『RING JACKET / fabric guild 』 vol.9 / loden steiner -loden cloth

『ローデン風』『ローデンクロスのような』生地は多く見かけるが、、、

本物のローデンクロスは案外見かけない。

 

 

本来のローデンクロスから派生して、今では深い森をイメージさせるようなグリーンを『ローデングリーン』と呼ぶようになっている。

イタリアのメーカーでも『これはローデンだ!』『ローデングリーンで良いだろ!』と言うが、よく問い詰めてみると『ローデン風の生地』で実際はローデンクロスではなかったことが何度もある。

 

 

 

 

 

カシミアタッチの分かりやすく柔らかい生地が相変わらず人気だったが、ファッション感度の高い人達のあいだでは『次の格好良いモノ』に食指が伸びていた。

勿論、カシミアタッチの柔らかい素材を否定するわけではないが、違う一手を常に模索するのが癖になっている。

 

 

そんな時、とあるイタリア生地のエージョントと話していると、

『実はLODEN STEINERを扱うようになったんですよ。ご存知ですか?』

と言われた。

 

『勿論!ローデン風の生地に食傷気味だったのでちょうど探していたんですよ。見せて下さい!』

即答だった。

 

軽くて柔らかい生地のトレンドが続いていたので本物のローデンクロスのような重くてしっかりとした生地は人気が無かった。また、ミラノウニカなどの大きな生地展示会に出展していなかったのでメンズクロージングの世界であまり使われていなかったのだ。

しかし、昨今のクラシック回帰により英国生地などの打ち込みのしっかりとした生地の人気が少しずつだが出てきていた。

 

 

早速、生地資料を取り寄せた。

LODEN STEINER社自体は昔ながらのクラシックなローデンクロスも勿論作っているが、、、

実は、トレンドに合わせた柔らかい生地も作っている。意外にもレディース向けのシェアも多いようである。

しかし、欲しかったのは『昔ながらの本物のローデンクロス』だ。

 

数多いコレクションの中に『loden』と名付けられたものが3~4ある。これらが昔ながらのローデンクロスだ。

ローデンクロスは、オーストリアのチロル地方で作られるコート用の厚地紡毛織物で軍兵用のコートに多く使われた。粗く太い紡毛糸を用いて脱脂せず高密度で織り上げる。それを2.2m幅に織りあげた生地を縮絨して1.5m幅に仕上げるのだ。

ただでさえ高密度に織り上げた生地を更に何度も縮絨して高密度に仕上げることによって『本物のローデンクロス』が出来上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撥水性があり耐久性も素晴らしい。激しい環境での使用を想定した軍用コートの素材がルーツというのも頷ける。

 

ただ、固く高密度な素材というだけではなく、独特のバシッとした生地はシルエットをストンときれいに出す。

薄く柔らかい生地には出来ない芸当だ。

 

 

本物のローデンクロスだけが出せるシルエットと雰囲気がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ITEM : COAT / RJ by RING JACKET

ART : RJ018F03E

MODEL : RJCO-13

PRICE : 140,000- YEN +tax

COMPOSITION :  WOOL 100%

SIZE :   42 .  44 . 46 . 48 . 50 . 52 . 54

 

●上記商品取扱一覧

【国内】

・神奈川 京急百貨店 KEIKYU GENTLE MEASURE

・静岡 view Brewmels

・大阪 髙島屋大阪店5階 メンズビジネス

・大阪 阪急阪神百貨店3rd STYLE

・岡山 BROOK

【Overseas】

・Hong Kong Lane Crawford

 

 

new model

 

 

 

 

ladies over coat

伝統工芸

 

 

 

先日とある工房に行って見てきた。噂は色々と聞いていたが…、百聞は一見に如かず。

木の目を見極めて造る様を目の当たりにして驚愕した。

感動のmade in Japan クオリティ。

 

日本のブランドであるRING JACKETがフォーカスする日本の匠の業。

 

常にワクワクドキドキする楽しい事をやってきたいと思う。

 

新しいプロジェクトが動き出した。

お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『RING JACKET / fabric guild 』 vol.8 / fox brothers – king of flannel

 

