jacket style

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jacket style

 

 

会議で集まった際に、店長のジャケットスタイルを撮った。

 

良い雰囲気。

2018 spring summer

少し更新が滞っていたが、アクセス数はジワジワと伸びてきている。

また少しずつUPしていきたいと思う。

 

web catalogやblog用撮影のオフショット、普段のスナップ等も投稿していく予定だ。

 

 

COLUMN 『服の向こう側』 vol.31 / RING JACKET Napoli-safari jacket ①

コロニアルスタイルの代表的なアイテムと言えばサファリジャケットを挙げる人も多いと思う。

ベルト付きのジャケットはここ数シーズン人気のディテールだ。

 

 

カジュアルなサファリジャケットをこれまでも何度か作ってきた。これまでの物もとても良い雰囲気だったが、『最高のサファリジャケット』を考えたときにこれまでとは違ったアプローチを思いついたのだ。

 

『ナポリ仕立てでサファリジャケットを作ってみてはどうだろうか?』

という思いが湧いてきた。

 

『ナポリならではのハンドを駆使したサファリジャケット。ナポリ テーラーリングを駆使するが、テーラード ラペルド ジャケットではないカジュアルサファリジャケットを!』

 

 

コンセプトは決まった。

後はナポリに行くだけだ。

 

 

ヴェスビオ山

 

 

 

 

ナポリと言えど、飛び込みで工房に訪ねていっていきなり無理難題を言ってやってくれるところはまず無い。

イタリアでのモノ作りは(特にナポリでは)、人と人の繋がりやコネクションが大きくものを言う世界である。

 

 

実は、少し前から幾つかの工房をあたっていた。

シャツ、タイ、パンツ…とナポリ企画で作っていたので、カジュアルジャケットもいつかナポリで…と思っていた。

 

 

とは言え先述の通り、いきなり訪問しても中々うまくいかないので知り合いから徐々に広げていく。

 

 

例えばシャツの打合せ中に

『知り合いで良いジャケット屋いないかな?』

 

『なんだ、ジャケットも探しているのか?ジャケットは知らないけどパンツなら良いヤツ知ってるぜ。』

 

 

と紹介してもらって見に行く。

 

 

パンツ屋でも

『知り合いで良いジャケット屋いないかな?』と聞くと

 

『ジャケット屋か…。良いところ知ってるぜ。けど、あそこはクオリティは抜群だけど納期はガタガタだ。ネクタイ屋なら知ってるぜ。』

 

 

、、、といった具合にすぐに辿り着くことは稀である。

そして出会ったとしても紹介してもらった先が必ずしも良いクオリティとは限らない。

気長に少しずつ輪を広げていく。

 

 

 

そんな作業を繰り返しているときに

とある工房に出会った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつてKITONやISAIA、LUCIANO BARBERAと共にクラシコイタリア協会を発足させた創業メンバーのABLAをご存知だろうか?

素晴らしい製品を産み出していたが、クローズしてしまった。その後、サルトリア・パルテノペアとして再生するがこちらも惜しまれながら数年前にクローズしてしまった。

 

実は、今回出会った工房は、これらのブランドのアウトワーカーとして長年やってきた工房だったのだ。単に下請け工房という関係ではなく、パルテノペア時代のトランクショーはここの職人が採寸に廻っていた…という話からも深い関係性を伺い知ることが出来る。

話を聞いていると、経営上の会社としては別にしているものの殆ど兄弟会社のような関係であったようだ。

 

しかし、パルテノペアがクローズしてしまったので、自分達で仕事をとっていかなければならなくなったのである。途方に暮れたが、愚痴を言っても始まらない。しかし、どうやって取引先を見つければ良いのか、、、

と考えていたときに知人を介して出会ったのがRING JACKETだったという訳だ。

 

 

ナポリの中でもハイクオリティでランクの高い工房なのだが、そんな奇跡みたいなタイミングで出会ったので色々と融通を利かせてもらっている。

 

 

現在では、フランスの某有名テーラーのスーツやジャケットを手掛けていたり(フランスのテーラーがナポリで作るというのも奇妙な話だが…)、ナポリの誰もが知っている某有名ブランドのハンドラインやスミズーラを手掛けている。

 

本格的な毛芯仕立てしかやらないというポリシーも気に入った。(毛芯仕立てを謳っていても…、安い接着芯の仕事を多くこなすところが実は多いのだ。)

 

 

意気投合したので、早速コンセプトを伝えて試作にかかった。

 

 

 

 

長くなったので、

製作秘話の続きは次回に。

 

 

 

 

 

 

とは言え

あまりもったいぶっても何なので、簡単に商品を紹介しておく。

※深く掘り下げた内容は次回に!

