“2021春夏シーズン書き納め、からの来シーズン展望” – Press column

  “2021春夏シーズン書き納め、からの来シーズン展望” Category : 無し No, 24 (2021,05,30)   この2021年春夏シーズンは隔週にて1月よりアップさせていただきましたこちら ”Press column”。 昨年から引き続き計24回、SEASON 2にて、”RING JACKETのアイテム、物作り” よりも、そろそろ “私、人となり” がお分かりいただけた頃では無いかと。 梅雨明け後迎える今年の盛夏、きっとコロナによる重苦しい空気を一掃するような日差しと、熱波がやってくるのだと前向きに捉えている私です。 今回のシーズン書き納めではこのタイミングで2021年秋冬シーズン予告をキーワードとともにあえて抽象的に書かせていただきます。 RING JACKETでは 「まずシーズンテーマを考え、それを基に方向性を提案していく。」 と今シーズン始めにシーズンテーマについてのコラムを書いた事があったが、 2021年秋冬シーズンを迎えるに辺り、実は、、、   「テーマ切りに飽きた、、。」   という気分から企画がスタートしていたのだ?! それこそかつてのRING JACKETはシーズンテーマさえも無かった。そこからここ数年間にて、 ↓ カラー(色)をテーマに。 ↓ スタイル(military&work)をテーマに、 ↓ トラベル と来て、さあ次はどうしよう。   “本質” 削ぎ落とす=ドレスクロージングの原点を見つめる。 RING JACKET が背負うミッションとはなんだ? テーマ云々では無いところに立ち返ったのが次シーズン2021年秋冬シーズンとなります。 とはいえ ”コンセプトワード” として掲げるのがこちら、 ① “Luxury & Simple” ② “Beige & [...]

“RING JACKET Napoli Shirt / 2” – Press column

  “RING JACKET Napoli Shirt / 2” category: “RING JACKET Napoli” No, 23 (2021,05,09)   “RING JACKET Napoli” リングヂャケットが誇るこのオリジナルレーベルにおいてもそのスタートアイテムと言える “Shirt”。 昨年(2020,09,13)に続き2回目のコラムテーマとなる今回取り上げるのは、なんと”半袖シャツ”だ。   “RING JACKET Napoli Shirt” の原点はドレスシャツにおける “柔らかさとその味です”と書いた。 ”半袖シャツ” ってドレスシャツとはカテゴライズされない、 むしろドレススタイルからすると邪道なアイテムなのでは?!   このテキストを書いている私自身がむしろそう感じている張本人かもしれない、、。 今回はアイテムスペックよりも、そのコーディネイトについて書き進めて行こうと考えている。   “半袖シャツ” を自身コーディネイトに組み込むに辺り、、、 そう、シャツはドレスシャツ(長袖)が自身の基礎をなしており、そんなマインドでいかに“半袖シャツ” を着こなそうかと改めて考えてみました。 (※OVER45ageにおける完全な私見としてご笑覧ください。)   コーディネイトにおける色合わせ、アイテムコーディネイトにおいてこれまでタブーとされてきた物が逆にトレンドとなっている昨今、、。 とはいえ、自身にとっても、相対する方へ説得力あるスタイリングをする為にはまずそのアイテム自体を掘ってみることです。   “半袖シャツ” 辿るところ、メンズクロージングの根っことなる西欧では元来下着として用いられていたシャツが、アメリカ文化の実用性と共に進化し、影響力の大きさより日常着として定着したというところではないかと。(この辺りはいくらでもWeb検索可能ですので省略いたします。) 実際半袖シャツとしてイメージできるものとして挙げられるのが、“ボウリングシャツ”、“アロハシャツ” 、 “キューバシャツ”、 “ミリタリーシャツ” 、、。 そうなんです、正に今挙げたアイテムに西欧の匂いは感じられず、アメリカ寄りの匂いを強く感じられるのです。 (いかに戦後世界的にアメリカの影響力が強かったかが感じられます。) 例外として“アロハシャツ”のみフォーマルなアイテムとして認知されている点はありますが、他アイテムで見ると “Military & Work”という過去リングヂャケットもシーズンテーマに選んだメンズクロージングの原点から派生し、ドレスではなくストリートという方向(カジュアル)へのイメージを強めた事がお解りではないでしょうか。   “ボウリングシャツ” = エルビス・プレスリー(古い、、汗。でも絶対的イメージ) “ミリタリーシャツ” = ジョン・レノン(古いけどこのビジュアルはもはや完全にレジェンド、そして実際には長袖) “キューバシャツ” = NETFLIX : Narcos (設定は過去だが、唯一最近)   [...]

