服の向こう側 vol.12 / RING JACKET ジャケットの特徴②

次にリングヂャケットのジャケットの特徴として、スーツは基本的に1枚毛芯を入れています。

 

リングヂャケットで使用されている毛芯は一般的に流通している毛芯より薄く、柔らかいものをリングヂャケットならではの仕立てとマッチングさせて使用しています。

 

スーツは基本的に裾まで毛芯を入れていますが、それに対してジャケットは裏の仕様や芯地の使い方によって変えています。

 

 

まずはNO.254、直営店で展開しているマイスターモデルの定番です。

 

こちらに関しては一番下まで芯地を入れずに、半毛芯という仕様にしています。

 

胸廻りの保形性はある程度保ちつつ、裾の方は何も入っていないので、より軽快な、柔らかな雰囲気が味わえるという仕立てになります。

 

 

次にNO.286、こちらは半裏仕様になっていて、1枚毛芯を裾まで入れています。

 

NO.286に関してはクラシックな顔立ちにしているので、より保形性が出るようにしています。

 

とは言え、一般的な他社のジャケットと比べると非常に柔らかく仕上がっています。

 

 

次にNO.269、先程のNO.286同様、半裏仕様にしていますが、マイスター仕様で使っているものがよりソフトな芯地を使用しています。

 

それから、今季モディファイしたモデルがあります。

 

昨シーズンから本格的に展開して、今季かなりバリエーションを持たせているNO.290というモデルです。

 

 

こちらに関しては毛芯を入れずに胸増し芯だけ少し入れて、袖裏もなし。

 

本当に軽く、カーディガンのように仕上げています。

 

昨シーズンは胸ポケットがなかったのですが、ある方が良いというリクエストが多かったので、今シーズンは胸ポケットと内ポケットも付けています。

 

カーディガンのようにさらっと羽織れるジャケットというフレーズはよく使われます。

 

ただ、一般的に多いテーラードのジャケットで、カーディガンジャケットと呼ばれるものは、作りをただ簡素化した仕立てや本格的なテーラードの作りではないところで作っているものが多いです。

 

そういった簡素化したジャケットのタイプがほとんで、襟の部分を切り替えてやっているものが多いです。

 

それに対して、リングヂャケットのNO.290の仕立ては上襟も切り替えず、基本的にはテーラードの毛芯仕立てのジャケットと同じ工程を踏んでいます。

 

毛芯が入っていなかったり、裏地がなかったり、袖裏はついていませんが、肩廻りのイセだったり、袖の付け方だったり、分量の取り方、襟の殺していく作業は、他のジャケットと同じように作っているので、立体感と着心地という面は圧倒的に一般的に言われるカーディガンジャケットと違います。

 

展示会でも多くのバイヤーさんが着用されて、そういった軽いジャケット、袖裏や裏地がついていないジャケットは他メーカーでもやっていますが、クオリティが全く違うと驚かれます。

 

見た感じの雰囲気もですが、着用した際の身体に沿う立体的なカタチ、襟を切り替えていないことによる、襟当たりの柔らかさ、作りはテーラードジャケットと同じ作り方をしたカーディガンジャケットというものは実は珍しい代物なので、よくある軽いジャケットというものと、リングヂャケットのNO.290を着比べたり、見ていただくだけでも全く別物であるということがお分かりいただけるかと思います。

 

 

あとは言われないと分からない、というより気付かない部分ですが、ジャケットの裏地の部分(襟下)、表地と裏地の切り替えの部分を手まつりで留めています。

 

こういった部分はミシンで縫い付けることもできますが、そうするとやはり硬い仕上がりになるので、ジャケットの中の部分、見えない部分にもこだわっているのもリングヂャケットのジャケットの特徴の1つです。

 

 

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服の向こう側 vol.12 / RING JACKET ジャケットの特徴①

 

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今回はリングヂャケットのジャケットの特徴について。

 

まず初めに、ここ最近、様々なメーカーやブランドのジャケットを見て、ふと気付いたことがあります。

 

それは手前味噌ではありますが、リングヂャケットの直営店で展開しているジャケットのバリエーション、そして圧倒的に素材のクオリティが高いと感じています。

 

多くのアパレルメーカーでは、まず販売価格を設定して、そこからその価格に見合う生地をセレクトしていくという流れが多いと聞きます。

 

そのようなメーカーが多い中、リングヂャケットでは我々が良いと思う生地をセレクトし、その後販売価格を設定する、という方法をとっています。

 

