クアトロコラボ クリーミーフランネル①

こんにちは、HP担当の奥野です。

今回はRINGJACKETとC.BARBERA、服飾評論家・池田哲也さんとMEN'S EXとで企画したクアトロコラボ(4社コラボ)・セットアップスーツをご紹介させて頂きます。

元々の経緯は、、、

今までRINGJACKETがバルベラと古くから付き合いがあることもあり、様々な別注企画をしてきました。また、最近RINGJACKETが雑誌社と組んで色々と企画モノをしているので…何かこのあたりをリンクできないかな?という話題がのぼったことが始まりです。

バルベラ側も乗り気で、バルベラの実務最高責任者のコラード・バルベラさんとデザイナーのピエロ・ローランドさんが来日する機会があるのでその時に打合せしよう!!!となりました。

と言う訳で、、、

服飾評論家の池田哲也さんも加わりMEN'S EX編集部に集合しました。

(一同バルベラの生地にうっとり…、本当に良い生地です!!!)

(左:コラード・バルベラさん、ルチアーノ・バルベラの息子にあたります。)

(右:デザイナーのピエロ・ローランドさん。バルベラの秀逸な色柄出しは彼が手掛けています。)

生地はバルベラが絶対の自信を持って勧める「クリーミーフランネル」(クリームのように柔らかで、クリームのように美しい色合いのフランネル)に決定。柄もちょうどその日に弊社代表の福島が着用していたベージュのグレンチェックが今アツい!という事で…

この柄をバルベラで上手くアレンジして表現してもらおう!となりました。

生地は決まったので次は型。

当初、RINGJACKETの芯無し一枚仕立ての定番モデルno.193を採用しよう!という事だったのですが、何か新しい試みができれば…ということで浮かんできたのが、

(池田さんがナポリのシャツ屋にシャツジャケットをオーダーしたもの)

池田さんが懇意にしているナポリのカミチェリア「ルチアーノ・ロンバルディ」でオーダーしたシャツジャケットが話題にのぼりました。

今、軽い仕立てのシャツジャケットが人気出てきており今後増えそうな気配です。ただ、一般に流通しているシャツジャケットはあくまでシャツ工場がテーラードジャケットのデザインをベースに作った…という物で。シャツの域を超えるものではありませんでした。(イタリア製であっても…)

かといってジャケット工場でつくるセンツァインテルノ(芯無し一枚仕立て)はパターン・立体感は素晴らしいものの、少し堅い印象が残るのは否めませんでした。

そこで、、、

この辺りを融合させると、日本にも…イタリアにも…世界中どこを探してもないようなジャケットができるのでは?と言う事で、

リングヂャケットが長年蓄積してきた日本人体型にあった立体感のあるパターン、そして日本人ならではの手仕事の丁寧さ+ナポリシャツの軽さとハンドが融合しました。

(袖付けがジャケット屋ではなくカミチェリア「シャツ屋」なので、ハンドシャツの手まつりの仕様+マニカカミーチャ)

(ハンドシャツの仕様をリングヂャケット流に解釈し仕上げた袖付け)

クロージング一枚仕立てとハンドシャツの軽快さが見事に融合。襟の作り方や全体的な立体感の出し方は国内最高峰の一枚仕立ての技術。軽さと程良いカジュアル感はシャツのもの…。

あとポケットの形状もやや丸みがあり特徴的なバルカポケットで雰囲気抜群です。襟幅やゴージ位置、着丈や身幅のバランスを修正し出来上がりました。

渾身の出来栄えで、まさにセンツァインテルノの進化形です!!!

あとパンツもあるのですが、続きは次回に。。。

クアトロコラボ クリーミーフランネル ハンドジャケット ¥115,500-(税込)

取扱店舗:RINGJACKET MEISTER

      ℡06-6222-8455

MEN’S EX12月号(11月6日発売号)にて詳しく紹介して頂いてます。こちらも併せてご覧ください。

Fuji Sankei Business I (11/22)

【Fashion Victim】細身ナイロンコート

■男のオン・オフにピタリ

 肌寒くなってきて、そろそろコートが必要な季節です。

 男性のおしゃれは、女性に比べるとアイテムが非常に限られています。しかし、コートなら単純にもう一つアイテムを増やすことができます。だから私はこの季節になると、コートのことで頭がいっぱい。オフィスから木枯らしが吹くさまを見ていると妄想が膨らみます。

 コートの襟を立てて、ピタッと手に吸い付くペッカリーレザーのグローブをはめ、そして大判のマフラーをぐるぐるっと無造作に巻く…。想像しただけでワクワクしてきませんか?

 今年はコートに限らずジャケットやスーツもコンフォート(快適性)、ライトウエート(軽量感)、そしてシャープ&タイト(細身ですっきり)が重要なキーワードとなっています。

 ≪ウールより軽い≫

 具体的に挙げましょう。

 まずはコンフォートとライトウエート。コートというと「重い・肩がこる」といったマイナスイメージがありませんか?一昔前のウール素材の重厚なコートだと確かに重く、長時間着用しているのがおっくうになることがしばしばあります。ただ、ここ最近は暖冬の傾向が強く、都心部では真冬でもさほど冷え込みがきつくないので、ウール以外のコットンやナイロン素材のコートで十分です。

 特に今年はナイロン素材のコートがお勧めです。ナイロン素材のコートはウール素材のコートに比べると、重量が抜群に軽いのが最大の特徴です。着心地はもちろん畳んで手に持ちやすいので持ち運びにも便利です。また撥水(はっすい)性があるものが多くちょっとしたレインコートとしても使えるのも良いですね。

 日本のナイロンやポリエステルなどの化繊素材は、非常にクオリティーが良いと海外でも高く評価されています。あまり知られていませんが、海外の超有名ブランドが日本製のナイロン生地をわざわざ輸入して使っているケースも多いそうです。それが製品となってまた日本に輸入され、何倍もの価格になって販売されています。良い物は意外と身近にあるものです。

 ≪肩幅に合わせて≫

 次はシャープ&タイト。昔のコートは、スーツの上から着ても身幅やアームホールがまだゆとりのあるサイジングが良しとされていました。

 しかし、現代的にみせるにはスーツの上から着たときにややきついかな? と思うくらいがちょうど良いです。よく勘違いされるので注意してほしいのですが、ただ小さいサイズを選べばよいということではありません。小さいだけだと窮屈で疲れてしまいます。

 ポイントは肩幅をきっちり合わせることです。肩先からずり落ちるほど大きいものや、逆に食い込みすぎて突っ張っているものはNGです。肩幅がピタリと合っていて、その上でアームホールや身幅が少し細めの物を選ぶと失敗がないですよ。

 細身のサイジングのナイロン素材コートであれば、オン・オフどちらでも着回せるのも便利です。平日はスーツ上に羽織ビジネスコートとして着用し、週末はニットやチノパンとコーディネートしてジャケット兼アウターとして使うのもお勧めです。

 ミラノのモンテナポレオーネ通りでは、ジャケットの代わりに細身のコートにニットやシャツをあわせて闊歩(かっぽ)するすてきな紳士をたくさん見かけます。今やこのコーディネートは世界的な定番となっています。ぜひ一度お試しください。

(リングヂャケット クリエイティブマネジャー 奥野剛史)

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【用語解説】モンテナポレオーネ通り

 イタリア・ミラノのトレンドに敏感なショップが多く並ぶ通り。ファッションに敏感な人々が多く集まり、旬の流行が凝縮されている。ここのトレンドが日本に波及することも多く、日本のファッション関係者が注目するスポット。

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フジサンケイ ビジネスアイ 2008年11月22日(土)より抜粋

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