“大阪本社” – Press column

  “大阪本社” category: “無し” No, 22 (2021,04,25)   ある日の大阪、@RING JACKET 本社。   代表福島は勿論、フォロワー数車内随一@maidoookiniこと笹本と卸先様担当営業部隊、カタログにてご存知スーパーバイザーの冨岡、”服の向こう側”こと弊社クリエイティブの奥野、RING JACKET各直営店舗、オンライン担当、生産管理担当より代表者が集合して一つのテーブルを囲むのが、月一定例の会議だ。   午前からスタートしまず議案となったのは、RING JACKETが発信するイベント告知を発信するツールについてだ。 もはや当たり前ともなったSNSやアプリによる配信ツールが既に当たり前になっている現状にあっても、体感、お客様との距離感という”温度”を感じさせるアナログにも感じられる事も失われてはならない。実際各担当による意見は割れる事となる。 普通に考えたら時代に沿った便利なツールを導入して行くことで効率性を向上させることが当たり前である様に感じられるのだが、ブランディングとお客様との距離感を重要視するが故この議題だけで午前が終了する事となる。   午後のスタートは全部署担当による係数報告からスタート。 店頭に立つ人間からすると、セレクトショップ様を含めた営業先を持つ担当による報告は非常に興味をそそられるものがある。また逆に直営店舗における好調アイテムがあることで営業担当は自信を持った営業を行えるのではないかと。 そして、アイテムにクローズアップした議題が続くのだが、 会議とはいえ活発な意見交換を促す為にもここばかりは係数報告とは異なりリラックスしたムードだ。年齢でいえば20代から50代までが膝を付き合わせ好き放題にアイテムについて語り合う土俵が用意される。 本来、社外秘なのかもしれないが?! 現状展開中であるアイテムが必要なのか、無いのかが議題となったのだが、まあ意見が出ます、出ます。これがRING JACKET最大の強みでは無いかと。 ファッション、もの好きなスタッフが集まるとその意見、主張が止まらないというのが現実であり、仕事を超えた意見の戦合わせが繰り広げられるのだ。 話は逸れるが、自身がRING JACKET入社を志した最大の理由が立場、役職を超えて自由な意見交換ができるところにある。 実際今回の決定事項の一つに弊社代表福島がネット上における新たなコンテンツにてメッセージを発信することとなった。 それは世界を代表する自動車メーカー トヨタ による”トヨタイムズ“を見ていてというのが事実であり、社員から、「社長、出演していただいてよろしいでしょうか!」という発言から短い時間で決定した非常にダイナミックなものであった。   こんな時間を設けているRING JACKETではCOVID-19感染拡大という向かい風の中に置いても時間を忘れる熱い論議が繰り広げられているのです! プロダクトに注目が集まりがちではあるのですが、人による熱さありきのプロダクト、RING JACKETであることもお忘れなく。     RING JACKET MEISTER 206 AOYAMA Staff & Press 津田

