 英国伝統の超高密度コットンを使ったダブルラグランコート。     この素材には逸話が多い。 イギリス軍やレスキュー隊などで使われていることは前回触れたが、南極大陸横断やエヴェレスト登頂などの探検隊にも使われていた。     未開の地、探検隊という言葉に男は弱い。 まだ見ぬ場所への憧憬。浪漫。多少の違いはあれど、心の中にそういった気持ちを抱えている男は多い。     しかし、 憧れはするが、皆が冒険に出れるわけではない。仕事、家庭、家のローン、、、現代の男達は、全てを捨てて冒険に出ることを簡単に許されはしない。 だからこそ、そういったモノの裏側にあるバックストーリーに惹かれ、浪漫を感じるのかもしれない。     かくゆう僕も「冒険に出れない現代の男達」の一人だ。 しかし?だからこそ?こういったストーリーに滅法弱い(笑)。     南極大陸を覆う雪の上で、、、 とはいかないが、雨風が吹くコンクリートジャングルの中で衿を立てて歩く。冒険家の気分で。 そんなちょっとした自己満足が愉しい。     浪漫を感じさせてくれるオーバーコート。いいじゃあないか。         ITEM : COAT / RJ by RING JACKET ART : RJ019F21E MODEL : RJCO-10F PRICE : 140,000- YEN +tax COMPOSITION : COTTON 100% SIZE [...]

COLUMN 『服の向こう側』 vol.56 / 英国伝統の超高密度コットン

今回のこのコート。めちゃくちゃ良い感じだ。 コットン100%ながら、超高密度に織られていて独特のタッチに仕上がっている。通常のコットンとは全く違う素材感で、、、ゴム引きコート生地のような雰囲気もある。 実は、10年以上前から使いたかった思い入れのある生地。     14~15年程前に某英国王室御用達アウターメーカーが、代理店が無くなってしまった為に日本市場からしばらく姿を消していた。しかし、再度日本マーケット参入の為、様々なショップや代理店にコンタクトをとっていたようで、ちょっとした縁があって僕も話をすることになった。 当時のセールス担当のジムさんと大阪~東京~フィレンツェと何度かミーティングして別注の裏地をつけたり伝統のモデルをモディファイしたりしてスペシャルなトレンチコートを作った。あの名作が帰ってきた!と服好きの人達に大人気だった。懐かしい想い出だ。 結局、そのシーズンで代理店が決まらず日本で展開したのはウチだけだったが、翌年代理店が決まってから多くのセレクトショップで展開しはじめることになる。現在は人気のアウターブランドとしての地位を築いているようだ。     日本再上陸にあたり、ジムさんと 『折角なんで、スペシャルな素材を使えないか?』 と話していた一つのアイデアが今回の素材だった。このアウターメーカーの代名詞的な素材があったのだが(ファッション用語集のような本にものっているような代表的な素材)近年は使われていなかったようなので、、、それを使いたい!とリクエストした。   この生地を作っている生地メーカーを昔から知っていたので、 『あの名作生地って、この英国生地メーカーのことでしょ?』と聞くと   『よく知ってるな~。でも今は、使っていない。イタリアの生地メーカーのコットンを使っているんだ。クオリティは抜群なのは分かっているけど、コットンにしてはかなり高いのが問題だ。』 との回答。   それでも、何とか使えないか?と何度もリクエストしていたが、残念ながら使えないとの回答だったので、、、 定番で使っているイタリア製のコットンギャバジンを使って先述のトレンチコートを製作したのだった。 ※数年後、某ショップがその名作生地を使ったスペシャルモデル!として数量限定販売をしだしたときは色んな意味で驚いた(笑)。     しばらく経ってからもこの素材のことが頭から離れなくて、オリジナル企画として使えないか?と懇意にしている生地屋さんに相談に行った。 有名な素材なんだけど、何故かエージェントがおらず殆ど流通していない。色々と手を尽くして調べていると、この超高密度コットンは英国空軍やレスキュー隊など過酷な環境下で使用するユニフォームなどに使われているようで一般のアパレル向けには積極的に販売していないようだった。(全く販売していないという訳ではないが、軍需要になるとまとまった量が出るのでそちら中心になっているようだった。) エージョントがいないのは、エージェントを雇って広く販売する必要がなかったという事なんだろう。     しかし、諦めきれないので直接コンタクトをとると、とても使い切れない程のミニマムを言われ泣く泣く諦めたのだった。       それから、数年後。 忘れかけていた時に某ブランドでこの生地を使っているのを見かける。おかしいな?かなりの量をこなさないと使えない筈なのにな?と思ったが、、、 『発注条件が変わったのかもしれない!もう一回チャレンジしてみよう。』となり、問合せをした。 数年前同様にエージョントはまだいない。     返答がきた、 『定番の生地は、大きい注文が入った際に原料のロットの関係で少し余分に作ることがある。この在庫分でよければ販売してあげるよ!』 との事だった。     嬉しかった。出会いや縁、タイミング、色々な要素が絡み合って良い服が出来ると信じている。 最初に扱いたいと思ってから10年以上たっていた。     この極上の素材を使って、シンプルなダブルラグランのオーバーコートを作った。クラシックなトレンチコートのように装飾性が強くなくサラリと着れるデザインが秀逸。しかし、使っている素材はストーリーがあるスペシャルなものだ。 服そのものの生地や縫製、デザインといったことは勿論大事だが、その背景にあるバックストーリーも同じくらい大事だと思っている。当コラム『服の向こう側』を書き始めたのは、そんな知られざるモノの裏側にある目に見えないストーリーを届けたいと思ったからだ。 是非、このコートを手に取って着てもらいたい。       [...]