 

 

堪らなくアジのあるハンドステッチが素晴らしい雰囲気。

ハンド風のAMFミシンステッチでは出ない雰囲気だ。

 

 

 

 

 

素材は、勿論

アイリッシュ リネン100%。『大皺は入るが小皺は入らない』服好きを虜にするリネンだ。

 

 

 

 

 

 

値段のことは余り言いたくないが…、友好的な取り組みでかなりスペシャルなプライスで出来ている。

知っている人がみたらかなり驚くだろう。

 

 

是非、店頭で手に取ってもらいたい。

 

 

 

ITEM : JACKET / RING JACKET Napoli

ART : 59058S01G

PRICE : 180,000- YEN +tax

COMPOSITION : LINEN 100%

SIZE : 44 . 46 . 48 . 50 . 52

 

 

From creative div. Okuno

beige wool gabardine suit

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今季のテーマカラー『beige & green』を表現したコーディネート。

 

シンプルで良い雰囲気だ。

 

 

wool gabardine suit

 

 

ベージュのウールギャバジンスーツ。

 

トロッとした独特の質感が堪らない。

イタリア生地の至宝『CARLO BARBERA』のsuper140′s wool gabardine。

 

 

平織りのトロピカルウールには無いドレープ感と落ち感がエレガント。

 

 

D.B. suit

 

 

春夏シーズンのダブルスーツ。

 

暑い?着る期間が短い?

 

そうやって皆が敬遠するからこそ…

キマッた時の威力たるや

 

 

好きなアイテムだ。

raglan sleeve coat

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日紹介させてもらった『服の向こう側』コットン ラグランコート。

 

実は、凝った裏地を使っている。

安価なものはポリエステル素材。高級なものでキュプラを使うのが一般的だが、あえて『コットン×キュプラ』素材を使っている。

 

 

キュプラ100%は滑りもなめらかで良いが、、、

コットンのラグランスリーブコートにはピカピカした感じが少し強すぎるように感じる。

そこで、コットンコートならではの程良いカジュアル感に最適な裏地を探した。

 

 

マットな質感とアジがあって非常に良い雰囲気である。

コットン100%の裏地にすると滑りが悪く着用し難いが、キュプラならではの滑りの良さとコットンのアジの両方を備えている。

あまり知られていないが、裏地はmade in Japanが世界を席巻している。

 

 

キュプラ100%の裏地と比べて少し膨らみ感がある。袖の膨らみも通常はもう少しストンと落ちるところが『ふわっと』した感じに収まるのも良くて気に入っている。

 

とても雰囲気がある裏地だ。

 

 

殆ど誰も気が付かないような『微差』にこだわってもるのも面白い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

COLUMN 『服の向こう側』 vol.30 / cotton raglan sleeve coat

「スプリングコートは着る期間が短い」

このフレーズをよく耳にするが本当だろうか?

 

 

『スプリングコート』というこの呼称によって誤解が生じているように思うのは私だけではないはずだ。

真冬用のウールコートの出番は概ね12月中旬~下旬から始まり2月下旬までである。二か月と少しだ。

 

その一方で、コットン素材のコートは

10月後半~12月中旬、そして3月上旬~4月中旬位だろうか。トータルの着用期間は、年間にして三か月以上だ。

実際に着る期間はコットンの薄手のコートの方が長いのである。しかも、春先+秋口~冬、、、といった感じでシーズンを跨いで着用するので活躍する機会も多い。

 

実は、コットンコートこそ長く着用できる良い物が必要なのではないだろうか。

 

 

オンオフ兼用で使いやすいラグランスリーブ型のコートは、スーツスタイルに合わせるだけでなく「洗いざらしのシャツ+チノパン+スニーカー」といったスタイルにも相性が良い。

コットンコートをラフなスタイルに合わせるのも今の気分である。

 

 

さて、そんな使い勝手の良いコットンコートの中でも少し趣向の違った2着を仕込んでみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

CASHCO(カシコ)と呼ばれるカシミア混のコットンを使っている。触ったタッチが抜群に良い。

少しだけ微起毛したような表面感もラグジュアリーな雰囲気だ。

 

 

年二回ミラノで開催される生地展示会でこの生地を選んだときに営業担当者から笑いながら言われた。

 

 

『こんな高いコットンを喜んで使うのは、日本ではあなたの会社くらいですよ。』

 

『確かに高い。似たようなコットン素材も沢山あるけど、どこか違う。どう違うんだろうか?』

 

『いやぁ、言葉で説明し難いですね。コットンにしては高過ぎてあんまり売れないんですが、、、好きな人は、この独特のタッチが好きですねぇ。』

 

『良いものは高いという事でしょうか?「万人受けはしないが、服好きにこそ響く素材」ってウチと相性良いんです。』

 

そう言ってその場での打合せを終えた。

 

 