“BAUDOIN & LANGE” – Press column

  “BAUDOIN & LANGE” category: “Imported item” No, 21 (2021,04,11)   なにせ気分なものでして、、 本当に良く履きました。そしてまた買い足しました。   私が初めて履いたのが確か2年前の秋冬シーズン、何故という動機に関してははっきりと覚えてはいないのだが、そのBAUDOIN & LANGEとしてのフォルムとディテールにやられたというのが実際のところだと記憶している。   “ベルジャンシューズ” とカテゴライズされるシューズなのですが、ルームシューズを基にしている為基本ソールは薄く、重厚さとは無縁な顔つきが特徴であり、まさにスリッパの様なシューズなのです。 リングヂャケットにおいても過去異なるメーカーの物において取り扱いをしていたシューズなのですが、全身ドレススタイルのコーディネイトにおける中で“ベルジャンシューズ” がもたらす最大の効果として発揮されるのがその “こなれ感” とされている。 スーツ、ジャケットというイメージとして “かっちり” したアイテムを着用した中において、その足元がベルジャンシューズ!。 グッドイヤー製法等々コバの重みを感じさせるドレスシューズでのコーディネイトがセオリーである中、ローファーとも異なるこの華奢とも言える繊細なキャラクターが足元にあるだけで “こなれ感” が漂う訳です。その生い立ちもルームシューズという生粋の育ちの良さが故、”外し”ではなく “こなれ” という品格ある表現がなされる理由です!   先に “ベルジャンシューズ” によるスタイル上での個性を私自身の感覚を基に挙げてみたのだが、何故に“BAUDOIN & LANGE” なのか。   “リングヂャケットにおいても過去異なるメーカーの物において取り扱いをしていたシューズなのですが”   そう、これまでの “ベルジャンシューズ” とは違う訳ですよ! まずは挙げたいのが “所有感を満たすクオリティ” です。これまでのベルジャンシューズは構造がシンプルなだけに物自体の作り込みを、見て触れて感じられない物が多かったと思うのですが、選定素材、ディテールの作り込みにおける拘りを随所に感じられるのです。 そして次に挙げられるのが、”ルームシューズの域を超えた履き易さ” です。 勿論、一日中屋外にて歩き回る為のシューズではありませんが、クッション性のあるソールを用いていること、選定素材のクオリティとライニングの仕様によりシューズ自体に圧倒的な柔らかさがあることです。 そして、私自身がやられた理由に掲げたその ”フォルム” です! しつこい様ですが、 これまでの “ベルジャンシューズ” とは違う訳ですよ! 代表的なモデルのSagan Classicが持つそのトゥとソールのフォルムがもたらす効果、それはまさに ”こなれ感“ をこれまでより1ランクアップさせる程の効果をもたらすのではと個人的には思い込んでいます。 コラムを言い訳に勝手なことを更に言わせていだだくなら、この ”フォルム” 車におけるPorsche911 と言っても過言ではないかと。 実際「最も美しいベルジャンシューズ」と評されていたりする様で、ベンチマーク的な存在としてスポーツカーにおけるPorsche911を引き合いに出させていただきました。   この2年間本当に良く履きました、春夏シーズンでのイメージが強いかと思われますが、秋冬シーズンにおけるフランネルダブルブレストスーツにもよく合わせました。 ジャケットの袖口から覗く手首に沿ったドレスシャツのカフスがエレガントな様、浅めのヴァンプからパンツ裾口に向かって覗くホーズが綺麗に見える様な気がするのです。 ここまでくると個人的な偏愛が過ぎたかもしれませんが、とはいえ私も大好きなこのBAUDOIN & LANGEトランクショーを今月15日の青山店を皮切りにスタートいたします。   まだ体感されていない方は、まずは一度お試しになって見てください。   RING JACKET MEISTER 206 AOYAMA Staff & [...]