もちろん天井知らずというか、例えば希少獣毛、グアナコやヴィキューナなどの高級素材を使用できるわけではありません。

 

値段が高ければ高いほど良い、悪いというわけではないですが、素材それぞれの特性があって、それを活かした素材使いをする、ということは意識しています。

 

ただ先程申し上げたような、販売価格が決まっているから、このランクの生地までしか使えない、これだと高くなりすぎるからやめておこうということはありません。

 

本当に良いものや他に無いもの、他社でほとんどセレクトされなくとも、リングヂャケットとして本当に良いと思うものであればやっていこう、というスタンスでモノ作りを行なっています。

 

だからこそリングヂャケット 製品の素材のバリエーションやクオリティの高さというのは非常に見応えがあるんじゃないかと感じています。

 

それではリングヂャケットのジャケットの特徴についてご説明いたします。

 

 

まずリングヂャケット のジャケット、スーツにも言えることですが、襟の後ろの部分を切り替えていない、つまり切って繋いでいません。

 

いわゆる既製服、プレタポルテではほとんどのメーカーがこの襟の部分を切り替えて作っています。

 

リングヂャケットの仕立てとしては基本的に襟を一枚で仕上げているので、非常に襟当たりが柔らかく、ソフトに仕上がっています。

 

 

生地を切り替えて襟を作ることによって、パターン上は曲げやすくなって、立体的に仕上げやすくはなりますが、その分、継ぎ目に縫い合わせる部分が出てくるので、生地が重なってしまい、その部分が硬く仕上がってしまいます。

 

襟自体は回していきやすくなりますが、その分、着心地という面では劣ってしまうので、オーバーコートなどの大きい面積が必要なものだったり、綿や曲げにくい生地のものは、一部切り替えてやっているものもありますが、リングヂャケットとしては基本的には襟は切り替えずに仕立てています。

 

インポートの高級と言われるブランドでも、案外、襟を切り替えているところも実際多いのです。

 

中国やアジアで安く大量に作られたものは、ほぼそのような仕様になっているので、襟の部分を切り替えているかどうかで、良い仕立てかどうか、細部までこだわっているかどうか、という一つの判断基準にはなります。

 

 

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服の向こう側 vol.11 / RING JACKET スーツの特徴③

 

リングヂャケットの通常レーベルは内ポケットの仕様が台場仕立てになっています。

 

既製品には台場仕立てではないものが多いんですが、イタリアでもイギリスでも台場がないものもあるので、どちらが良い悪いというわけではありません。

 

一昔前は裏地を丸々交換する時に台場があるほうが代えやすいということもありました。

 

今は昔と違って、裏地が擦り切れるほど着ること自体が少ないのですが、実用性や昔ながらの良いとされていた仕立ての名残を取り入れています。

 

それに対しマイスターラインの内ポケット周りは非常に特徴的。

 

マイスターラインでは裏地のポケット口の仕様を“貝塚玉”と呼ばれる手法で仕上げています。

 

通常玉縁の部分のポケットを作るのは玉縁用のミシンがあって自動的に出来上がります。

 

マイスターのポケットは通常のミシンでは作れないので1から作っています。

 

量産型というか、一般的に多いポケット口、玉縁を作るミシンで作るのではなくて

 

弊社の自社工場である貝塚工場、そこで作っているリングヂャケットならではの仕様なので“貝塚玉”と呼んでいます。

 

 

プラス、端っこの裏地の部分が丸くカーブしてるんですが、この仕立てが非常に難しく、このようなディテールは昔ながらのオーダー服だったり高級服の仕立ての特徴の一つです。

 

レギュラーラインでは端がカクカクとなっているのに対して、マイスターは端の部分が丸く仕上がっています。

 

この部分は裏地を丸く仕上げるために、手で曲げながら縫わないといけないで、かなり大変な作業になります。

 

 

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服の向こう側 vol.11 / RING JACKET スーツの特徴②

 

リングジャケットの直営店ではリングヂャケットマイスターという通常ラインとはまた違った上位レーベルがあります。

 

もちろん通常レーベルのものもすごくこだわっていますが、マイスターレーベルに関しては通常レーベルと違った良さを表現しています。

 

そのうちの1つが雨降らし袖。

 

イセ量を多くとって、肩の動かし易さ、手の動かし易さを確保し、可動域を広くして動きやすいように仕上げています。

 

肩山にギャザーが入っていて少し特徴的ではあるんですが、こちらは個性、リングヂャケットならではのアジというものを追求して仕立てています。

 