 

fox brothersの代名詞でもあるフランネル。

フランネルの元祖と呼ばれるだけあって素晴らしいクオリティだ。

 

 

正直言って他社のフランネルより高い。が、一度着ると病みつきになるから不思議だ。

 

先日fox brothersの社長が来日した際に言っていた言葉が耳に残っている。

 

『fox brothersのフランネルは、独特の雰囲気を持っている。安くは無いので扱えるブランドも限られてくるが…、使って頂いたブランドは皆喜んでくれる。好きな人達に少しずつ使ってもらえれば良いよ。』

 

 

本当に好きなモノを妥協せず作っているのがひしひしと伝わる。

またfoxが好きになった。foxの生地を使ったジャケットをもう一着買おうか目下悩み中である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

fox brothers

 

 

Fox brothersのdouglas氏(右から二番目)がRING JACKET本社にやって来た。

 

生地屋の社長だが、ファッション誌の表紙を飾るくらいスタイリッシュである。

昨今人気のあった華美なイタリアンスタイルではなく、アンダーステートメントを信条とするブリティッシュジェントルマンスタイルなのがdouglas氏の特徴だ。

 

 

 

 

 

 

 

派手な色使いや人目を引くような斬新な着こなしはしない。しかし、普通でありながら普通ではない…、そんな不思議なスタイルに惹きつけられるのだ。

業界内にdouglas氏のファンが多いのも頷ける。

 

それは、世界中の服を着てきた経験値によるものもあるのかもしれない。

douglas氏は、イギリス、イタリア、フランスなど各国のテーラー(サルト)に赴きオーダースーツを作っている。

勿論、生地はFox brothersだ。

 

 

英国の老舗生地屋の社長というだけでなく、

世界のドレスクロージングの『今』を知るキーパーソンの一人だと思う。

 

 

 

2019年に向けて色々と楽しい仕掛けを考えているのでお楽しみに。

 

 

fox flannel

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

『RING JACKET / fabric guild 』 vol.7 / trabaldo togna – estrato

 

魅惑の生地の世界について語る『fabric guild』vol.7は、イタリアのtrabaldo tognaのestratoについて書きたいと思う。

これまで、生地好きが唸るような少しマニアックな英国生地を中心に紹介してきた。ハリコシのある英国生地はスーツやジャケットを仕立てるのに適している、、、

が、独特なタッチや雰囲気により好き嫌いがあるのもまた事実である。

 

 

私はと言うと、実はどちらも好きだ。英国生地、イタリア生地、そして日本の生地…其々に良いところがあり甲乙つけがたい。『生地』そのものを愛しているでどれかだけを選ぶなんて出来ない。強いて言うならば、生産国によって好き嫌いがあるのではなく、そのミル(機屋)ならではの魅力や個性があるところが好きだ。

 

 

 

 

今回のtrabaldo tognaのestratoシリーズはとても特徴がハッキリしている。

いわゆる「ナチュラルストレッチ」に特化しているのだ。ドレスクロージング好きの中にはストレッチ素材を敬遠する人もいる。私自身はゴリゴリの英国生地も好きだが、こいいったストレッチ素材も嫌いではない。

 

これまでストレッチ素材が嫌われていた原因は、化繊であるポリウレタンを入れることによってストレッチ性を出している生地が殆どだったからだ。本当は、混率や糸の作り方にもよるので一概に言えないが、、、ポリウレタン混のストレッチ素材は最初は良いが次第に繊維が劣化して伸びたまま戻らなくなることがあったのだ。

それと、やはり本格的なスーツは天然素材100%でないと、、、という昔からのイメージが根強くあり「ストレッチ素材=スポーティなジャケット向き」とされていて高級ファブリックメーカーはあまり手掛けていなかったのも服好きに受けなかった原因の一つであるように思う。

 

 

しかし、ここ数年でイタリアを代表する高級ファブリックメーカーの多くがストレッチ素材を展開するようになった。むしろやっていないメーカーを探す方が難しいくらいである。

 

その中で早くから「ウール100%でのナチュラルストレッチ加工」に特化してきたのがtrabaldo tognaのestratoシリーズだ。やはり、他社が後追いでやってくる前から試行錯誤してきただけに一日の長がある。
スーツやジャケット用の生地は一般的に150cm幅で織られることが多い。「ナチュラルストレッチ加工」は、敢えてそれより幅広に織って、最後の仕上げで縮めて150cm幅に仕上げるのだ。そうすることによってストレッチ性を出す方法である。

しかし、estratoはそれに加えてまだ秘密がある。

自社の契約しているエージェントにさえ見せないという門外不出の仕上げ工程により、素晴らしく伸びる!