日本に帰ってからも暫くこの生地の事が頭から離れなかった。

同じシリーズのカシミア混のコットン生地でスーツを作ったことは何度かあったが、コートにしたことは無い。

ここ数年、薄手のコートと言えば、コットン素材のコートよりもポリエステルやナイロンなどの合繊素材のコートが主流であった。
しかし、そういった合繊素材のアウターは多く出廻っていたし、何より新しい提案をしたかった。それと、天然素材ならではの素材感に今一度フォーカスを当てたかったので敢えてこの素材を使うことにした。

 

 

この素材の特徴としては、やはりカシミア混コットンならではの風合いが挙げられる。しかし、「カシミア混のコットン素材」自体は、実はそんなに珍しくはないのだ。

幾つかの生地メーカーでやっているのを何度か見たことがある。しかし、このCASHCOとは全く違った風合いなのだ。

 

 

着用して肌に触れたときに感じる高揚感は、CASHCOならではのものだと思う。
ピーチスキン(桃の肌)より更に繊細な微起毛は、しっとりとしていながら柔らかな手触りでつい何度も触りたくなる。

 

 

ラグジュアリーなコットンコートを探しているのであれば、まず間違いのないコートである。

 

 

 

 

 

 

 

 

ITEM : COAT / RJ by RING JACKET

ART : RJ018S10G

MODEL : RJCO-12

PRICE : 110,000- YEN +tax

COMPOSITION : COTTON 95% . CASHMERE 4% . POLYURETHANE 1%

SIZE : 44 . 46 . 48 . 50

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先程のベージュコートがラグジュアリーさを追求したコートに対し、こちらは『質実剛健』を追求した漢のコートである。

 

 

実は、英国のトレンチコート等で有名な某社に生地を供給していたある生地メーカーのものを使っている。以前は、この生地メーカーの生産キャパを先程の会社を含めた数社でほぼ使いきっていたので、他社は扱うことが出来なかった生地である。

 

 

数年前に縁があってこの生地メーカーの社長に会う機会があって以来少しずつ使わせてもらっている。
「人と人の繋がりや縁」というものはとても大事だと最近改めて思う。
 

 
折角の機会なので生地について色々と教えてもらったが、これまでの生地屋で聞く話とは全く違っていてとても驚いた。
 

 

『コットンのギャバジンだけを何十年も作り続けている。ここまで超高密度に織り上げるのは非常に困難で、時には織機が潰れてしまうこともある。糸の選定も大事だ。この織物に最適な糸を吟味して使う。何年もやってきて、失敗を繰り返したんだ。ただ細い原料だから良いという訳でもない。油分やワタの状態など様々な要素がある。』

 
 

コットン専業の生地屋は多いが、ほぼギャバジンだけを作り続けているのは非常に稀だ。

 
 

コットンもセールストークにしやすいブランドコットン(シーアイランドコットンやスーピマコットンなど)を使っているのか?と聞いても答えてくれない。

何度か聞いてみても、

 

『この織物に最適なコットンを吟味して…、吟味して使う。』

 

という返事だった。

 

 

『織機が壊れるほど高密度に織り上げるので、他社はやらないし出来ない。世界中全ての生地屋を廻ったことはないから分からないが、このクオリティのギャバジンを作れるのはあまりいないと思う。』

 
 

ゆっくりと落ち着いた表情で話す。雄弁に語る言葉より、たどたどしくても職人が言葉を選びながら話す言葉に心震えるときがある。

その言葉には、これまで長年作り続けてきた自信と誇りを感じた。

 

 

 

 

こういった細番手のギャバジン素材は後染めのものも案外多い。白い生地で織りあげておいて、好きな色に後から染めるのだ。短サイクルで生地が出来上がるので使い勝手が良い反面、風合いや表情はやはり先染め(糸の段階で染めて織り上げる)の方が良い。

※全ての生地に於いて「先染め>後染め」という訳ではないので悪しからず。

 

 

ネイビーでもタテ糸とヨコ糸のネイビーが全く同じ色ではなく微妙に違う糸を使っている。これによって絶妙に深みのあるネイビーになる。光が当たったときの表情も秀逸だ。

 

 

 

 

雨の多い英国を拠点とするアウターブランドに使われ続けてきたからか、撥水加工も施されており軽い水滴はポロポロと弾いてしまう。撥水加工によるところも大きいが、超高密度に拠るところもあると思う。

 

 

質実剛健で職人魂のこもったギャバジンを使って、RING JACKETならではの柔らかなコートを企画した。

先述のラグジュアリーコートとはある意味対極だが、こちらも間違いのないコートだ。

 

 

 

 
 
 

 

 
 
 

 

 

ITEM : COAT / RJ by RING JACKET

ART : RJ018S11X

MODEL : RJCO-12

PRICE : 80,000- YEN +tax

COMPOSITION : COTTON 100%

SIZE : 44 . 46 . 48 . 50

 

 

 
 

From creative div. Okuno