 

あとは言われないと分からないんですが、リングヂャケットのアームホールの形状は真ん丸ではなく人のカタチに合うように変形したソラマメ状のカタチ(オメロピット)になっています。

 

通常レーベルは身頃の袖に合うアームホールを付けています。

 

それに対してマイスターレーベルはそら豆状の見頃のアームホールに対して袖が前後に膨らむような袖の形にして違ったカタチを無理やりつけるようにしています。

 

イメージ的にはそら豆のカタチに対して横が前後に広がるように袖を付けているので着用すると前後に膨らみ、腕が綺麗に入ります。

 

 

あとは袖の作り方。

 

マイスターの袖というのは山袖と下袖の2枚袖なんですが、外側の袖と内側の袖の分量の差をわざとつけています。

 

一般的にはだいたい4cmほどの差なんですがリングヂャケットでは5cmほど前後差をつけています。

 

下袖の部分の分量を多くして、より動きやすくし、袖先にかけて細くしていってるので、パッと見た時にスッキリと見えます。

 

かつ下袖のほうが、距離、分量があるので動きやすいという設計になっています。

 

 

デメリットとしては下袖の分量を多くとることで、だぶつきが若干出てしまいます。

 

この辺りは考え方1つだと思うのですが、リングヂャケットは1954年創業で長年、イタリア、イギリスなど、様々なスーツをばらして研究していく中で、

 

しわ1つない、トルソーやハンガーにかけた状態で綺麗なスーツではなく、何かアジがある、雰囲気がある、そういったスーツを目指し、

 

少ししわが入っても、基本的には手を下ろした状態だとほぼ見えない部分なのでこれをデメリットではなくプラスの要素として捉えています。

 

 

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服の向こう側 vol.11 / RING JACKET スーツの特徴①

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今回はリングヂャケットのスーツの特徴について。

 

リングヂャケットのスーツは特に着心地が良く、丸く、全体的に柔らかい雰囲気があると言われます。

 

特徴の1つとしてショルダーラインが他メーカーと大きく異なります。

 

リングヂャケットのスーツは肩先が柔らかく、丸く仕上がっているのです。

 

 

リングヂャケットでは割り袖という割りの部分を綺麗に割り、なだらかにする手法を取り入れています。

 

中の詰め物(垂れ綿)もそんなに厚いものを入れないので柔らかく丸くなるよう仕上がります。

 

他の日本のスーツや、アジアメイドのスーツの特徴としては、肩先の部分がもう少し膨らんでいたり、カッチリしたものが多いです。

 

それは何故かというと、多くのメーカーではモノを大量に作り、たくさんの多くの人に届ける=クレームのこない差のない商品を作らなければいけない、という考え方があるからです。

 

英国のスーツだと、逆に割り袖ではなく乗せ袖という手法を多くとっています。

 

乗せ袖というのは袖側のほうに縫い代を倒して、詰め物を入れて、肩先が膨らむというイメージ。

 

英国物のスーツだと肩山がしっかりしていて、シワが入らず肩先が膨らみ気味になり、肩先がスクエアになって、カッチリした印象になっています。

 

これらのような作り方のスーツとリングヂャケットのスーツでは見た目の柔らかさの違いが一目瞭然です。

 

 

あともう1つの特徴としては襟わたりの手マツリ。

 

リングヂャケットでは“梯子掛け”という言い方をしています。

 

メーカーや仕立て屋さんによって呼び方が様々ですが、この襟わたりの部分も実は手でまつって留めています。

 

そうすることによって襟の部分が柔らかな雰囲気に仕上がるのです。

 

 

既製服でこの“梯子掛け”を行っているメーカーは非常に少ないです。

 

襟わたりをハンドで縫うということが一概に良い悪いというわけではありませんが

 

キッチリと全部同じような縫い方、言い方は悪いですがクローンのようなみんな同じように均一に作ろうと思うと、

 

接着芯で固めて、綺麗に仕上げて、きっちり固く仕上げなくてはいけないということになります。

 

しわが入りすぎたり、不具合のあるものはだめですが、

 

リングヂャケットとしては味わいのあるもの、ぱっと見ると同じ感じだけど、よく見ると何か雰囲気がある、そういったことを重視しています。

 

 

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服の向こう側 vol.10 / 2021年春夏シーズンラインナップについて③

 

次はジャケットの素材について、

 

サンセットカラー、オーシャンブルーももちろんですが、昨シーズンから引き続き、ラグジュアリーな素材感のカシミヤ・シルクの生地を使用。

 