“Media” – Press Blog

“Media” category: “Media” No, 20 (2021,03,28)   3月末現在、例年に無く早いタイミングで東京の桜が満開となった2021年の春。   RING JACKET は2021年現在、HP、SNS、YouTube、等々で物だけでなく様々な情報を発信している。最近では YouTube上で発信している真新しい動画コンテンツ、「福耳」= “ユルく、まったりと、コーヒーを飲みながら ラジオを聞き流すように視聴できるコンテンツRING JACKETスタッフが他愛のない雑談をしながら服にまつわる話をしていきます。” が好評でお客様より色々とご感想をいただいている状況だ。 まだご覧になられていない方は是非一度ご覧になられてください。   私自身のミッションとして、RING JACKETにおける情報発信を主に行うべき立場を与えていただいていると自覚もしているのだが、コロナウイルスの影響により、情報発信という事自体がこの1年でドラスティックな変化を遂げた事は、もしかすると発信する側よりも、受け取る側の方が能動的に理解し取得されているのかもしれない。そして恥ずかしながら実際私自身が発信する立場でありながら、そのドラスティックな変化についていけていないのかもしれない、、   私自身、正直RING JACKETを日々ご愛顧いただいている方々の情報取得ツールが動画、YouTubeを主とするものだとは考えていなかったのです。 つい先日も私よりはるかに人生ご経験の多いお客様より「もっとネットで勉強しなきゃダメだよ」ともアドバイスをいただいたところです。 私自身はかつてこのメンズクロージングの世界観に引き込まれるのには、 やはり本や紙媒体における文章と物語とを自身の頭の中で想像し、膨らませる事でその世界観への憧れを募らせたものです。 解り易さとは逆の解りづらさがあるからこそ憧れとして神聖化されていった部分が大きかったと思うのです。 ところが今や、その解りづらさには既にアドバンテージはなく、シンプルに解り易く、かつ楽に伝わる手段に取って代わりつつあります。それが現在進行形の動画コンテンツであり、実際反響としていただく事も多くなっている事が事実なのです。   とはいえ、紙媒体が紡ぎ出すビジュアルとテキストによる世界観が私自身はまだまだ好きなのだなと改めて感じている最近でもある訳です。   有り難い事にこの春もいくつもの紙媒体にRING JACKETアイテムをお取り上げいただいております。その中で複数回フォーカスをいただいたのが6ボタン、下ひとつ掛けのダブルブレストのスーツだ。   そして、こうやってブログを書いている今はラジオJ-WAVEのプログラム、ヴァイオリニスト葉加瀬太朗氏による “ANA WORLD AIR CURRENT”を拝聴している。 https://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/ 本日3/27トークのお相手は弊社ご出身でもあるSartoria Ciccioの上木規至氏との想い出によるイメージトリップだ。イタリア・ナポリで修行された経験談やもの作りにおけるトークが展開される。   ラジオも耳だけで聴き、そこから聞こえる音、言葉を拾って頭の中で映像としてイメージする。 紙と同じで自身でその世界を広げる事のできるコンテンツ、私はやっぱり好きですね。     RING JACKET MEISTER 206 AOYAMA Staff & Press 津田  

“Cashmere Silk Jacket” – Press Blog

  “Cashmere Silk Jacket” Category : Fabric No, 19 (2021,03,14)   “The Best or Nothing” どこかで聞いたことがあるフレーズではないかと。 こちらは独:Mercedes-Benz 社によるブランドメッセージの英訳だ。 今回のコラム、このフレーズをラジオで耳にしたことから書いてみようと思いました。   RING JACKETの創業理念=ブランドメッセージといえば、”注文服のような着心地の既製服を作ろう” であるが、この主となるメッセージと平行し、もの作りにおける理想を表現するフレーズがあるのだが、それがこちらだ。   “まるで一枚の生地を羽織っているかの様な軽さの着用感“   RING JACKET独特のパターンによるフィッテイングは、第7頚椎のある首から乗り、背、肩から胸周りにかけて身体に沿うことで、重量を分散し、身体に沿いつつも人体の稼働範囲を確保するためのイセ混みといった縫製技術が詰め込まれていることで、実際に着用した状態で静態時だけでなく動いている時においても常に身体に追従することでストレスを感じさせない ”軽さ” という単語に集約されるのだ。 つまり、使用されている生地自体の重さに関係なく軽い着用感を得られるのであるが、 今回のタイトル “ Cashmere Silk Jacket” このクオリティの生地を乗せたRING JACKETのジャケットにおいては正に先のフレーズを120%体感いただける物となっているのではないかと。 Cashmereという素材は一般的には冬に使用されるイメージ、そしてSilkという素材は主に光沢というイメージで括られる。 実はこの2つの上質素材を組み合わせる事で、しなやかさと、軽さとを併せ持った素晴らしい生地として春夏シーズンにおいても着用できる生地として流通している。   “軽さ” を体感として得られることにおいて、個人的にはシルクがもたらす影響が強いのではないかと思っている。”光沢感” のイメージが先行する素材であることも勿論であるが、シルクは天然素材の中において実際最も軽い部類に含まれるという事実もあるのだ。 着用される方の感想が正に「びっくりするほど軽い!」こちらは盛ることなく実際に最も多い生の声だと言えます。   “ Cashmere Silk Jacket” 今シーズンは色バリエーションも多く、206レーベルでの1マーク、MEISTERレーベルでの4マークにて展開しています。 Loro Piana, PIACENZAというイタリアが誇る、カシミア代表2トップとも言える両ミルより今回の生地は選定されている。 軽さにフォーカスした今回ですが、シンプルに見た目にもラグジュアリーと表現される美しさ、上質さとを感じさせてくれるのがこの生地クオリティが持つ最大の強みではないかと思います。 とは言え、改めて、   まるで一枚の生地を羽織っているかの様な軽さの着用感 びっくりするほど軽い   この2つのフレーズ、声を実際に体感してみてください。     RING [...]