 

 

 

 

 

 

 

 

super120′s woolの程良く上品でありながら繊細過ぎずデイリーユースに使えるクオリティも良い。

イタリア生地ならではの色出しと程良い艶が良い雰囲気だ。

 

 

上品で、動きやすくストレスフリー、、、

しかも天然素材100%

 

 

多くの人にお勧めできるスーツである。

 

 

 

 

ITEM : SUIT / RING JACKET

ART : RT028F22B

MODEL : no.279B / S-180

PRICE : 120,000- YEN +tax

COMPOSITION : WOOL 100%

SIZE :   44 . 46 . 48 . 50 . 52

 

上記商品取扱店舗

【国内】

・愛知 メンズショップカトー

・大阪 髙島屋大阪店5階 メンズビジネス

・岡山 BROOK

 

【Overseas】

・Singapore Colony Clothing

 

*10月下旬入荷予定

 

*展開サイズ商品詳細は、

各お取扱店様までお問い合わせくださいませ。

『RING JACKET / fabric guild 』 vol.5 / Kynoch – worsted twist suiting

今回のコラム『fabric guild』はKynoch(カイノック)について書きたい。

 

 

以前にも書いたが、メランジと杢を混同している人が多いが実は別物である。そんな杢の表現が抜群に上手いメーカーの一つがこのkynochだ。

 

 

 

 

イタリアの生地メーカーと比べると英国の生地メーカーの方が太い糸を使う場合が多い。杢糸とは、別々の色糸を撚り合わせていくので細い糸だと繊細な表情に、、、太い糸だと粗々しい表情に、、、といった風に仕上がる。

 

勿論、kynochは粗々しい表情の生地が得意だ。特にスーツ。

表面が均一な色目ではなくチラチラと色糸が見え隠れする。少しクセがあり好き嫌いが分かれるところだが、この表情が好きな人には堪らない。

 

太番手の杢使いなので当然ウェイトも重くなる。395g/mだ。

少し前なら400gくらいのコートも多くあったので、コート生地に肉薄するスーツ地とも言える。

 

 

『重い』と思うかもしれないが、RING JACKETならではの仕立てで着用した際に重さは殆ど感じない。

ある程度のウェイトがある方がスーツは仕立て映えがして良い。軽い生地は軽やかで良いがスーツ本来のドレープや立体感を損なう恐れがある。

 

完全な焦げ茶ではなく少しだけ浅いブラウンなのも秀逸である。

 

 

 

 

 

 

 

 

ITEM : SUIT / RING JACKET MEISTER

ART : RT028F63F

MODEL : no.253EH / s-172H

PRICE : 190,000- YEN +tax

COMPOSITION : WOOL 100%

SIZE :   42 . 44 . 46 . 48 . 50 . 52

【RING JACKET MEISTER ONLINE STORE】

【RAKUTEN ONLINE STORE】

 

 

 

 

 

このブラウンでも相当な服好き用だが、次のグリーン グレンチェックはかなりイッている。

既製品でこれをやるところはほぼ無いのではないだろうか?オーダーでもかなり珍しい生地だと思う。

ハッキリ言ってkynoch側も発注がきて驚いたのではないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

グリーンと言っても、グレーの糸もブレンドされているのでいやらしい感じはなく絶妙な色合いに仕上がっている。

とは言え、正直言ってこの生地を発注するときは悩みに悩んだ。格好良いのは間違いないのだが、、、普通に考えればネイビーのグレンチェックの方が一般的に受けやすい。

 

無理してチャレンジする必要があるのだろうか?誰もやらないような生地にこだわる必要が本当にあるのだろうか?

ベーシックなネイビー系グレンチェックの方が良いのではないか?