RING JACKET Napoli overcoat

RING JACKET Napoliのovercoat     ヴィンテージウェアが好きな人が見るとアッ!と気がつくかも知れないが、1940年代のイギリス軍モーターサイクルコートをデザインソースにしながらアレンジしている。 ズバリやるのもな、、、と思ったのでモディファイして現代的に仕上げているが、大きめの衿型やフロントの釦間隔のデザインにそれを見て取れると思う。     ヴィンテージモチーフを復刻するのはよくある手法だが、これをナポリのサルトリアで毛芯仕立てのラグランコートにするようなド変態は世界広しといえど僕ぐらいではないだろうか(笑)。 オーダー主体のサルトリアに行けば何でも思った通りの形が出来上がると思ったら大きな間違いだ。何度も何度も打合せをして、ディテールをチェックして、サンプルをみて、、、としなければこの完成度まで辿り着けない。 1着◯◯万して、半年〜1年かかって出来上がるスミズーラを数回繰り返してようやく辿り着ける完成度まで持ってきていると自負してる。     プレタポルテ(既製服)の良さを最大限活かすように注文服の技術をつかって具現化しているのだ。     ラグジュアリーとヘリテージ、ヴィンテージフレイバーとサルトリアの手仕事が融合したコート。 格好良くない訳がない。                 ITEM : COAT / RING JACKET Napoli ART : 59019F01E MODEL : RJNC-02 PRICE : 380,000- YEN +tax COMPOSITION :  WOOL 100% SIZE :  44 . 46 . 48 [...]

RING JACKET Napoli overcoat

RING JACKET Napoliのovercoat。     Fox brothers に特別に織ってもらった世界でウチだけのスペシャルファブリック。 オフホワイト、ブラック、グリーン(濃)、グリーン(薄)の4色の糸を使って作られたグリーンのグレンチェック生地を分解して、グリーンの濃淡の糸だけを取り出して、、、 その糸を使って無地の生地を作ってもらった。     「イギリス生地=硬くてザラザラ」といったイメージを覆す素晴らしいタッチながらイタリア生地にはないコシ。 絶妙なグリーンも◎。     至高の英国生地をナポリのハンドメイドの技術で仕立てる。 この上なく贅沢なコートだ             ITEM : COAT / RING JACKET Napoli ART : 59019F01E MODEL : RJNC-02 PRICE : 380,000- YEN +tax COMPOSITION :  WOOL 100% SIZE :  44 . 46 . 48 . 50 【RING [...]

RING JACKET Napoli coat

  佇まいが良い     雰囲気の良いコートとはこういうモノの事を言うのだな と感じさせてくれる一着     生地もスペシャルなものを使っている。 詳しくは次回に                            

COLUMN 『服の向こう側』 vol.55 /napoli shirt jacket と fox brothers ②

  RING JACKET Napoliのシャツジャケット。 前回のようなヴィンテージの糸を使っているわけではないが、これもfirenzeでダグラスさんとミーティングした際に見つけた生地。 ネイビーの千鳥格子が洒落ている。                     ※近くで見るとナポリならではのハンドステッチの雰囲気がよく出ている。 少し粗いステッチだからこそ出る何とも言えないアジが堪らない。       ITEM : SHIRT JACKET / RING JACKET Napoli ART : 59089F12X MODEL : saviana PRICE : 80,000- YEN +tax COMPOSITION :  WOOL 100% SIZE :  S . M . L 【RING JACKET MEISTER ONLINE STORE】 【RAKUTEN ONLINE [...]

COLUMN 『服の向こう側』 vol.54 /napoli shirt jacket と fox brothers①

  napoliで作っているこのシャツジャケット。   実は生地がとんでもない。   昨年(2018年秋冬)はコーデュロイでシャツジャケットを作ったので今年はフランネルかツイードで行こう! と決めていた。     勿論、やるなら世界最高のフランネル。 king of flannel の名を冠するFox Brothers の生地を使うため、1月のPITTIでFoxのダグラスさんと会うことになった。     ※いつもクールなダグラスさん。イタリア人のような分かりやすく派手な着こなしはしないが、自然でいてエレガントな佇まいが良い。       この打合せに合わせて、Foxの希少な生地資料を持ってきてもらった。 幾つか生地をパラパラと見せてもらっていると、、、見た瞬間に手が止まった                 なんだこの生地は??? これまでFox brothersの生地コレクションは何度も見てきたが、こんなのは見たことがない。     驚いた顔でダグラスさんを見ると、ニヤリとしながら話してくれた。   『良い生地に目を付けたね。これはFoxの倉庫に残っていたヴィンテージの糸を見つけて作ってみた生地なんだ。糸量も少なかったから限定で数mしか織れなかった。この糸を再現することはもう出来ないので、かなりスペシャルな生地だよ。』   『これは、格好良い!この独特のメランジ感と色の出方は最高だ!是非、次回のシャツジャケット企画で使いたい。』     『こういった希少な生地だから何処にも出回っていない。トランクショーで世界を廻るときの目玉用に考えていたんだけど…、気に入ったんなら使っても良いよ!』     と言ってもらった。 当然、生地バンチにも入っていないし殆ど世に出ていない生地である。 会社のデスクで座りながら生地スワッチを見るのも悪くはないが、、、 やはり動いて、直接話して、考えを巡らすことによって出会えるモノがある。生地スワッチを送ってもらうよう指示するだけでは出会えないモノがある。         [...]