“Mohair Suit” – Press column

  “Mohair Suit” Category : Fabric No, 18 (2021,02,28)   仕事柄アンケート等々において ”着こなしにおけるポイント” なるものに対し個人的な好みも踏まえお答えさせていただいている。 その回答において自分でも良く自覚した上でお答えしているポイントがある、 それが ”季節感” だ。   その季節感の表現において、まず色がイメージされると思うのだが、 個人的には色以上に大切なのではと感じているのが、生地が持つその素材感なのではないかと。   “良いスーツ” とは“良い生地”が使われているもの = ”光沢感” のあるもの。 そんなイメージがマジョリティな嗜好であるとそれこそ15年くらい前は強く感じたものでした。 ここでいう “光沢感” とは、サテン生地が発するような雰囲気、フォーマル的なルールからいうと、After5としての光沢感、主に綾織り組織により生み出されるそれだ。シューズでいうとポリッシュした光沢感だ。(生地組織の目が詰まる事で生地表面がフラットと なり、反射面が増える事でその光沢感が発生する) つまり、季節、時間に関係なくスーツにおいてはそのAfter5的要素が持つポリッシュした光沢感さえあれば良しされていると感じた訳です。   今回のテーマは “Mohair Suit” 。 その光沢感は先の ”ポリッシュした光沢感” とはまた異なるものだ。 綾織りとは違い平織り組織による生地は通気性があり、基本夏場に適していると言える。それゆえ目が詰まっていない事でマットな表情が生まれる。ウールのみで織られる生地では特殊な加工などが無い限りそのマットさのみに終始するのだが、モヘアが加わる事で、そのマットな質感の中に ”シャリ感“なる光沢が生まれるのだ。 その モヘア は ”Winter Mohair” なる固有名詞があったり、生地ウエイトによっては季節感だけでくくれるものでもないのも事実であるが、それでも私個人としてはこれからの季節、強い日差しの下でこそ映えるこの ”シャリ感” であると。 「装う」という言葉もよくメンズクロージングでは使われるが、一見ジャケットの着用自体が暑苦しく感じられる夏場においても ”シャリ感” は相対する人に視覚的な清涼感を与え、ジャケットを着用しているという身だしなみこそが「装う」ということではなかろうか。   時代も進み、先に書いた生地と生地組織による光沢感の違いは15年経った今、良い意味で異なる印象を与える物になっていると信じている。     そして、シャリ感がもたらす季節感の演出に加え、モヘアが持つ魅力の一つが “ハリとコシ” を備える素材特性だ。ご存知の様、縫製パターンと独特の仕様から生まれるリングヂャケット独特の丸く、曲面に沿って軽く立体的なフォルムは、柔らかさという点でクローズアップされることが多いのだが、このフォルムにハリコシのある素材が乗る事で、本来柔らかなフォルムが、構築的な重厚さを纏うこととなる。 メンズクロージングの源は英国によって形作られ、クラシックにおける重厚さのイメージというのはイタリア・サルトリアではなく英国テーラーハウスによるところが大きい。 つまりクラシックに憧れ、それを掘るほどに構築的な重厚さを感じさせる要素を求めることが自然な流れだ。 更にモヘア生地の代表といえば、DORMEUIL “TONIK” “SUPER BRIO” 、”William Halstead” というネーミング、英国に根を持つミル、マーチャントよって産み出されていることも刺さる理由の一つとして挙げられる。 つまり、スーツがスーツなるクラシックな魅力を備えるのに辺り、“Mohair Suit” はその英国由来の源流要素を十分に備えているという訳です。 (他にもMade in Italy 100% Mohair という仰天クオリティによる既製品もご用意しております。)   未だコロナ影響によるご時世であるのだが、青山店舗におけるベストセラーアイテムは、なんとスーツだ! ビジネスオケージョンにおいて着用したいというニーズに対し、モヘア混のスーツが好評となっているのが事実です。   “Mohair Suit” 改めて着用したいなぁと感じていただけたら嬉しいです。 [...]