 

 

散々迷ったがこの生地でスーツを作ることに決めた。

 

 

まだシーズンが始まったばかりなので諸手を挙げて喜ぶのは早いが、、、

顧客様を中心にとても好評だ。

 

 

 

安堵感と共に、ちょっとでも弱気になっていた自分を恥じた。

今、ありとあらゆる商品が氾濫している。勿論、ベーシックな商品も大事だが…、それだけではその他大勢のブランドに埋もれてしまう。

攻めるところとキッチリと抑えるところのバランス感覚が非常に重要だ。

 

これからもRING JACKETでしか無いような商品、RING JACKETらしい商品を企画していきたい。

 

 

 

 

 

ITEM : SUIT / RING JACKET MEISTER

ART : RT028F62E

MODEL : no.253EH / s-172H

PRICE : 170,000- YEN +tax

COMPOSITION : WOOL 100%

SIZE :   42 . 44 . 46 . 48 . 50 . 52

【RING JACKET MEISTER ONLINE STORE】

【RAKUTEN ONLINE STORE】

『RING JACKET / fabric guild 』 vol.4 / Lovat mill-teviot tweed-gun club check

 

スーツやジャケットに於いて最も重要なファクターの一つである“生地”。

一言で生地と言っても其々に特性があり様々な魅力を秘めている。人によっては駄目な生地でも、違う人にとっては堪らなく好きな生地である場合もあり、その多種多様性についついのめり込んでしまう服好きは多い。そんなハマってしまうと抜け出せない「魅惑の生地の世界」を綴るのが当コラム『fabric guild』である。

 

 

今回は、スコットランドのLovat millのteviot tweedについて書きたい。

何年創業で、、、という様なお決まりのブランドストーリーは当コラムでは割愛させてもらっている。検索エンジンで探せばすぐ出てくるような情報はここでは必要ない。そんな事より、『どんな生地なのか?』『何故、この生地を使おうと思ったのか?』の方が重要だと思うからだ。

 

 

 

 

LOVAT MILL teviot tweedの特徴をズバリ一言で表すと『田舎臭い』だ。

少し言い方が乱暴過ぎたか?

良く表現すると『スコットランドの田園風景をそのまま形にしたような朴訥として素朴な生地』といったところだろうか。

 

 

しかし、いくら素敵な言いまわしをしてもチェビオットツイードならではののゴリゴリ・ザラザラするタッチは変わらない。

ハッキリ言ってこの雰囲気と手触りが好きかどうか?

それだけだと思う。

 

 

嫌いな人はどう頑張っても好きになれない。でも、それで良いのだ。万人に受けることを狙った生地ではない。

そこが良いのだ。

 

 

その代わり、好きな人はもうどうしようも無いくらい好きな生地である。チェビオット種の羊ならではののザラリとした質感、430g/mというしっかりとしたウェイト、グリーン・ベージュ・ブラウン…といったカントリーカラーで構成されたチェック柄。完璧である。

 

 

、、、

とここまで褒めてるのかけなしているのか?

といった内容だったが、「トレンド」としてのコメントもしておこう。

英国調がキーワードの昨今、その中でも今期はカントリー調が旬である。クラシックなドレスクロージングの世界でもこういったカントリー調のチェック柄をモダンに着こなすのが人気だ。

ひと昔前だと「オジサン臭いジャケット」と言われていた色柄こそ1周廻って新鮮に映るようになってきた。

 

 

勿論、昔のまんま、、、

ではなくフィッティングに加えて、肩パッド無しののコンフォータブルな仕立てなど現代的な要素をミックスするのが肝なのは言うまでもない。

 

 

少し前まで「オジサン臭い…」と言われていたようなジャケットを颯爽と着る。右に倣えの無難な着こなしが多い中で、一歩先を行くスタイルは、廻りの人達をハッとさせるだろう。

そんな意外性のある着こなしこそファッションの醍醐味の一つではないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[whole sale]

ITEM : JACKET / RING JACKET

ART : RT058F20F

MODEL : no.269F

PRICE : 110,000- YEN +tax

COMPOSITION : WOOL 100%

SIZE :   44 . 46 . 48 . 50. 52