メーカーはロロピアーナとピアツェンツァ、カシミヤ系のトップレンジのものを、使っているので、かなり高級感があるのが特徴。

 

 

カシミヤというと冬のイメージが強いのですが、薄く仕上げたカシミヤで、着用感が軽くてソフト、

 

春夏にあえてカシミヤを着る、更にカシミヤにシルクやリネンが混じっている素材、というのはなかなかない素材感なので非常にオススメの1着。

 

 

今シーズンはジャケットに関してもスーツ同様、こういった普通の素材とは違ったようなラグジュアリーな素材感だったり、

 

ファッショナブルなリネンのネップ玉の入ったサマーツイード、こういったものも今季の特徴的なラインナップです。

 

 

カジュアルパンツはひも付きの、リラックスして履けるパンツを展開。

 

生地としてはコットンリネンからフレスコウール素材まで、ビジネスユースからカジュアルに両方履いていただけるラインナップ。

 

 

カジュアルタイプは新作として、先シーズンはグルカパンツが人気でしたが、ちょっと違った提案をしたいなと思い、新しい切り口のものを展開。

 

それがベルテッドパンツ、共生地のベルトが付いたデザインのものです。

 

普通のベルト付きのものはレディースでも見かけますが、ただベルトを付けるだけだと面白くないので一工夫加えています。

 

こちらのパンツは元々はフランス軍のモーターサイクルパンツというパンツをベースに作り上げていますが、

 

モターサイクルパンツは従来バイクに乗る際履くものなのでダックの堅い生地でオーバーサイズといいますか

 

パンツの上から履くパンツなのでブカブカのシルエットになってしまいます。

 

そのディテールをドレスパンツ、綺麗なパンツのディテールに落とし込んでいるので、いわゆるベルト付きのユニセックスな雰囲気ながら

 

ミリタリーの無骨な雰囲気も入り、それをドレス仕立てのカジュアルパンツに仕上げているというタイプ。

 

リングヂャケットらしい、リングヂャケットにしかないようなベルテッドパンツに仕上がっていて、

 

素材はオリジナル素材のものとコットン・リネンの生地でニドムバイオという加工をかけて、

 

わざとハリ感をなくして柔らかく仕上げたものも展開しています。

 

 

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服の向こう側 vol.10 / 2021年春夏シーズンラインナップについて②

 

次はスーツの素材について、

 

これまではウール100%、ゼニアのトロフェオや、ロロピアーナのsuper150′sなどのファインな原料のものを

 

多く展開していましたが、今シーズンはウール100%以外の素材を多めに。

 

そういった、ウール以外のものが混紡した生地はテクスチャーの雰囲気が変わり、いわゆるビジネス、といったスーツとは違った表情になります。

 

 

ゼニアの生地というと、クインディッチだったり、トロフェオなどのファインなタッチの生地がイメージされることが多いですが、

 

今シーズンはシルクが10%入っているものがあり、ウール100%とは全く違う表情になっています。

 

 

他にも、スーパーブリオというドーメルの生地でモヘヤの高混率の生地を展開。

 

こちらはハリ感と光沢感があり、非常にしなやかなタッチ。

 

 

他にもリングヂャケットでしかなかなか見かけないような生地をセレクト。それがモヘヤ100%の生地。

 

織るのが非常に難しく、英国の生地メーカーで一部やっているところはありますが、こちらはイタリアのカルロ・バルベラのモヘヤ100%の生地なので、

 

モヘヤ100%ながら、ハリコシはしっかりしているのですが、色の出し方だったり、タッチなど、イタリアの雰囲気が出ています。

 

 

他にもリングヂャケットがウィリアムハルステッドに別注で作ってもらった生地。

 

こちらは、ハルステッドのコレクションでグリーンのモヘヤの生地はあったのですが、色が納得のいくものではなかったので、

 

カラー指示をして、作ってもらったスペシャルなモヘヤ生地です。

 

ただのベタなグリーンではなくてグレーをネイビーみたいなカラーとグリーンが混ざったような、ソラーロっぽい、見る角度によって色の雰囲気が変わるように仕上げているので

 

なかなか見ない、マニアックな生地に仕上がっています。

 

 

今シーズンの象徴となる1着としては、リネン100%、英国のスペンスブライソンの生地を使っているオーシャンブルーカラーのスーツ。

 

リングヂャケットとしてブライソンのリネンは何シーズンか使っているものですが、アイリッシュリネンならではのハリコシ、このあたりは、イタリアのリネンにはない良さで、

 