“New model” – Press column

“New model” category : Suit No, 18(2021,02,14)   つい先日もこのようなご意見を頂戴しました。   「リングヂャケットさんはモデルをナンバーで分けているって解ったけど、 そのモデル自体がどういうものなのか明記されていないんだよね、、。」   こちら私コラム20200920投稿 “RING JACKET Suit model” にて昨年秋冬シーズン展開モデルを解説したのですが、弊社HP上に常に明確に展開モデルについての解説があるべきですよね、、ご意見を反映できればと思います。   2021年春夏シーズンは特筆すべき新型モデルが新たに加わっております。 この度はその新型モデルについて解説いたします。 取り急ぎ、先の投稿(20200920)と併せ、あらためて現在展開モデルについてご確認ください。     Model : 295H – RING JACKET MEISTER 206 (シングルブレスト 段返り3釦中一つ掛け) 2016年秋冬シーズンにスタートした”206レーベル” それ以来初めてとなるモデルチェンジがこの春夏シーズンに行われました。 既製品でありながらビスポークにて用いられる縫製技術を惜しげなく 注ぎ込むことで作り上げられる最高峰レーベルにおいても、RING JACKETが提案する方向性が明確に示される事となりました。 地襟を作った上で、共生地を据付け、一点一点アイロンワークで地の目を曲げて仕上げて行きます。文章上では2行にも満たないのですが、 この工程が206レーベルの肝と言える箇所かもしれません。また実際は”アイロンワーク”というワードで簡単にくくってますが、実際は弊社貝塚工場においても現在2人でしか行う事の出来ない箇所なのです。   ファーストモデルとなったModel:271Hはゴージラインがやや高い位置にあったのに比べ、新型となるModel:295Hはゴージラインを下げ、ノッチの刻みもゴージラインの延長線より少し上がるような角度にしています。 それによってもたらされる印象は、ナポリ・サルトリアにて生み出されるその土着的でクラシカルな表情を彷彿させます。 先にデビューしたマイスターラインのModel:286Hもこの襟の表情を持った最初のモデルであったのですが、大きく異なるのは縫製仕様と共にサイズスペックにおける抑揚感です。 中庸な雰囲気をあえて狙ったModel:286Hに対し、Mode:295Hは206レーベルファーストモデル271H、マイスターモデルにてベストセラーとなっているModel:253Hと同様抑揚感の強さが特徴です。身体により沿う体感を得られながら、イセ分量による可動範囲の広さもより体感できる仕様と言えます。 そして何よりもModel:253Hとも絶対的に異なるのはその身体への乗り方であると言えます。首から肩、首から背、首から胸というように身体に乗る多くの面積において軽さと柔らかさを必ずしや実感いただける事でしょう。 ここは先入観に囚われる事なく、是非一度ご体感いただけたらと思います。   Model : 294H – RING JACKET MEISTER (シングルブレスト 段返り3釦中一つ掛け) ゴージラインを下げ、ラペルを広くというクラシカルな方向性を提案するもう一つの新モデルがこちらです。 [...]

“THE COLOR OF TRAVELS” – Press column

  “THE COLOR OF TRAVELS” category: “SEASON THEME” No, 17 (2021,01,31)   19FW : 「Forest color」 20SS : 「Preppy & Havana」 20FW : 「Military & Work」   上記ここ過去3シーズンのテーマだ。 「カラー」、「スタイル」くくりと続いたが、実はその昔RING JACKETはシーズンテーマなど掲げていなかった。 “テーマ”というコンセプトがあると、“方向性”が決まってくる。 そしてシーズンがスタートするとその“方向性”を対外的に発信して行く。 接客時における「今シーズンのRING JACKETは○○です」の様に。 実は、対外的な発信の前に社内的な方向性を統一させる事にもシーズンテーマは一役かっていたりする。 前回 20210117投稿“RING JACKET MEISTER 206” でのコラムにおいて触れたのもその一例だ。   “テーマ”が掲げられているとそれが“そのシーズンにおけるトレンド=流行り”としても受け取られるのが一般的である。「Forest color」、「Military & Work」は正に色とスタイルにおけるトレンド提案なのであろうと考えた方も勿論多かったと思うのだが、実は直接的にトレンドを意識していないというのが本当のところだ。 勿論、例年開催されていたMilano Unica、PITTI IMMAGINE UOMOといった世界的な展示会を経てRING JACKETの物作りも進行して行くので、全くもってトレンドに沿っていないというのもまた事実ではないのだが、   トレンドと被る点もあれば全く被らない点もある。   これがここ数年RING JACKTが掲げるシーズンテーマなのだ。 コロナ禍影響で上記展示会も本来のスタイルでの開催が見送られている中、それこそ謳われている“トレンド”の影響力は落ちつつあると感じている。 そんな今でこそ普遍的な価値とスタイルを持つメンズクロージングを、みなさまご自身の価値観含め楽しんでいただく機会ではないかと思います。 その中でRING JACKETが提案する今シーズンのテーマに影響され、取り入れていただけると嬉しいですね!   [...]