着ていくとシワは入りますが、イタリアのリネンだともう少ししわが細く細かく入るのに対して、ブライソンのリネンは大きいしわがボコボコっと入るので、それが味わいとなり、いい表情に仕上がっていく。

 

モデルも今シーズンから新しく展開しているno.294という新型で、今までもクラシックなゴージ位置の低いモデルもやっていましたが、更にゴージを下げてカーブの傾斜も付けています。

 

プラス今までのモデルはボタン位置が低めでゴージ位置も低かったのに対し、このモデルはそこまでボタン位置を低く設定していません。

 

あとベントがノーベント。リネンのスーツだとどうしてもベントの部分が、着ているうちにクルっと返ってしまうのですが、それを解消するためにノーベントの仕様に。

 

一昔前、クラシコイタリアが流行っていた2000年前後くらいはこのノーベントが多く出ていた時期もありましたが、

 

最近はあまり見なかったので、今見ると非常に新鮮。

 

 

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服の向こう側 vol.10 / 2021年春夏シーズンラインナップについて①

 

検索エンジンでは出てこない、もの作りの裏側や

 

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今回は2021年春夏のテーマと傾向について。

 

 

今シーズンのテーマとして大きく二つ掲げています。

 

1つはトラベル、もう1つはカラーパレットとしてオーシャンブルーとサンセットカラー。

 

まず一つ目のトラベルについて、

 

今現在、コロナの影響でなかなかトラベル、旅に出るというのは難しい環境にはなっていますが、あえてトラベルというテーマを掲げました。

 

私の持論としてファッションといのものは、ワクワクしたり、ドキドキしたり、非日常感だったり

 

いつもと違うことを感じられるということが醍醐味だと考えています。

 

話は逸れますが、若い頃、ファッション誌を読み漁るように色々見ている時に、とてもワクワクして楽しかった思い出を今でも鮮明に覚えています。

 

最近How toもののファッション誌や、実用的なコーディネート、すぐに使える、の様なキーワードが多くなっていて、

 

それもすごい大事なことだと思うのですが、またそれとは違ったベクトルで、ファッションて、ワクワクする、楽しくなる

 

今すぐは買って、着ていけないかもしれないけど、自分がそれを手に取った時、着た時を想像するとすごい楽しくなる、気分が高揚する、

 

そういったものもファッションの役目だと思っています。

 

先程も述べた通り、なかなか、特に海外へのトラベルということはできない状況が続いていますが、ファッションを通じて来るべきトラベルができるようになった時

 

そんな近い未来を思い描き、リングヂャケットのファッションを楽しんでいただきたい、そんな想いがこのトラベルというテーマを掲げた理由です。

 

 

2つめのオーシャンブルーとサンセットカラーについて

 

どちらのカラーも旅に出た時の情景、例えば海や空だったり、太陽の夕日の色。

 

オーシャンブルーというカラーは、サックスブルーから明るめのブルー、サックスに近いカラー、アズーロカラー。

 

10年程前から15年くらい前にはこのようなカラーリングは多かったのですが、今回は敢えて彩度の明るいブルーのカラーリングに落とし込んでいます。

 

 

そしてサンセットカラー、ジャケットはこのカラーリングを軸に、オレンジから、赤、ボルドーの色目を入れています。

 

これまではアースカラー、ブラウン、グリーン系という提案が多く、ボルドー、赤系でも、濃い赤が多かった中で、少し淡い色、オレンジよりのカラーリングも入れている、というのが今シーズンの特徴。

 

相反するような、ブルー系とサンセット、オレンジ、赤系のカラーで構成されているので、

 

今までと全く違うカラーリングになり、各店の売り場もこれまでより色鮮やかで、今シーズンのリングヂャケットの世界観を楽しんでいただけるようになっています。

 

明るい色、綺麗な色を着ると気分が高揚するという色の力がありますので、今シーズンはそういった明るい色目を入れていくのがリングヂャケットとしてのオススメ。

 

 

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進化し続けるballoon。その魅力とは?【RING JACKETベストセラージャケット”balloon”】vol.1

 

 

 

 

RING JACKET史上最大のヒット作としてブレイクしたballoon。誕生から約10年の節目に再度balloonの魅力に迫る。

CHECK SUIT

 

 

 

 
@foxbrothers1772 のグレンチェック フランネルを使ったスーツ。

伝統的な柄をタートルなどでちょっとカジュアルに着こなすのが気分。