“RING JACKET MEISTER 206” – Press column

“RING JACKET MEISTER 206” category: “RING JACKET MEISTER 206” No, 16 (2021,01,17)   RING JACKET 2021年春夏シーズンが淀屋橋、青山の両MEISTER 206屋号店舗においていよいよスタートしました。   例年この時期は、伊フィレンツェにて PITTI UOMOが開催されている筈で、トレンドとは距離をあえて置くことを意識している自身であっても、今やリアルタイムでチェックできるスナップ等をなんだかんだ楽しみにしている訳です。 私がこのメンズクロージングの世界に引き込まれた理由の一つに挙げられるのは、 洋装文化という日本から海を超えた向こうにある、長い歴史と共に形作られた、表層的な物とは絶対的に異なる装いの文化への憧れもあるのではと思っています。 今でこそトレンドくくりで見られる面も強くなってしまったPITTI UOMOだと思うのですが、かつてのメインパビリオンの2Fにはクラシコの重鎮メーカーが揃い踏みで、トレンドとは異なるなんか近寄りがたいオーラみたいなものを醸し出していたものでした。 そんな近寄りがたい雰囲気の源こそが、歴史と共に洋装文化を形作った時間と、職人技術によるものだと今でもそう思うのです。   “RING JACKET MEISTER 206” それこそRING JACKETがどこまで拘れるかを追求し、縫製技術的にも、スタイル的にも既製品として具現化した最上級レーベルなのです。 2016年秋冬シーズンにスタートしたこのレーベル、きっかけとしてはRING JACKET内においても「何が目指すべきスタイル、スタンスなのか?」というところから始まったものだったと記憶している。 RING JACKETの認知が国内外においても拡大して行く中、先に触れた様トレンドだけでの認知とならない様に、またスタッフの意識においても方向性を統一する必要があったのです。 キャラクター濃い服大好物スタッフが集う中において簡単に何が正解かを統一させる事はなかなか困難な事は容易に想像がつきます。 そこでその方向性となったのが、弊社代表福島が持つスタイルへの意識だったのです。 “注文服の様な着心地の既製品を作ろう”という創業理念を掲げてスタートした時にはビスポークで縫い上げる技術も持つ職人達が物作りを行っていたと聞きます。その当時から用いられている“被せ襟”等ビスポークに用いられる縫製仕様を既製品に。手間と時間、技術をこのレーベルに持ち込む事となったのです。 そして、その面となる生地はメンズクロージングを形作った英国生地がメインに選ばれたのでした。RING JACKETがスタイルとする軽く、柔らかな着用感はイタリアの中においてもナポリに代表される手作業から生み出されるスタイルに根を持ちますが、ナポリ仕立てと呼ばれる文化においても英国文化が与えた影響は大きく、その文化への憧れもあってか各サルトリアにおいても生地は英国生地というのが昨今“クラシック回帰”云々のトレンドとは関係無く意識として根付いているものなのです。 “RING JACKET MEISTER 206”はこの2つの要素を代表福島が持つ意識によって具現化されたレーベルなのです。   今回の投稿に辺り具体的な縫製面における特徴など、スペックにも触れようと思っていたのですが、既にレーベルの導入で大分文字数割いてしまいまして、書き始めの予定とは異なったのですが、恐らくこの内容は未だ外に出ていなかったと思います。 2016年秋冬レーベルデビュー時よりジャケットの型紙は変化なく6年間継続していたのですが、この2021春夏シーズンより真新しい型紙によるNEWモデルが登場しています。 間も無くスタートするオーダーフェアにおいてもこの新型をベースにしお作りする事が可能です。   RING JACKET MEISTER 206 [...]